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寝ているあいだ、髪は枕に擦れ続けています。ナイトキャップは、髪と枕のあいだに一枚挟むだけの品です。毎晩使うものなのに、使う本人は自分のために買うのを後回しにしがちで、値の張らないものが多いぶん、ちょっとした贈り物として渡しやすくなっています。
まず分かれるのは、髪の長さです。長い髪をまとめて包む筒の形と、短い髪に合わせた帽子の形。相手の髪がどのくらいかで、選ぶ形が決まります。
もう一つ、商品名に並ぶ「22匁」と「6A」という数字。22匁のほうは生地の重さを表す決まった単位で、6Aのほうは店ごとに物差しが違います。
商品名に「22匁」と書かれていることがあります。匁は絹の生地の重さを表す単位で、およそ93センチ四方に切った生地が何グラムあるかで数えます。一匁が3.75グラムなので、薄めの19匁なら約71グラム、22匁なら約82グラムです。
重いほど、生地は厚くなります。8匁あたりは透けるほど薄く、スカーフに使われる厚み。16匁で標準的なところ、22匁になるとしっかりした厚手で、寝具に使われる範囲に入ります。厚いほど光沢と丈夫さも増すとされるので、毎晩かぶって洗うものなら、厚いほうを選ぶ理由があります。
もう一つよく出るのが「6A」「最高級6A」という表記です。こちらは糸の等級を表しているとされますが、業界全体で確立した基準があるとは限りません。どの店も同じ物差しで付けているとは限らない、ということです。
同じ「6A」でも、店が違えば中身が違うことがあります。数字で比べるなら、決まった量り方のある匁のほうを見るほうが確かです。両方が並んでいる商品なら、匁の数字を先に読みます。
この品はシルクで作られるのが普通です。理由は表面の滑らかさで、髪が枕や布に擦れるときの摩擦が小さくなります。静電気も立ちにくくなります。
シルクは湿気を吸って外へ放つので、かぶっていても中がこもりにくくなっています。夏でも蒸れにくく、冬もそのまま使えるので、季節で買い替える品ではありません。綿や化学繊維の帽子をかぶっても、髪の擦れを減らす働きは得られません。かぶることそのものではなく、髪が触れる面が滑らかであることに意味がある品です。
ロングヘア用と書かれたものの多くは、筒の形をしています。ネックウォーマーのように首から通して、そのまま頭のほうへ引き上げる使い方です。髪を伸ばした状態のまま全部が中に収まるので、まとめ直す手間が要りません。伸びる生地で作られていることが多く、着脱が早くなります。
頭にかぶらない形もあります。毛先だけを包むシュシュの形で、こちらは髪をまとめて包むだけ。暑い時期や、頭を覆うのが苦手な相手には、この形が合います。
ショートやボブなら、頭を覆う帽子の形やフードの形になります。包む髪の量が少ないので、筒の長さは要りません。髪が短くても、枕との摩擦や寝癖は起きるので、使う意味は変わりません。
ここを取り違えると、使ってもらえないまま置かれます。長い髪の人に帽子の形を渡すと、髪が入りきらずに外へこぼれます。逆に短い髪の人へ長い筒を渡すと、生地が首まわりでたるみます。
縁にゴムが入っているものは、かぶるだけで固定されて脱げにくくなります。寝ているあいだによく動く相手には、こちらが向きます。引き換えに、締め付けが気になったり、朝に跡が残ったりすることがあります。
リボンで結ぶものは、自分で締め具合を決められます。頭の大きさや髪の量に合わせられるので、締め付けの苦手な相手にはこちらです。ただし結び方が緩ければ夜のうちに脱げますし、毎晩結ぶ手間も増えます。
商品名に「ズレない」「跡つかない」と書かれているのは、この二つの弱点を指しています。脱げやすさを直したものなのか、締め付けを直したものなのか。どちらの言葉が並んでいるかで、その商品が何を気にして作られたかが読めます。
大きさが選べる商品があります。目安として、ショートからミディアムなら中くらいの大きさ、髪が長い人や量の多い人、一本一本が太い人は大きいほうです。
髪が収まりきらないと、寝ているあいだに外へ出てきます。出てしまえば、その部分は枕に直接触れるので、かぶった意味が薄れます。相手の髪の量までは分からないことが多いので、迷ったら大きいほうを選んでおくと、髪が外に出る失敗は避けられます。
肌と髪に直接触れて、毎晩使うものです。洗う日には代わりが要るので、二枚あると回ります。一枚あたりの値段が抑えめなジャンルなので、同じものを二枚、あるいは色違いで二枚という渡し方ができます。
すでに一枚持っている相手にも、もう一枚足す形で渡せます。相手に合う形がすでに分かっているぶん、二枚目のほうが選びやすくなります。
寝るときだけ身につけるものですが、鏡の前でかぶる時間があります。無地の落ち着いた色のほか、リボンの付いたもの、耳の形を足したものまで並びます。
相手が家族と暮らしているなら、寝る前や朝に人目に触れます。派手さを避けたいか、少し遊びたいか。ここは相手の好みに寄せて構いません。色や飾りで生地の働きが変わることはないので、見た目で選んでも中身は落ちません。
あります。髪の長さにかかわらず、寝ているあいだの摩擦は起きますし、乾燥も寝癖も同じように出ます。長い髪は擦れる面が広く、短い髪は毛先が枕に直接当たる。出方が違うだけで、どちらにも起きています。
選ぶ形だけが変わります。長い髪をまとめる筒ではなく、頭を覆う帽子の形やフードの形へ。ショート用と書かれた商品があるので、そこから選べば大きさも合います。
構いません。商品名にレディースと書かれたものが多いのですが、分かれているのは色や飾りのほうで、生地の働きは変わりません。無地の落ち着いた色を選べば、性別を問わずかぶれます。
髪の短い相手なら帽子の形を、伸ばしている相手なら筒の形を。頭の大きさが分からないなら、リボンで締め具合を合わせられるものにしておくと、きつすぎる心配がありません。
決めるところは、数字の読み方と、形と留め方、そして大きさです。
商品名の「22匁」は生地の重さの単位で、およそ93センチ四方が何グラムかを表しています。重いほど厚く、22匁あたりが寝具に使われる厚みです。もう一方の「6A」は等級とされますが、店ごとに物差しが違うので、比べるなら匁のほうを先に読みます。
形は髪の長さで決まります。長い髪なら首から通して引き上げる筒の形、短い髪なら頭を覆う帽子の形。頭にかぶりたくない相手には、毛先だけを包むシュシュの形もあります。留め方はゴムとリボンで、ゴムは脱げにくく跡が残ることがあり、リボンは締め具合を選べる代わりに緩めば脱げます。
大きさは、髪の量で決めます。収まりきらないと寝ているあいだに出てくるので、迷ったら大きいほうへ。毎晩使って洗うものなので、二枚あると回ります。
髪の長い相手には、22匁の厚手で、筒の形をロング用の大きさで選びます。擦れる面がいちばん広いので、渡したときの説明も要りません。髪の短い相手や男性には、無地の帽子の形を。すでに一枚持っている相手には、同じ形の二枚目を色違いで渡せば、洗う日にも困りません。
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