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タオルは使えば古びていくものなので、相手の家に何枚あっても行き先があります。好みを当てにいかなくて済むところも、渡しやすさにつながっています。
セットには二つの向きがあります。一人に何枚か渡す箱と、何人かに一つずつ配る束です。同じ「セット」でも中身の考え方が違うので、まずどちらを探しているかを決めます。渡す先が一人なら前者、挨拶や退職の日に配るなら後者です。
セットの中身は、大きさの違うタオルの組み合わせです。三つの呼び名が分かると、商品名の「フェイス4枚・バス2枚」といった表記から、どこで使うものかが読めます。
バスタオルは幅60から80センチ、長さ110から150センチ。湯上がりに体をふくものです。
フェイスタオルは33から40センチ×75から80センチの細長い形で、手や顔をふきます。洗面所に掛かっているのがこの大きさです。ウォッシュタオルは34センチ前後の正方形で、フェイスタオルとは幅は近くても長さが違います。もともとは体を洗うのに使われていたもので、鞄に入れて持ち歩くのにも収まります。
贈り物の箱としてよく組まれているのが、フェイスタオル4枚とバスタオル2枚という形です。二人から三人の家で、毎日使って洗って、乾くまでの間も切らさない枚数がこのあたりになります。
来客が泊まる家なら、ウォッシュ・フェイス・バスの三種類が揃った組が使えます。手をふく、顔を洗う、風呂上がりに体をふくの三場面がそのまま揃うためです。相手の家族の人数が分からないときは、フェイスの多い組にしておくと使い道が広がります。フェイスタオルは体をふくのにも、台所で使うのにも回るためです。
同じセットでも、数字の意味が二通りあります。「フェイスタオル2枚」と書かれていれば、一人に渡す箱の中身のこと。「10個」と書かれていれば、十人に一つずつ配るための数であることが多くなります。
前者は箱に入っていて、のしを掛けて一人に渡します。後者は一つずつ包んであって、配る人数ぶんをまとめて買います。読み違えると、買った個数が渡す先の数と合いません。商品ページで、一つあたりに何が入っているかと、それが何個届くかを別々に確かめておくと間違えません。
商品名に産地の名前が入っているものがあります。今治と泉州はどちらも日本の古い産地で、綿から糸の汚れを落とす「晒し」をいつやるかが逆になっています。
今治のタオルは、糸のうちに晒して染めてから織ります。糸の油脂や不純物が先に落ちるので、糸そのものがやわらかくなります。洗いを重ねてもやわらかさが続くのと、色が落ちにくいのがこの作り方の持ち味です。
泉州のタオルは、生成りのまま織って、そのあとで晒します。織るときに使った糊を最後にまとめて洗い流すので、さっぱりした仕上がりになります。順番が逆なだけで、どちらも仕上げの段階で糊は落ちています。
今治のタオルの工業組合には、独自の基準があります。タオルの切れ端を水に浮かべて、5秒以内に沈むこと。これを満たしたものだけが、産地の名前を付けて売られます。
一般のタオルでは60秒以内を合格とすることが多いので、そこから見るとかなり厳しい線です。ただしこれは組合の取り決めであって、法律や国の規格ではありません。組合に入っていない工場のタオルが劣る、ということでもありません。産地の名前が出ていない商品を見るときは、綿100パーセントかどうかと、写真で厚みを見るところから入ります。
同じ綿でも、糸をきつくねじったものは硬く感じられ、ゆるいものはやわらかく感じられます。手に取ったときの印象の差は、ここから来ています。
肌の弱い相手やお年寄りには、やわらかさを前に出した商品が合います。逆に、洗う回数の多い家や、しっかりした当たりが好きな相手なら、そこを売りにしていないものでも困りません。当たりの好みが分かれるところなので、相手の側から決めます。
一人に渡す箱と、何人かに配る束では、見るところがまるで違います。個数と包み方、それにのしの掛け方が、それぞれ別に決まります。
