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鞄は毎日使うものですが、自分で買うときはどうしても値段が先に立ちます。人からもらったものなら、少し良いものを普段から持てます。同じような形が家にあっても、大きさや色が違えば出番が分かれるので、重なっても困りません。
選ぶときに最初に決まるのは、形です。四角いもの、口を絞るもの、口が大きく開くもの。形が決まると、入るものの大きさも、出し入れのしやすさも決まってきます。
箱のような形のものは、床や椅子の上に置いても倒れません。置いたまま口を開けられますし、書類のように折りたくないものも角が潰れずに収まります。
そのかわり、底が深く、中で物が縦に積み重なります。下にあるものを取るには、一度上のものをどけることになります。小さい鍵やハンカチが底に沈みやすいのも、この形です。
バケツのような形や巾着の形は、上を紐で絞って閉じます。底が丸くマチが深いので、外から見た印象より中身が入ります。口が締まっているぶん、混んだ場所でも中を覗かれません。
ただし、絞った紐をゆるめないと物が出せません。改札で定期を出す、レジで財布を出すといった動きが、一手増えます。片手では開けられないので、傘を差しているときには困ります。
上の開きを広く取ってある形もあります。開けた瞬間に中が見渡せるので、探す時間がかかりません。底が平らに作ってあるものなら、置いたときにも倒れません。
形が決まると、入るものの大きさもそこで決まります。四角い形には縦に長いものが、口の広い形には幅のあるものが収まります。相手が何を持ち歩いているかを思い出せるなら、そこから形を絞れます。思い出せないなら、口が広く取ってあるものにしておくと、使い道が広く残ります。
ハンドバッグは、持ち手の短い手提げのことです。短いぶん、体に近いところで持てて姿勢がよく見えます。かわりに、肩には掛かりません。提げている手は、ほかのことに使えません。
相手に両手を空けたい場面があるかどうかで、向き不向きが分かれます。小さい子の手を引く人、傘を差して歩く距離が長い人、自転車に乗る人。そういう相手に手提げだけのものを渡すと、玄関に置かれたままになります。
ショルダーベルトが付いていて、取り外せるようになっているものがあります。商品名では「2way」と書かれます。ベルトを付ければ肩掛けや斜めがけになり、外せば手提げに戻ります。
行きは肩に掛けて、着いたらベルトを外して手に提げる。同じ鞄で持ち方を変えられるので、通勤にも、改まった場にも持てます。相手の生活が読めないときは、この形にしておくと使い道が狭まりません。
持ち手が短くても、腕に通せるものと通せないものがあります。分かれ目は、二本の持ち手のあいだの空きです。手首が入るだけの空きしかないものは、肘に掛けると革が腕に食い込みます。
腕に掛けて歩く相手なら、持ち手のあいだが広く取ってあるものが向きます。硬い革で立った持ち手より、持ち手が少したわむもののほうが腕に沿います。商品の写真で、持ち手を腕に掛けた姿が出ているかどうかも手がかりになります。
財布が入らない鞄は、相手の普段使いになりません。長い財布は19センチ前後あって、口の狭い鞄だと斜めにしても入りません。相手が長財布を使っているなら、そこがまず関門になります。
入れるものの寸法に、3センチから5センチ足したものが収まりのよい大きさです。長財布を横に入れるなら、内寸で22センチから24センチほど。ぴったりの寸法だと、出し入れのたびに引っかかります。ファスナーが一周する厚い財布なら、もう少し余裕が要ります。
商品に書かれた寸法が、外側の大きさなのか中の大きさなのかで話が変わります。革が厚いものや、内側に布を張ったものは、外寸と内寸の差が大きくなります。数字だけを見て決めると、届いてから財布が入らないことがあります。
内寸が書かれていないときは、マチの数字が手がかりになります。マチが浅いと、厚みのあるものが立たずに寝てしまいます。飲み物まで入れてほしいなら、幅22センチ、高さ21センチ、マチ11センチほどが目安です。
スマートフォンも、年々大きくなっています。手のひらに収まらない大きさのものを使っている相手なら、財布と並べて入る幅があるかどうかが効きます。二つを重ねて入れる形になると、下のものが取り出しにくくなります。
財布やスマートフォンの入らない大きさのものは、飾りとして持つ鞄になります。食事や式のように、手ぶらに近い形で出る日には向きます。ただし普段の外出では、中身を別の袋に入れて二つ持って出ることになります。
毎日使ってほしいなら、財布とスマートフォンと鍵が同時に入る大きさにします。仕切りの袋が中に付いているものや、袋が別に付いてくるものなら、小さいものが底に沈みません。
小さいものを一つ渡すなら、普段使いのつもりではないと伝わるように、使う場面を添えます。食事に出るときの一つ、式に持つ一つ、というふうに用途を言えば、置かれたままにはなりません。
ベルトの外せるものなら使ってもらえます。肩に掛ける鞄ばかりの相手でも、その持ち方から入れます。手提げだけのものは、掛ける習慣のある人には出番が来ません。
普段の鞄を思い出せないなら、色から選ぶ手もあります。黒や紺は、持っている鞄と重なりやすい色です。手持ちに無さそうな色にすると、同じ形が家にあっても出番が分かれます。
普段使いにしてほしいなら、大きめに振ります。入らない鞄は使われませんが、少し余る鞄は使えます。財布とスマートフォンが入る大きさが下限で、そこから上なら困りません。
小さいものを渡すのは、相手が何を入れるか分かっているときだけです。荷物の少ない人、車で移動する人、身軽に出かける習慣のある人。それが分からないうちは、小さいほうへ振らないほうが安全です。
決めるのは、形と、持ち方と、大きさの三つです。形は出し入れを、持ち方は使う場面を、大きさは普段使いになるかどうかを決めます。
相手の生活が読めないなら、口の広い形で、ベルトの外せるものを。財布とスマートフォンと鍵が同時に入る大きさにしておけば、通勤にも買い物にも持って出られます。両手を使う場面が多い相手なら、肩に掛かるかどうかが先です。
小さいものを渡すなら、食事や式に持つ一つとして、使う場面を添えます。用途を言わずに渡すと、きれいでも玄関に置かれたままになります。
手に提げるか、肩に掛けるか、その日だけ持つかで、選ぶ先が分かれます。この三つのうち、いちばん外れにくいのは肩に掛けられるものです。手で提げる形は荷物が増えた日に置いていかれますが、肩に掛かるものは同じ日でも使えます。ベルトが外せるなら、提げる形としても残ります。
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