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リュックは毎日背負うものなので、くたびれても自分ではなかなか買い替えません。肩ベルトの生地がすり切れても、まだ使えると思っているうちに何年も経ちます。くたびれた一つを外から新しいものに替えてやれるのが、贈り物として選ばれている理由です。
まず知っておきたいのが、「男女兼用」と書いてあっても誰にでも合うわけではないことです。もとの寸法はメンズ寄りに引かれていることが多く、肩ベルトで詰められるのは長さだけになります。
もう一つ、「撥水」と「防水」は別のことを言っています。撥水は表面を加工して水を弾くもの、防水は素材そのもので水を通さないもの。相手が雨のなかを歩く人かどうかで、選ぶものが変わります。
ユニセックスや男女兼用と書かれていても、一から男女どちらにも合うように作り直しているわけではありません。もとになる型はメンズ寄りで、幅も丈も大きめに引かれていることが多くなります。そこへ色を増やし、両方が持てる形にして売られています。
そのため、小柄な人が背負うと鞄のほうが大きく見えることがあります。背負う人の背丈で印象が変わるのは、鞄の側が体に合わせてくれないからです。相手が小柄なら、寸法から先に見ることになります。
肩ベルトは、背中に密着するところまで詰めた状態が正しい長さです。緩いとずり落ちて、荷物の重さが肩の一点に掛かります。ここは誰でも自分で合わせられます。
直せないのが、鞄そのものの縦の長さです。背の低い人が縦に長いものを背負うと、下の端が腰より下に来て、座ったときに邪魔になります。商品ページに出ている高さの数字が、相手の背丈に対して長すぎないか。そこだけは確かめる価値があります。S・M・Lのような記号ではなく実寸で読む、というのがリュックの見方です。
黒や紺、灰色といった色に寄っているのは、男女どちらが持っても浮かないためです。飾りも少なく、形も角の立った四角に近いものが多くなります。相手の好みが分からないときに外しにくいのは、この作りのおかげです。
引き換えに、鞄として目立つ役はもらえません。すでに黒い鞄をいくつも持っている相手に同じ色を足しても、どれを持つかで迷わせるだけです。二つ目を渡すなら、色ではなく容量で役を分けるほうが確かです。
撥水は、生地の表面に加工をして、水を玉のまま転がすものです。降り始めの雨や、こぼした飲み物を弾いてくれます。生地に細かい隙間が残るので、中の湿気は抜けていきます。
ただし、表面の加工は擦れと洗濯で減ります。買ったときは水滴が丸く乗っていたのに、何年か使ううちに生地が水を吸うようになります。撥水と書かれたものは、そういう前提の品だと思っておくと外しません。
防水は、生地に塩化ビニルや合成ゴムのような層を重ねて、水を通さなくした作りです。さらに縫い目を塞ぐ処理を加えると、針の穴からも入らなくなります。素材の側で止めているので、撥水加工のように使ううちに弱まることはありません。
防水はそのぶん、湿気も抜けにくくなります。重さも出ます。中に濡れたものを入れたままにすれば、こもります。日常の使い心地でいえば、撥水のほうが軽く付き合えます。
どこまで水を止める作りかを見分ける手がかりが、ファスナーです。生地だけ防水にしても、開け閉めする口から水が入ります。本気で止める作りのものは、ファスナーの表をビニールで覆った止水ファスナーを使います。歯がぎざぎざと見えているものは、そこまでの作りではありません。
駅まで数分、傘を差して歩く程度なら、撥水で足ります。突然の雨で肩が濡れても、中まで届く前に建物へ入れます。
自転車で通う相手、屋外で作業する相手、雨の日も長く外にいる相手なら、防水と書かれたものへ。パソコンを入れて運ぶ人も同じで、背中に当たる面から染みるかどうかは、この差で変わります。商品名に両方の言葉が並ぶこともあります。どこまでの雨を想定した品かは、商品ページの説明で確かめられます。
商品名にリットルの数字が入ります。20リットル未満なら、財布と水筒とタブレットくらいで、身軽に出かける日のためのもの。20から30リットルが通勤や通学の中心で、25リットル前後のものが多く並びます。着替えを入れてジムへ寄る使い方までできる大きさです。30リットルを超えると、一泊二日の旅行や出張が一つで済みます。
数字が大きいほど良いわけではありません。容量が増えれば鞄そのものが重くなるので、中身の少ない日でも鞄の重さだけを背負うことになります。相手がふだん持ち歩くものを思い浮かべて、そこから一段だけ上を選ぶのが無理のないところです。
このジャンルの商品名には、用途がいくつも並記されています。一つを何にでも使ってもらう前提で作られているからです。仕切りやポケットが多いのも、そのためです。
ただし、全部の場面で最適にはなりません。旅行に合わせて大きくすれば通勤には余りますし、通勤に合わせれば旅行では足りません。どの場面で主に使ってもらうかを一つ決めて、残りは「使えなくはない」と割り切ると、結局は長く使われます。
充電の口が外に出ているもの、肩に掛け替えられるものもあります。使う相手にはありがたい作りですが、使わない相手にとっては重さと値段になるだけです。
パソコン用のポケットが付いた商品では、対応する寸法がインチで書かれています。13インチまで、14インチまで、といった書き方です。相手のパソコンの画面の大きさが分かるなら、その数字に合わせられます。
同じポケットでも、クッション材が入っているかどうかで役割が変わります。仕切りがあるだけのものは、机に置いた拍子の衝撃までは受け止めません。毎日運ぶ相手なら、パソコンを厚みのある面で挟む作りのものへ。
一つを何年も使う品なので、二つ目は用途を分ける形になります。いま使っているものが通勤用の20リットル台なら、旅行や帰省に持てる30リットル台を。屋外で使う大きなものを持っているなら、身軽に出られる20リットル未満を。同じ容量で色だけ違うものを足すと、片方が使われないまま残ります。相手が何に使っているかが分かっているときほど、二つ目は渡しやすくなります。
決めるところは、寸法と、水への強さと、容量です。
「男女兼用」の表記は、色と形がどちらにも寄らないという話であり、もとの型がメンズ寄りだという話でもあります。体に合うことまでは保証していません。肩ベルトは詰められますが、鞄そのものの縦の長さは変わらないので、相手が小柄なら高さの数字が長すぎないかを一度だけ確かめれば足ります。
水への強さでは、撥水と防水が別のことを指しています。撥水は表面の加工で、降り始めの雨を弾く代わりに、使ううちに効きが落ちます。防水は素材と縫い目で水の道をふさぐので、そこは弱まりませんが、湿気も抜けず、重さも出ます。駅まで数分の相手なら撥水で足り、自転車や屋外の相手なら防水のほうへ。
容量は三段です。20リットル未満が身軽な日、20から30リットルが通勤と通学、30リットルを超えると一泊の旅行まで。用途がいくつも並記されていても、全部の場面で最適にはならないので、主に使ってもらう場面を一つ決めます。
毎日の通勤や通学に渡すなら、25リットル前後で撥水、パソコンの入る面にクッションのあるものを。自転車で通う相手には、同じ容量でも防水と書かれたものへ。旅行や帰省に使ってもらうなら30リットル台を選んで、ふだんの鞄と役を分けてもらうと、いちばん長く使われます。
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