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晴雨兼用の傘が鞄に一本あれば、急な雨でも、強い日射しでも、その場をしのげます。持っていない人ほど、持っている人の下に入れてもらうことになる道具です。
ただ、商品名にはよく似た言葉が並びます。遮光率100%、UVカット率100%、完全遮光。割合の数字は、どれもほとんど同じところに来ています。見分けるなら、言葉のほうを読むことになります。
同じ数字が並んでいるように見えて、後ろにある決まりが違います。片方は業界の基準に沿った言葉で、もう片方は各社が付けた言葉です。ここが読み分けられると、並んだ商品名の見え方が変わります。
日本洋傘振興協議会という業界の団体が決めた表示です。生地の遮光率が99.99%以上のものだけが「一級遮光」と名乗れます。加盟している会社は、この言葉のほうを使います。
いっぽう「完全遮光」や「最強の日傘」は、店ごとの言い方です。業界で統一された基準があるわけではありません。数字の裏づけが取れているものもありますが、言葉そのものは横並びの比較には使えないということです。商品名に並ぶ言葉のうち、基準に沿っているのはどちらかを知っておくと、選ぶ手が早くなります。
晴雨兼用傘という名前にも決まりがあって、UVカット率90%以上の生地を使った傘がそう呼ばれます。この名前で並んでいるものは、その線を越えているものだと読めます。
遮熱についても、遮熱率35%以上の生地に「遮熱効果あり」と書けるという決まりがあります。商品名にある遮熱率57%、61%という数字は、その線の倍近いところにあります。
商品名にUVカット率100%と書かれたものと、UPF50+と書かれたものがあります。UPF50+は最高の等級で、紫外線の98%以上を遮ることを表します。素肌に比べて何倍の時間もつか、という形で表した数字です。
どちらも、生地に紫外線を当てて測ったところから出てきます。両方が書かれていても、二つの性能があるわけではありません。割合で書くか、時間の倍数で書くかの違いです。
遮熱を強く出したものには、最大−30℃、−40℃といった数字が付きます。日なたに置いたとき、傘の下の温度がどれだけ下がったか、という意味の数字です。
ただし、測り方は会社ごとに違います。同じ条件で並べたものではないので、−30と−40を見比べても、どちらが涼しいとは言えません。遮熱率のパーセントのほうが、まだ横に並べられる数字です。
数字が並んでいる中で、同じ物差しで並べられるものがあります。重さのグラム、親骨の長さ、骨の本数。ここは会社が違っても同じ意味なので、選ぶときに使えます。
傘の大きさは、中心から生地の端まで伸びるいちばん長い骨(親骨)の長さで書かれます。これは法律で決められた表示なので、どの商品でも同じ測り方です。
55センチが標準で、50センチ以下なら小さめ、60センチ以上なら大きめ。親骨が長いほど、差したときに肩まで入ります。そのかわり、たたんだときの長さも重さも増えます。商品名にある直径100センチや117センチは、開いたときの差し渡しなので、親骨とは別の数字です。
126グラム、189グラム、220グラム。この分野は100グラム台から200グラム台で競っています。100グラムの差は、手に持つと分かる差です。
軽いほど鞄に入れっぱなしにできます。相手が持ち歩かなければ、どれだけ性能が高くても使われません。毎日鞄に入れてもらうつもりなら、軽いほうへ。日射しの強い日にだけ持って出る相手なら、多少重くても大きいほうが役に立ちます。
6本、8本、12本。骨が多いほど生地を支える点が増えて、風で裏返りにくくなります。そのかわり、部品が増えるので重くなる。ただし骨をカーボンにして、本数を増やしても軽く仕上げたものもあります。
風の強い場所を歩く相手なら、骨の本数を見ることになります。形状記憶と書かれたものは、裏返っても元に戻る生地を使ったものです。金額を上げずに風への強さを取るなら、この二つが手がかりになります。
ワンタッチの自動開閉なら、手を持ち替えずに開いて閉じられます。荷物を持っている相手や、子どもの手を引く相手には、その一手が空くかどうかが効きます。
そのかわり、ばねの部品が増えるぶん重くなり、値段も上がります。手で開く形なら軽く仕上がるので、軽さを取るならこちらです。「3秒でたためる」「1秒」といった秒数は、たたむのにかかる時間を売りにしたものです。