引っ越しの挨拶や、退職の日に配るなら、一つずつ包んだものを人数ぶん買います。相場は一つ500円から1,000円ほどです。
個数は、配る先より少し多めに用意します。隣近所への挨拶なら、何度訪ねても留守の家が出ます。職場なら、当日休んでいる人がいます。5個、8個、10個といった単位で売られているので、必要な数より一つ上の単位にしておけば足ります。
挨拶に配るものには、のしを掛けます。引っ越しなら「御挨拶」、退職や異動なら「御礼」と書いて、下に自分の名前を入れます。
のしを付けられるかどうかは商品ごとに違うので、選ぶ前の確認が要ります。名前を刷ったのしが付いていれば、口で名乗ったあとにも文字が残るので、あとから思い出してもらえます。何度訪ねても会えない家があるときは、郵便受けに入る薄さのものだと、一言添えて入れておけます。
一人に渡すものは、箱に入っているかどうかで見え方が変わります。同じタオルでも、袋のままと箱入りでは改まり方が違います。結婚祝いや新築祝いのように、その場で開けてもらう場面なら箱入りのほうが形になります。
名前や日付を刺繍で入れられるものもあります。その人のための一枚になるかわりに、刺繍を入れたあとは交換を受けてもらえないのがふつうです。大きさと枚数を決めきってから、最後に足すものとして考えます。
構いません。タオルが香典返しに使われるのは、使えば無くなるものだからです。悲しみを残さないという考え方から選ばれていて、悲しみをぬぐう、包むという意味を重ねる見方もあります。
祝いの場では、別の理由で選ばれています。何枚あっても使い道があり、相手の好みを当てにいかなくて済むところです。分かれ目になるのは品ではなく、のしの表書き。お祝いなら「御祝」や「内祝」、挨拶なら「御挨拶」と書き分けます。品そのものが弔いのものだ、という決まりはありません。
渡せます。使えば古びていくものなので、家にあることが断る理由になりません。何年も同じものを使い続けたまま、買い替える機会が来ていない家もあります。
見ておくとよいのは色です。洗面所や風呂場に掛けたときに浮く色だと、しまい込まれたままになります。相手の家の様子が分からないなら、白や淡い色にしておけば、どの家でも掛けられます。
一人に渡すのか、何人かに配るのか。ここが分かれ道です。
一人に渡すなら、大きさの組み合わせで決めます。体をふくバス、手や顔をふく細長いフェイス、34センチ前後の正方形のウォッシュ。この三つの何がいくつ入っているかで、渡した先での使われ方が変わります。フェイス4枚とバス2枚あたりが一つの型で、来客が泊まる家なら三種類そろった組が使えます。その場で開けてもらう場面なら、箱に入っているものを。
何人かに配るなら、一つずつ包んであるものを人数より少し多めに。何度訪ねても留守の家や、当日休んでいる人のぶんが要ります。挨拶に配るものは一つ500円から1,000円ほどが目安で、のしは引っ越しなら「御挨拶」、退職や異動なら「御礼」。会えないまま終わりそうなら、郵便受けに入る薄さのものが要ります。
産地の名前は、綿を晒す順番を指しています。今治は糸のうちに晒して染めるので、糸がやわらかく、色も落ちにくい。泉州は織ってから晒すので、さっぱりした仕上がりになります。どちらが上ということではなく、順番が違うだけです。今治には、水に5秒で沈むという組合の基準があります。
大きさが一つに決まっているなら、バスタオルやフェイスタオルにそれぞれ専用のページがあります。夏の外遊びに持って行く一枚なら、ビーチタオルやラップタオルのほうが形が合います。
結婚祝いや新築祝いには、フェイスとバスの組んである箱入りを。引っ越しの挨拶には、のしと名前を刷った薄手のものを人数ぶん。肌の弱い相手やお年寄りに渡すなら、やわらかさを前に出した商品から探すと、当たりで外しません。
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