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出産のお祝いをいただいたとき、考えたいのが「お返しはどうすればよいのか」です。出産祝いのお返しは「出産内祝い」と呼ばれ、いくらくらい返すのか、いつ贈るのか、のしに何と書くのかで迷いやすいもの。育児で慌ただしい時期だからこそ、流れを知っておくと、落ち着いて対応できます。
まず押さえておきたいのは、お返しの前に「お礼を早く伝える」こと。お祝いをいただいたら、その場で、あるいは電話や手紙でお礼を伝えます。そのうえで、いただいた額の半分から3分の1ほどを目安に、内祝いの品を贈ります。出産内祝いには、ひとつ特別な決まりがあって、のしに入れる名前は赤ちゃんの名前。命名のお披露目を兼ねる、出産ならではの慣わしです。
このページでは、お礼の伝え方をおさえたうえで、内祝いの相場と贈る時期、品の選び方とのしの整え方までを順に解説します。お返しの品を探すときは、出産祝いのテッパンギフト一覧もあわせてご覧ください。
内祝いの品を用意する前に、すべきはお礼を伝えることです。お祝いをいただいたら、できるだけ早く感謝を届けます。
お祝いを直接いただいたなら、その場でお礼を伝えます。郵送で届いたなら、品物が着いたことの報告を兼ねて、まず電話や手紙で早めにお礼を伝えるのが基本です。内祝いの品は後日あらためてになるので、それを待たずに、いただいた気持ちへの感謝を先に届けます。
お礼では、いただいたことへの感謝に加えて、赤ちゃんが元気に過ごしていることや、名前を伝えると、よろこびが分かち合えます。会えない相手には、赤ちゃんの様子を少し書き添えると、報告を兼ねたおたよりになります。育児で忙しい時期なので、長くなりすぎず、気持ちのこもった短い言葉でも十分です。
後日贈る内祝いの品には、親の名でお礼状やメッセージカードを添えるのがマナーです。品物だけが届くとそっけない印象になりがちなので、短くても感謝の言葉を一筆添えます。改まった相手には縦書きの手紙を、親しい相手にはカードを、と間柄に合わせて選びます。赤ちゃんの誕生を一緒に喜んでくれたお礼を、ていねいに伝えます。
お礼を伝えたら、次は内祝いの品です。金額の目安と、いつ贈るかをまとめます。
出産内祝いの相場は、いただいたお祝いの半分から3分の1ほどです。いわゆる「半返し」が基本ですが、高額のお祝いをいただいた場合は、3分の1ほどでも構いません。 目上の方やご親族から多くいただいたときに、同じ割合で返すと、かえって相手に気をつかわせてしまいます。金額の釣り合いより、感謝の気持ちをていねいに伝えることを大切にします。
内祝いを贈る時期は、お七夜や命名が済み、お宮参りの前後、生後三十日ほどが目安です。お祝いをいただいてから、おおよそひと月以内に贈ると考えるとよいでしょう。育児が落ち着かないうちでも、できるだけこの時期に間に合わせます。
産後は思うように動けず、内祝いが遅れてしまうこともあります。遅くなったら、できるだけ早く用意し、「お返しが遅くなり申し訳ございません」とお詫びの言葉を添えて贈れば、気持ちは伝わります。無理をせず、体調と相談しながら進めます。
職場の有志など、複数人の連名でお祝いをいただいたときは、一人あたりの金額を考えてお返しします。みんなで分けられるお菓子の詰合せを職場へ贈る方法もあれば、一人ずつに個包装の品を返す方法もあります。相手の人数と関係に合わせて選びます。
最後に、お返しの品の選び方と、出産内祝いならではの掛け紙の整え方をまとめます。
内祝いには、相手の好みを選ばず、もらって困らないものが向きます。お菓子や飲みものといったあとに残らない品、毎日使える洗剤やタオルなどが定番です。相手に選んでもらえるカタログ式の贈りものは、好みや被りの心配がなく、幅広い相手に喜ばれます。
出産内祝いでは、赤ちゃんの名前を入れた名入れギフトも人気です。名前を入れたお菓子やタオル、生まれたときの体重ぶんのお米など、命名のお披露目を兼ねた品は、よろこびが伝わります。ただし、名前入りの品は相手が使いにくいこともあるので、目上の方へは定番の品を、親しい相手へは名入れを、と選び分けると安心です。
内祝いの掛け紙は、出産祝いと同じ紅白の蝶結びにします。何度あってもうれしいお祝いなので、一度きりを願う結び切りは使いません。表書きは水引の上に「内祝」と書き、その下に赤ちゃんの名前を入れます。読みにくい名前には、ふりがなを添えると親切です。贈り主である親の名ではなく、赤ちゃんの名前を入れるのが、命名のお披露目を兼ねる出産内祝いの慣わしです。
