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彼氏に何が欲しいかを尋ねて、「なんでもいい」で会話が終わった経験は多いはずです。要らないという意味ではありません。その場で答えを出すのが面倒なだけということもあれば、値段を気にして遠慮していることもあります。どちらにしても、贈る側は手がかりを持たないまま決めることになります。
面倒なのは、誰にでも自分で選びたい分野が一つや二つあるという点です。そこへ手を出すと、詳しくないことが一目で伝わります。時間をかけて選んだ品でも、本人の基準に届いていなければ引き出しに入ったままになります。
かといって無難な物に逃げると、今度は記憶に残りません。抜け道はいつも、こだわりの外側にありながら毎日触れている場所にあります。本人が買い替えの順番を回していない持ち物が、部屋のどこかに必ず一つはあります。
この返事は投げやりなのではなく、その場で思いつかないだけということが多いようです。尋ね方を変えると、答えが出てきます。
何が欲しいかと問われても、多くの人はすぐに答えられません。ところが「最近どこで困っているか」と聞くと、具体的な話が出てきます。使いにくい、足りない、壊れかけている。そういう不便は本人がいちばんよく覚えています。困りごとを埋める品なら、渡した日から役に立ちます。会話の途中で出た愚痴を覚えておけば、改めて尋ねる必要すらありません。
その人が何にお金を使っているかは、直近の買い物に出ます。新しく買った物を聞けば、いまの関心がどこにあるかが分かります。同じ分野で足りていない物や、揃えると使い勝手が上がる物なら、外れる心配がありません。買った物そのものを褒めるところから話を始めると、自然に情報が集まります。
自由に答えるのが苦手な相手には、こちらから候補を出すほうが早い方法です。二つか三つ並べて、どれがいいかを聞けば選べます。全部を任せるより負担が軽く、こちらとしても外れる可能性が減ります。選んでもらう形にすると、驚きは減っても満足度は上がります。
本当に物を必要としていない人もいます。その場合は、品より一緒に過ごす時間のほうが喜ばれることがあります。食事や出かける予定を用意して、当日に小さな物を添える形なら、負担をかけずに気持ちが伝わります。部屋に物を増やしたくない人にとっては、そのほうがよほど嬉しい形です。
本人から出てこないなら、周りが知っていることがあります。友人と会う機会があれば、最近よく話している物や買おうか迷っていた物を教えてもらえます。実家暮らしなら家族のほうが持ち物の傷み具合を把握しています。こちらで調べ回るより早いうえ、本人に気づかれません。
誰にでも、他人に決められたくない持ち物があります。長く付き合ってきた道具ほどその傾向が強く、外から選び直させると使われなくなります。
長い時間をかけて選んだ物、型番まで覚えている物、同じ種類を何個も持っている物。これらはすべて、本人の基準がはっきりしている分野です。ここに贈り物を差し込むと、良い品でも「そうじゃない」と思われます。詳しくない側が選べる場所ではないと割り切って、別の分野を探すほうが早く済みます。本人が語り出す話題ほど、避けるべき分野だと思って構いません。
同じ分野のなかでも、道具そのものではなく、それを使うたびに減っていく物であれば安全に選べます。本体の選択には触れないので、こだわりとぶつかりません。使っていれば必ずなくなるので、余ることもありません。何を使っているかが分かれば、同じ物を選ぶだけで済みます。
長く使っている物を大事にしている人なら、それを保つための品が役に立ちます。本体を選び直させるわけではないので、こだわりを尊重した形になります。手をかけている物ほど、その気持ちが伝わります。何を使って手入れしているかを一度見ておけば、同じ系統で選べます。
どうしてもその分野で渡したいなら、こっそり調べるより本人に聞くほうが確実です。詳しい人ほど、説明したがるものです。聞いたうえで選べば外れませんし、興味を持ってもらえたこと自体を喜ばれます。話を聞いておけば、次の年に選ぶときの手がかりにもなります。
同じ品でも、人目に触れる場所で使う物と、家で一人のときに使う物では、選ぶ基準がまったく違います。
財布やベルト、腕時計のように外で身につける物は、本人の見た目を作ります。そのぶん好みがはっきりしていて、趣味と合わなければ一度も使われません。持ち物の形や質感が揃っている人ほど、この傾向が強く出ます。手持ちの物の隣に置いたところを思い浮かべて、違和感がなければ通せます。
反対に、タオルや室内で履く物、寝具まわりの品には、見た目の好みがほとんど働きません。くたびれても買い替えを思いつかないまま何年も使っている人が多く、新しくなれば肌ざわりの差ですぐ気づきます。毎日必ず触れる場所なので、思い出す回数もいちばん多くなります。
仕事の場で使う物なら、周りの目に入ることも考えます。名前を入れた品や、派手な見た目の物は、職場では使いにくいことがあります。同じ実用品でも、控えめな形にしておくほうが出番が増えます。
外でも家でも使える物は、出番が二倍になります。持ち歩ける大きさで、家に置いても邪魔にならない。この条件に当てはまる品は、好みを外しても使い道が残ります。迷ったときは、使う場所を一つに決めない物から探すと安全です。持ち歩くことが増えれば、それだけ手に取る機会も増えていきます。
男性側が金額を気にして身構えることがあります。喜ばせるつもりが宿題を渡す形になっては、どちらも落ち着きません。
