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自分のためには後回しにしがちなのに、あると毎日はめるのが手袋です。無ければ無いで済ませてしまうので、古いものを使い続けている人も多いところ。
女性向けとして並んでいるものを見ると、目的の違う二つが混じっています。昼に日ざしをよける薄手のものと、寝るあいだにはめる絹のもの。同じ「手袋」でも、作られた目的が違います。
そして、防寒のものは出てきません。冬に手を温めるものを探して開くと、空振りします。
商品名に「UVカット」「日焼け防止」「紫外線対策」と並ぶものが、昼に使う側です。手の甲や腕は、日傘を差していても影から外れやすいところ。運転中のハンドルの上、自転車のかごの前、通勤の道すがら。そうした場面を指す言葉が、商品名に並びます。
生地は薄手のものが多く、汗を吸って乾かす作りになっています。「接触冷感」「通気性」「蒸れない」と書かれているのは、夏に長く着ける道具だからです。腕まで覆うアームカバーになると、二の腕まで受け持ちます。
「おやすみ手袋」「ナイトグローブ」「就寝用」と書かれたものが、夜に使う側です。素材は絹のものが目立ち、商品名に「シルク100%」「絹紡糸」と出てきます。
こちらは、ハンドクリームを塗ったうえからはめて寝る、という使い方を前提にした道具です。絹は湿気を吸うのと放すのを両方するので、長くはめていても蒸れにくいとされます。外出のために作られたものではないので、すべり止めのような外向きの作りは付いていません。
とはいえ、絹の手袋の多くは商品名にUVカットも書いています。夜の側として作られたものが、昼にも使えると案内されている形です。逆に、昼の側のものを寝るときにはめる案内は、あまり見かけません。
つまり、絹のほうが受け持つ範囲は広く、日よけのほうは昼に寄っています。渡すときに効いてくるのは、相手がどちらで困っているかです。夏の外出で手の甲を気にしている人と、手が荒れて夜に気にしている人。同じ「手袋がほしい」でも、選ぶものが変わります。
日よけの手袋には、二つの数字が並びます。「UPF50+」と、「UVカット率97.9%」「98%」「99%」「99.9%」といった百分率です。
UPFは衣類の紫外線防護係数で、UPF50は「肌に直接当たる場合の50分の1に減らす」という意味。50分の1なら通るのが2%、カットしているのは98%にあたります。
ここで効いてくるのが、UPF50+が「98%以上」という下限の表示だということです。98%のものも99.9%のものも、まとめてUPF50+に入ります。通す量は2%と0.1%で二十倍違うのに、表示の上では同じ。細かく見たいなら、百分率のほうが手がかりになります。
「Q-max0.4」と書かれたものがあります。触れた瞬間の冷たさを数字で表したもので、大きいほど、手を入れたときにひやりとします。接触冷感と名乗れる目安が0.100なので、0.4はそこをかなり上回る数字です。
役に立つのは、比べるときです。「接触冷感」とだけ書かれて数字の無い商品とは、この値では比べられません。冷たさを当てにして選ぶなら、数字の出ているものどうしで見ることになります。
画面は、指が触れたところの電気のたまり方の変化を読み取って動いています。ふつうの繊維は電気を通さないため、はめたままではこの変化が起きません。指先に電気を通す糸を縫い込むと、素手で触れたときに近い状態になります。「スマホ対応」「タッチパネル対応」は、その加工がしてあるという表示です。
指先が出ている形なら、この表示は要りません。「指なし」「指切り」「指先カット」のものは、そもそも指が画面に直接触れるからです。「指あり」で外を歩き、そのつど画面を触る相手なら、この表示があるかどうかを見ることになります。
手首のあたりまでのものが「ショート」、腕まで届くものが「ロング」と書かれます。長いほうは「アームカバー」と呼ばれることも多く、二の腕まで覆います。手の甲だけを気にしている人と、半袖で腕が出ている人では、要る長さが変わります。
腕まであるものは、冷房の効いた部屋で羽織るものの代わりにもなります。腕を覆う面積が広いぶん、そこが効いてくる。ただし袖のある服の下で使うと、生地が重なってもたつくことがあります。相手が夏に何を着ているかが分かるなら、そこから絞れます。
「指あり」は指先まで包む形、「指なし」は指の部分が無い形、「指切り」「指先カット」は途中まであって先だけ出ている形です。指の無い形のうち、親指などを通す穴が空いたものは「指穴あり」と書かれます。手の甲を覆いながら、手首でずれないようにする作りです。
指先が出ていれば、鍵を掴む、財布から小銭を出す、画面に触れるといった動きがそのままできます。代わりに、指先には日が当たります。日よけとして選ぶなら、そこを承知のうえで手の甲を優先するかどうか。ネイルをしている相手なら、指先の出ている形が選ばれやすいところです。
手のひら側に「すべり止め付き」と書かれたものがあります。ハンドルや自転車のグリップを握る場面を想定した作りで、日よけの側に付いています。指の出ている形にも、指先まで包む形にも、どちらにも付いたものがあります。
「洗える」「抗菌防臭」と書かれているかどうかも見るところです。夏に毎日はめるものなので、洗って乾かしながら使うことになります。二双組で売られているものがあるのは、洗い替えのぶんを見込んだ形です。
いま並んでいるのは、日ざしをよけるものと、寝るときにはめるものです。革やウールで手を温める形は出てきません。外で手が冷えるのを防ぐ用途なら、この二つとは噛み合いません。季節が変われば顔ぶれも入れ替わりますが、いま並んでいるのはその二つです。
そのうえで、絹の手袋は寒い時季にも使われます。ただしそれは、布団の中で手が冷たい相手に向くという話。外で風に当たる場面とは別なので、そこは分けて考えることになります。
日よけの手袋なら、聞かずに渡せます。伸びる素材で作られたものが多く、商品名に寸法が出ていないものも目立ちます。手の大きさで外すことは、あまりありません。
絹のものは、そこが少し違います。商品名に「2サイズ」と書かれた商品があり、寝ているあいだ何時間もはめるので、ゆるければ外れ、きつければ気になります。サイズの表記があるものを選ぶなら、相手の手の大きさに見当が付いているほうが確かです。見当が付かないなら、表記の無いものを選ぶという逃げ道もあります。
目的の違う二つが並んでいます。日ざしをよけるUV手袋・アームカバーと、はめて寝る絹の手袋。防寒のものは出てきません。相手が昼に困っているか、夜に困っているかで行き先が分かれます。
「UPF50+」は「98%以上」という下限の表示です。98%のものも99.9%のものも同じ表示に入るので、細かく見たいなら百分率のほうが手がかりになります。通す量は2%と0.1%で二十倍違っても、UPFの表示は動きません。
「Q-max0.4」は、触れた瞬間の冷たさを表す数字です。大きいほどひやりとしますが、数字の無い商品とは比べられません。「スマホ対応」は指先に電気を通す糸を縫い込んだもので、指先の出ている形には要りません。
夏の外出で手の甲を気にしている相手には、百分率の大きい日よけを。すべり止めが付いていれば運転にも回ります。手荒れの話を聞いているなら、絹のものをハンドクリームと合わせて。
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