掛け紙は、配送なら内のし、手渡しなら外のしが向きます。お返しの品では、現金は目上の方への返礼に向きません。また、別れを連想させるハンカチや、弔事を思わせる日本茶は、お祝いのお返しには避けます。相手の気持ちにていねいに応えることを第一に考えます。
内祝いは、贈る相手に合わせて品を選ぶと、いっそう喜ばれます。間柄ごとの選び方と、判断に迷いやすい場面の考え方をまとめます。
上司や恩師、親族など目上の方へは、きちんと感のある品を選びます。名の通った菓子の詰合せや、上質なタオル、相手が選べるカタログ式の贈りものなどが向きます。赤ちゃんの名前入りの品は使いにくいこともあるので、目上へは定番の品を選ぶと無難です。金額は3分の1ほどにとどめ、ていねいなお礼状を添えます。
気のおけない同僚や友人へは、相手の負担にならない気軽な品を。個包装で分けやすいお菓子や、毎日使える消耗品が喜ばれます。親しい相手なら、赤ちゃんの名前入りの品で、よろこびを分かち合うのも素敵です。連名でいただいたなら、みんなで分けられる詰合せを職場へ贈る方法もあります。
何を返せばよいか迷うときは、相手が好きなものを選べるカタログ式の贈りものが安心です。好みや被りの心配がなく、幅広い相手に向きます。食べものや飲みものなど、もらって困らないものを選ぶのも手堅い方法です。
「お返しは気にしないで」と言われることもあります。その言葉に甘えて品を控えるときも、お礼状や、赤ちゃんの写真を添えたカードなど、ささやかな形で感謝を伝えると角が立ちません。とくに身内からは「お返しは不要」と言われることも多いものですが、気持ちのしるしを届けると、よいお付き合いが続きます。
Q. のしに入れる名前は、親の名前ですか、赤ちゃんの名前ですか。
A. 出産内祝いののしには、赤ちゃんの名前を入れます。命名のお披露目を兼ねる慣わしだからです。読みにくい名前には、ふりがなを添えると親切です。贈り主である親の名ではなく、赤ちゃんの名前を入れるのが、ほかのお祝いのお返しと違う点です。
Q. とても高額なお祝いをいただきました。半返しすべきでしょうか。
A. 高額の場合は、半返しにこだわらず、3分の1ほどでも構いません。とくに目上の方やご親族からのお祝いには、同じ割合で返すとかえって気をつかわせてしまいます。金額より、感謝の気持ちとお礼状をていねいにするほうが、心が伝わります。
Q. 内祝いが、贈る時期に間に合いそうにありません。
A. 産後は思うように動けないものなので、無理は禁物です。遅くなったら、できるだけ早く用意し、お礼状の書き出しに「お返しが遅くなり申し訳ございません」とひとことお詫びを添えます。体調と相談しながら、心を込めて用意すれば十分です。
Q. 赤ちゃんの名前入りの品は、誰に贈ってもよいですか。
A. 名入れギフトは、命名のお披露目になり喜ばれますが、名前入りの品は相手が使いにくいこともあります。親しい友人や身内には名入れを、目上の方やあらたまった相手にはお菓子やタオルなどの定番を、と選び分けると安心です。
Q. お祝いをいただいていない人に、内祝いを贈る必要はありますか。
A. 内祝いは、お祝いをいただいた相手へのお返しなので、いただいていない方へ贈る必要はありません。ただし、出産を報告してお祝いの言葉をかけてくれた相手には、後日会ったときにお礼を伝えたり、ちょっとしたお菓子を渡したりすると、気持ちのよいお付き合いが続きます。
出産祝いをいただいたら、まずは早めにお礼を伝えること。直接いただいたならその場で、郵送なら電話や手紙で、感謝を先に届けます。そのうえで、お返しの内祝いを用意します。
内祝いの金額は、いただいた額の半分から3分の1が目安です。高額のお祝いには3分の1ほどでも構いません。贈る時期は、お宮参りのころ、生後三十日ほどを目安に。掛け紙は紅白の蝶結びで、表書きは「内祝」、名前は赤ちゃんの名前を入れて、命名のお披露目を兼ねます。あとに残らない品やカタログ式の贈りもの、赤ちゃんの名入れギフトなどが喜ばれます。
お返しの作法がわかれば、育児の慌ただしさのなかでも、落ち着いて対応できます。何より、赤ちゃんの誕生を一緒に喜んでくれた相手への感謝を、ていねいに伝えることが大切です。形式にとらわれすぎず、無理のない範囲で、心のこもったお礼を届けることを第一に考えましょう。お返しの品を探すときは、出産祝いのテッパンギフト一覧で、相手の顔を思い浮かべながら見くらべてみてください。