逆さ傘と書かれたものは、閉じたときに濡れた面が内側に入る作りです。手も服も濡れにくく、底が広いので立てかけても倒れません。雨の日にも使ってもらうつもりなら、この形が効いてきます。
一本あれば何年も、という道具ではありません。遮る力そのものが、使ううちに落ちていきます。贈り物として渡しやすいのは、ここに理由があります。
生地の表面に付けた加工は、差すたび、たたむたびに少しずつ減っていきます。日傘の寿命は2〜3年といわれるのは、この加工が落ちるからです。見た目がきれいでも、遮る力は買った日と同じではありません。
ただし、裏にポリウレタンを貼り合わせた一級遮光の傘は、そのコーティングが剥がれない限り効き目が続きます。表面の加工に頼るものと、貼り合わせで遮るものでは、持ちが違うということです。長く使ってほしいなら、裏に生地を貼り合わせたもののほうへ。
消耗するものなので、持っていることは渡さない理由になりません。相手が自分で買い替えるのは、たいてい壊れてからです。遮る力が落ちていても、骨が折れなければ使い続けることになります。
大きさが違えば、二本あっても出番が分かれます。鞄に入れっぱなしの軽い折りたたみと、日射しの強い日のための大きいもの。同じ形をもう一本渡したときだけ、先にあるほうが押し入れに入ります。
晴雨兼用と名乗る以上、雨でも差せます。そのぶん出番は増えますが、濡らして使う回数が多ければ、加工の落ちも早くなります。一本で通す相手には、そこも見込んで選ぶことになります。
雨傘を別に持っている相手なら、日射しのための一本として渡せます。雨の日に使わないぶん長く持ち、遮光の性能と軽さだけで選べる。一本で通してもらうのか、日射しの日だけ使ってもらうのかで、選ぶものが変わります。
「メンズ」「男の日傘」と書かれたものが、この分野には並んでいます。黒や紺の無地、大きめの親骨、カーボンの骨。外を歩く時間の長い相手には、暑さをしのぐ道具として渡せます。
差し慣れていない相手には、雨にも使えることを添えて渡すと受け取りやすくなります。日傘を持ち歩くことに構えのある相手ほど、晴雨兼用という名前が渡すときの一言になります。
重なるかどうかは、いま持っているものの大きさで決まります。同じくらいの大きさをもう一本渡すと、先にあるほうが使われなくなります。
そこで、大きさで分けます。鞄に入れっぱなしにできる軽い折りたたみを持っている相手には、肩まで覆える大きいものを。大きいものを持っている相手には、軽くて小さいものを。同じ形をもう一本渡すと、先にあるほうが使われなくなります。
渡すのは、小さく軽いものになります。親骨が50センチ以下なら、体に対して大きくなりません。重さも100グラム台なら、子どもの手でも持て余しません。
見ておくところは、開け閉めの仕組みです。ばねで動く自動開閉は、閉じるときに指を挟むことがあります。安全ロックや、途中で止まる仕組みが付いたものが並んでいるので、子どもに渡すならそこを確かめてから選びます。手で開く形なら、そもそも勢いが付きません。
商品名の数字は、読み分けられるものと、そうでないものに分かれます。分けてしまえば、見るところが絞れます。
「一級遮光」は遮光率99.99%以上という基準に沿った言葉、「完全遮光」は各社の言い方です。晴雨兼用と名乗れるのはUVカット率90%以上の生地、遮熱効果ありと書けるのは遮熱率35%以上。割合の数字は、ここまで分かれば読めます。
比べられるのは、重さ、親骨の長さ、骨の数です。大きさは親骨で見ます。標準より長いものは、覆える面積と重さが同時に増える。毎日鞄に入れてもらうなら100グラム台へ、風の強い場所を歩く相手なら骨の多いものへ。「−30℃」のような数字は、測り方が会社ごとに違うので並べられません。
そして、日傘は消耗します。表面の加工に頼るものは、使ううちに遮る力が落ちていきます。裏に生地を貼り合わせたものなら、そこが剥がれない限り続きます。持っている相手にも渡せるのは、この差があるからです。
毎日持ち歩いてほしい相手には、軽さを取って手で開く小さいものを。荷物で手がふさがりがちな相手には、多少重くても自動開閉を。外を歩く時間の長い相手には、親骨60センチの大きいものを。すでに一本持っている相手には、いま持っていないほうの大きさを。用途が分かれていれば、二本目にも出番があります。
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