誰が見ても値段の見当が付く品は、受け取る側に計算をさせます。同じ金額でも、相場の読みにくい分野なら気楽に受け取ってもらえます。産地や作り方で価格の幅が大きい物なら、そこが曖昧なままで済みます。お茶やお酒、革の小物のように、同じ見た目でも値段が何倍も開く分野がそれにあたります。
食べ物や飲み物のように消えていく物は、後々まで残らないぶん貸し借りの感覚が生まれません。その場で一緒に味わえば、贈り物というより二人の時間の一部になります。値段の話にもなりにくく、次に返さなければという気持ちも起きません。
学生と社会人、あるいは働き方が違う二人では、同じ金額の意味が変わります。こちらにとって普通の額でも、相手にとっては返しにくい額かもしれません。長く続ける前提なら、お互いが無理なく続けられるところに置いておくのが確実です。
気にする性格だと分かっているなら、渡す場でひとこと添えてしまうのが手っ取り早い方法です。次に何かを返さなくていいと言われれば、そのまま受け取れます。口に出しにくいなら、最初から控えめな品にしておけば同じところに落ち着きます。それでも気になる相手なら、当日に一緒に食べてしまう物を選べば、そもそも記録が残りません。
毎回同じ水準で渡していると、相手も同じだけ返そうとします。付き合って何年目かという区切りの年だけ形にして、それ以外は軽くしておくと、その差が調整として働きます。特別にする年を先に決めておけば、相手も身構えずに済みます。長く続けるほど、この幅の有無で負担が変わります。
誕生日やクリスマスに渡すと、相手はその日を意識したまま受け取ります。名前の付いていない日に渡せば、返す機会そのものが設定されません。出かけた先で見つけた物をその場で渡す、家に寄ったついでに置いていく。日付から切り離されているぶん、いくらの物をいつ返すかという計算が働きにくくなります。
記念日には別に用意すればよく、両方をやらなければならないわけでもありません。むしろ、ふだんの日に何気なく渡された物のほうを長く覚えている人は少なくありません。日付が付いていないと、受け取った側も理由を探さずに済みます。
同じ相手でも、渡す日によって収まる物が変わります。困っていることを聞き出したあと、この方向も見ておきます。
一年でいちばん踏み込める日なので、毎日持ち歩く物が候補になります。メンズ財布やキーケース、眼鏡ケース。腕時計もこの日に選ばれますが、こだわりの出やすい分野なので、いま着けている物の系統から離れないようにします。
会う時間そのものが中心になる日なので、その場で開けて話が続く物が向きます。クッキーや洋菓子の詰め合わせ、アイスクリーム。二人で使うなら、ビアグラスやマグカップ、ホットサンドメーカーのように一緒に触れる物も選ばれています。
甘い物が得意でない相手なら、菓子に限りません。ビールや日本酒の飲み比べセット、西京漬やハムの詰め合わせ。その日のうちに一緒に食べてしまえば、翌月に返礼を用意させる負担も残りません。
人目に触れない場所の物は、傷んでも買い替えられずに残っています。メンズパジャマやルームウェア、タオルのセット。好みが強く働かない分野なので、外から選んでも外れにくくなります。
道具そのものは本人の基準ができあがっています。同じ分野なら、手入れに使う物や、出かけた先で口にする物へずらします。花のように形の残らない品も、記念の日に一度だけなら重くなりません。
質問の形を変えると答えが出ます。持っている物の話ではなく、日々の動作のほうを聞きます。朝の支度でもたつく場面、出かける前に必ず探す物。会話のなかで自然に出てくるので、身構えさせずに聞き出せます。
それでも出てこないようなら、こちらで候補をいくつか並べてしまいます。選ぶ側に回れば、迷わず答えられる人がほとんどです。
本人が調べて選んだ物が並んでいる分野は、外から入るのが難しい場所です。同じ用途の品を渡しても、選び直させることになりかねません。
打つ手はあります。その趣味に付き合う形の品なら、道具の選択に触れずに済みます。出かける先で必要になる物、続けるうちに切らす物。どちらも本人の判断を邪魔しません。
相手が気にする性格なら、金額そのものより「返さなくていい」と伝わるかどうかで決まります。渡すときに一言添えるだけで、構えが解けることも多いようです。
二人の立場が違うときは、その差も見ておきます。同じ額でも、働き始めたばかりの人と長く勤めている人では意味が変わります。
彼氏に贈るときの最初の壁は、材料が集まらないことです。欲しい物を問う代わりに、いま不便を感じている場面を聞けば話が動きます。直近で買った物をたどればいまの関心も見えますし、候補を二つ三つ並べて選んでもらえば、外れる余地そのものが消えます。
避けたいのは、本人の基準ができあがっている分野です。何年も続けている趣味の道具は、外から選び直させることになりかねません。その分野で渡したいなら、使うたびに減る物か、出かけた先で必要になる物を選びます。
狙い目は、人目に触れない場所で使う物です。部屋で使う物や寝るときの物は好みが強く働かないうえ、傷んでも買い替えないまま使われていることが多く、新しくなれば差がはっきり分かります。
金額は、相手が返しやすい範囲に収めておきます。値段の読みにくい分野の物や、その場で一緒に味わう物なら、貸し借りの感覚が残りません。困りごとが一つ見つかれば、そこから探すだけで足ります。
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