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化粧ポーチは、毎日使うものなので、渡した翌日から出番があります。入れる化粧品は相手がすでに持っているので、入れ物だけを新しくしても、朝の手順は変わりません。汚れれば替えるものなので、すでに一つ持っている相手にも渡せます。
最初の分かれ目は、開けたときに立つかどうかです。形が残って自立するものと、中身が減ると平たくつぶれるもの。同じ「化粧ポーチ」として並んでいますが、中身の探し方も、鞄への収まり方も、ここで変わります。
バニティと書かれたものは、箱の形をしています。ファスナーが大きく回り込んで開くので、開けた側を起こしたままでも倒れません。上から中身が見えるので、探さずに取り出せます。
家の洗面台や机に置いて使う人なら、この形が手数をいちばん減らします。そのかわり、箱の形は小さい鞄の中で場所を取ります。中身が減っても形が縮まないためです。
両脇が折りたたまれたように縫ってある、横長の形があります。キャラメルの包み紙に似ているのでこの名前で呼ばれます。
バニティほど場所を取らず、それでいて自立します。中身が減っても形が残るので、机の上でも鞄の中でも扱いやすい形です。バニティは大きすぎる、けれど中身は上から探したいという相手なら、この形が間に入ります。
巾着や、厚みの無い平たいものは、口紅とチークだけを入れて出る人向けです。鞄の隙間に差し込めます。
中身が増えると、底で重なって探せなくなります。立たないので、外で開けたときは手に持つか、机に寝かせることになります。持ち歩く道具の数が少ない相手にだけ向く形です。
持ち歩き用の目安は、幅15センチから20センチ、高さ10センチから15センチ、底の厚み(マチ)が5センチから10センチほどです。相手の鞄に入るかどうかは、幅から見当が付きます。
入る量を決めるのはマチです。5センチと10センチでは、入る量が倍近く変わります。幅と高さが同じでも、マチの薄いものはファンデーションの容器一つで膨らみます。厚みのある容器を使う相手なら、マチのあるほうを選ぶことになります。
幅がこの目安を超えるものは、家に置いて使うか、旅行に持って出るためのものになります。相手がふだん使っている鞄の大きさが分からないなら、幅20センチを超えないものにしておくと、入らないという失敗が起きません。
ブラシを一本ずつ立てて差す筒が付いたものがあります。筒に立てて入れる作りなので、運ぶあいだに毛先が押しつぶされません。
粉のおしろいやチークを使う人は、ブラシを持ち歩きます。この筒があるかどうかで、毛先の傷み方が変わります。液体とクリームだけで済ませる人には、この作りは要りません。
口紅、アイライナー、マスカラ。棒の形をしたものは、袋の底で転がります。仕切りの付いたポケットがあると、立てたまま並べられます。
ポケットが多いほど、中身が決まった場所に収まります。そのかわり、ポケットの厚みのぶんだけ入る量は減ります。大きいものを一つ入れたいのか、小さいものをたくさん並べたいのかで、選ぶ作りが分かれます。
ナイロンやポリエステルに撥水を掛けたもの、透明な塩化ビニルのものは、手で洗えます。中で口紅の蓋が外れる、ファンデーションが割れるといったことは起きるので、ここは実際に効いてきます。
口紅やマスカラの汚れは、落ちにくいものです。生地に染みると残ります。洗える素材なら、汚れても手入れで戻せます。洗えないものは、汚れがそのまま残るので、替えどきが早く来ます。
透明のものや、網目の生地のものは、閉じたまま外から中身が分かります。旅行の荷造りで、何を入れたかを確かめられます。
外から中身が分かるということは、人の目にも入るということです。職場の机で開ける相手、人前で出す相手なら、中身の透けない生地のほうが落ち着きます。家で使うか、外で使うかで、ここは入れ替わります。
吊り下げ型と書かれたものがあります。宿に着いたらフックに掛けて開くだけで、中身を出さずに使えます。帰るときは閉じて、そのまま荷物へ戻せます。
宿の洗面所は狭く、置ける面積が限られます。掛けてしまえば、台の上を占領しません。掛ける場所の無い部屋でも、中身を入れたまま立つ作りのものなら、棚に置いて同じように使えます。旅の多い相手には、この吊り下げ型がそのまま働きます。
縦に長い鞄なら縦型、口の広い鞄なら横に長いものが合います。鞄の形と合わないと、出し入れのたびに引っかかります。
小さい鞄で出かける相手には、平たいものか、幅の狭いもの。大きい鞄を持つ相手なら、箱の形でも収まります。相手がふだんどんな鞄を持っているかを思い出せれば、形はそこで絞れます。
家の洗面台や机の上で使うだけなら、鞄に入るかどうかを考える必要がありません。大きいバニティで、開けた口を立てたまま使ってもらえます。
化粧品が増えて、今のポーチに入りきらなくなった相手には、この大きさが向きます。持ち歩き用とは別に、家用をもう一つという渡し方もできます。
家用は、洗面台に出したままになります。だから外から見えたときの見た目が、鞄の中で隠れている持ち歩き用より前に出ます。
革のものには、名前を刻めるものがあります。布のものより値は張りますが、その人のものとして手元に残ります。
相手の好みが分からないなら、無地で色の落ち着いたものにしておくと外れません。柄の入ったものは、相手がふだん使っている鞄や小物の色を知っているときに選べます。
重なっても構いません。化粧ポーチは中で汚れるものなので、いつか替えることになります。替えどきに次が手元にあれば、そのまま入れ替えてもらえます。
そのうえで役割をずらすなら、今使っているものと形を変えるという手があります。平たいものを使っているなら、開けた口が立つ形を。持ち歩き用しか持っていないなら、家の洗面台に置ける大きいものを。同じ形が二つあると片方が余りますが、形が違えば両方が残ります。
使ってもらえます。中を仕切って細々したものを持ち歩く入れ物として見れば、化粧品でなくても同じ道具です。充電の器具やケーブル、常備薬、絆創膏。鞄の中で散らばるものは、どの家にもあります。
そのつもりで渡すなら、化粧品用と分かる飾りの無い、無地で落ち着いた見た目のものを選んでおくと、相手が使い道を決められます。入れるものの形が決まっていないので、仕切りの多いものより、一つの空間が広いもののほうが収まります。
化粧ポーチは、開けたときの姿・大きさ・中に入れるものの三つで決まり、最後に使う場面で絞ります。バニティは箱の形で、開けた口が立ったまま止まります。キャラメル型は横長で、バニティほど場所を取らずに自立します。平たいものは鞄の隙間に差し込めるかわりに、中身が増えると探せなくなります。
大きさは、相手の鞄に入るかどうかで決まります。幅の目安を超えるものは、持ち歩き用ではなく、家に置くか旅行に持って出るものになります。
中に入れるものが、要る仕切りを決めます。ブラシの毛先を守るのか、棒状のものを立てて並べるのか。ポケットが増えるほど、入る量のほうは減っていきます。素材は、手で洗えるかどうかを見ておくと、汚れたあとが変わります。
旅の多い相手には、フックに掛けて開ける吊り下げ型を。持ち歩く道具が少なくて、小さい鞄で出る相手には、幅の狭い平たいものを。化粧品が増えて入りきらなくなった相手になら、大きいバニティが、洗面台の上でそのまま道具箱になります。
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