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パーティーバッグは、招かれる予定が立ってから慌てて探すものです。ふだんの買い物では目に入らないので、必要になった週に間に合わせで買われます。持っていない相手に一つ届けば、その慌てる週が来なくなります。
結婚式や披露宴のように、服装の決まった場で持つ鞄です。選ぶときに最初に決まるのは大きさで、小さいほど改まって見えるのに、小さいとご祝儀袋が入りません。この二つがぶつかるところで、並んでいるものが分かれます。
素材にも、通るものと通らないものがあります。ふだん使っている鞄をそのまま持って行けないのは、そのためです。
ご祝儀袋は、包む額によって大きさが変わります。いちばんよく使われるもので20センチ×13センチほど。額が上がるほど袋も一回りずつ大きくなり、21センチ×15センチ、23センチ×16センチと並んでいきます。折って入れるものではないので、バッグの内側の横幅がそれを越えていないと、そのままでは収まりません。
ご祝儀袋をそのままバッグへ入れるのは、この場では失礼にあたります。袱紗という布のケースに包んで持って行くのが決まりごとになっているためです。包むぶん、要る大きさは袋そのものより一回り増えます。
内側の横幅が20センチ台の半ばまであれば、袱紗ごと入れても余ります。
一方で、この場のバッグは小さいものほど格好が付く、という見方があります。大きな鞄を抱えて席に着くと、それだけでくだけて見えるためです。招かれる側の道具は、小さいことが礼儀の側に立っています。
小さいほど良いという見方と、ご祝儀袋が入らないという実際が、正面からぶつかります。
商品名に「大きめ」と書き添えたものが、このジャンルには数多く並んでいます。なかには「袱紗も入る」「ご祝儀袋」と、入るものの名前を出しているものもあります。入らないという不便が、そのまま商品名に出た形です。
寸法の数字が書かれていない商品でも、この書き添えがあれば、そこは通っていると読めます。贈るなら、どちらかが書かれているものから選ぶほうが外しません。
光を返す布と、細かい飾りが付いたものが、この場のものです。サテン、シルク、レース、チュール。表にビジューやラインストーン、パールを並べたもの、持ち手そのものをパールにしたもの。プリーツを寄せて陰影を出したもの。
飾りのない布地でも、光沢があれば通ります。逆に、光を吸う生地は昼の式でも沈んで見えます。
革がすべて外れるわけではありません。装飾のない牛革なら、この場でも通ります。外れるのは、クロコダイルやヘビ、動物の柄をそのまま出したものです。祝いの席で殺生を思わせるものは避ける、という考え方によります。
毛皮も同じ扱いで、こちらには毛が抜けて服に付くという別の理由も重なります。相手がふだん動物の柄を好んで着ける人でも、この場に持って行くものとしては選びません。
ビニール、綿、麻も外れます。安いから駄目なのではなく、その日の服装に対して素材の格が合わないためです。
ここが、相手がふだん使っている鞄を流用できない理由です。持っていない相手に贈る意味があるのも、同じところにあります。手持ちで代えがきくなら、そもそも慌てて探す人はいません。
色はこの四つに集まっています。銀と金は、どんなドレスに合わせても浮かないので、相手が当日どの色を着るか分からないときに選ばれます。ベージュも同じ理由で外しません。
黒は服の色を選ばないうえ、飾りを落としたものなら改まった場のどこにでも回せます。相手が一つも持っていないなら、迷ったときは銀か金のほうへ寄せておくと、昼の式でも夜の会でも困りません。
パーティーバッグのジャンルに、商品名を「サブバッグ」とするものが混ざっています。A4の書類が入る大きさの布のトートで、席に持って上がるものではありません。手に提げる小さいほうとは役が違うので、同じ場所に並んでいても別のものです。
小さいバッグにご祝儀と貴重品を入れると、それでいっぱいになります。招待状、電話の充電器、化粧の道具、替えのストッキング、折り畳み傘。その日あると助かるものは、こちらへ入れて会場で預けます。
席に着いてから触るものではないので、選ぶときに見るのは、たたんで持てるかどうかと入る量のほうです。
荷物が増えたときに紙袋で済ませる人がいますが、この場では有名な店のものでも外れます。預けるだけの鞄であっても、その日の服装に合うものを持つ、という扱いになっているためです。
空いているのは、たいていこちらのほうです。小さいバッグは一つ持っていても、預ける側まで買いそろえている人は少なく、当日は紙袋で代用されがちです。
商品名の「2WAY」は、手で抱えるクラッチとしても、鎖を出して肩に掛けてもよい、という意味です。皿と杯を同時に持つ場面や、受付で記帳する場面では両手が要るので、肩へ移せるかどうかは選ぶときの分かれ目になります。
鎖は外して中へしまえるものが多く、抱える形にも戻せます。手で抱えるだけの形しかないものを渡すなら、その日ずっと片手が塞がったままになると見込んだうえで選ぶことになります。
パーティーバッグの名前で並んでいるのは、祝う席のためのものです。光を返す布や、石を並べた飾りが付いているので、そのままでは悼む席に持って行けません。両方で使えるものが要るなら、「慶弔両用」「フォーマルバッグ」と書かれた別の呼び名のほうを探すことになります。
結婚式だけの道具ではありません。入学式、卒業式、入園式、卒園式、謝恩会、演奏会、発表会と、商品名に並んでいる場面はいくつもあります。子どもがいる相手なら、春と秋に出番があります。予定を聞き出さなくても、いずれ要る日は来ます。そのとき間に合わせで買うことを、先に止められます。
小さいほうを持っている相手には、A4の入るサブバッグのほうへ振り替えます。当日の荷物は小さいバッグには収まりきらないので、預ける側の鞄は別に要ります。手持ちと重ならないうえ、そこまで買いそろえている人はあまりいません。
この鞄の大きさは、持って行くものと、その場の見え方が引っ張り合って決まります。ご祝儀袋が20センチを越え、袱紗に包むともう一回り。それが入る内側の横幅を持ちながら、抱えたときに大きく見えないもの。この二つを同時に満たすところを、売る側も探しています。
素材と色は、大きさとは別に効きます。サテンやレース、ビーズの飾りは通り、ヘビやワニの革と毛皮は外れます。ビニールや麻も、値段ではなく場に合わないという理由で外れます。色はシルバー、ゴールド、ベージュ、黒の四つ。
同じ名前でA4の入るサブバッグも並んでいますが、こちらは席に持って上がらず、会場で預ける鞄です。紙袋では代わりになりません。
渡すなら、「大きめ」か「袱紗も入る」と書かれた、サテンの銀か金で、鎖を出して肩に掛けられるもの。ここまで満たせば、相手が当日どんな色を着ていても、席でも受付でも困りません。ただし、小さい一つをすでに持っている相手には話が変わります。その日の荷物を預ける鞄までそろえている人は少ないので、そちらを埋めるほうが効きます。
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