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生まれたばかりの手の大きさは、その月にしか残せません。写真は毎日撮っていても、形そのものを写して残す道具まで買う順番は、親のほうになかなか回ってきません。贈られた家が、その日のうちに残せます。
売られているのは、押すための道具と、押す先の紙と、飾れる形に仕上げるもの。この三つのうち、どこまでが一つの箱に入っているかが商品ごとに違います。何が入っているかで、相手の家に残るものが変わります。
押す道具そのものも、二通りに分かれています。赤ちゃんの肌にインクを付けるものと、付けないものです。
同じ「手形スタンプ」の名前で、作りの違う二つが並んでいます。どちらを選ぶかで、押す当日にすることも、選べる色の数も変わります。
スタンプ台の面にインクがあり、そこへ手のひらや足の裏を当てて紙に押します。文字どおり肌にインクが乗るので、押したあとに落とす一手間が入ります。赤ちゃん向けのインクは落ちやすく作ってありますが、その一手間そのものは残ります。
そのかわり色の数が多く、十色を超えるものが並びます。くすんだ色をそろえたもの、季節に寄せた色をそろえたものと、選ぶ楽しみが商品の売りになっている。押した紙をそのまま飾るつもりなら、色から入る選び方ができます。
付属のパッドでフィルムの片面にインクを塗り、その反対側に手足を当てます。インクは下に敷いた紙のほうにだけ移るので、赤ちゃんの手には最初から何も付きません。
「汚れない」「タッチ無し」と商品名に書かれているのは、この仕組みのことです。押したあとに手を洗わせる必要がないので、寝ている間に済ませられます。手を口に入れる月齢の子でも、押してすぐ抱き上げられます。
フィルムは一枚で二十回以上使えるものがあります。一度で思うように写らなくても、同じ道具でやり直せる。台紙を替えて、何枚も残していくこともできます。
そのかわり色は絞られていて、注文のときに四色ほどから一つを選ぶ形になります。十色以上から選べるスタンプ台とは、そこがはっきり違う。色を取るか、手が汚れないことを取るか。この分野の最初の分かれ目は、ここにあります。
いちばん下はスタンプ台だけのもので、贈り物というより文房具の値段です。フィルムの仕組みが入ると一段上がり、押す先の台紙や命名書が加わるとさらに一段。木の枠に入れて飾れるようにしたもの、立体に起こしたもの、名前と写真を入れるものが、いちばん上に来ます。
上がっているのは押す道具の質ではなく、家に残る形のほうです。どの段を選んでも、押す道具そのものはだいたい同じものが入っている。予算をどこに置くかは、飾る形まで渡したいかどうかで決まります。
道具だけを渡すと、押す紙は相手が自分で買い足す形になります。逆に台紙だけのものもあって、そちらは押す道具が入っていません。組の中身は商品名に並んでいるので、両方そろっているかどうかは注文の前に読めます。
一か月、二か月と数字の入ったカードに、その月の手形足形を押していく形です。十六枚、二十二枚といった枚数で売られていて、一年ぶんが一組になっています。
裏表で違う数字が入ったもの、色を落ち着いた調子でそろえたものがあり、写真に一緒に写す使い方をされています。押す道具は付いていないので、スタンプ台と組にして渡す形が要ります。
赤ちゃんの名前を披露するお七夜は、生まれて七日目です。名前を書く台紙に、手形と足形を押す場所と、写真を入れる場所が並んでいるものがあります。
日が決まっている贈り物なので、届くのが遅れると使いどころを逃します。生まれる前から何を贈るか決めておける間柄なら、この形が候補に入ります。名前を書き入れる場所があるぶん、家に残ったあとも読めるものになります。
木の枠に手形と足形と写真を並べて、そのまま壁や棚に掛けられるようにしたものがあります。名前と生まれた日を入れられるものが多く、渡した相手の家では飾りとして残ります。
小さく立体に起こして、鍵に付けられるようにしたものもあります。飾る場所を取らないので、鍵や鞄に付けて持ち歩きたい相手や、家に飾る場所を増やしたくない相手には、こちらが向きます。同じ手形でも、残る場所がまったく違ってきます。
名入れや、写真を入れて仕上げるものは、注文を受けてから作られます。届くまでの日数は商品ページに出ていますが、一か月を超える店もあります。
生まれた直後に渡したいなら、渡す日からこの日数を引いた日が、注文の期限になります。間に合いそうになければ、押す道具と台紙が組になったものを先に渡して、飾る形はあとから贈るという分け方もできます。
一度だけ残すのか、月ごとに残していくのか。相手の家がどちらのつもりかで、渡すものが分かれます。日にちの決まった行事もあるので、そこに間に合うかどうかも分かれ目になります。
生まれてまもない赤ちゃんは、手を握りしめています。起きているあいだは指が開かないので、足の裏のほうが先に写せることが多い。手のひらを開いた形で残せるのは、眠って力の抜けているときです。
押す側は、赤ちゃんの寝ている時間を待つ形になります。何度もやり直せるフィルムの形か、台紙が何枚も入っているものを渡しておくと、一度で決めなくてよくなります。一枚しか入っていないものは、相手に構えさせます。
生後七日のお七夜に始まり、お宮参り、百日祝い、一歳の誕生日と、写して残す日は続きます。一年のあいだに、押す機会は何度も来ます。
一度きりの記念にするなら、残すのは生まれてすぐの小さい手です。この大きさは戻りません。節目ごとに残していく家なら、繰り返し押せる道具と、枚数のある台紙のほうが働きます。
すでに月齢の写真を撮っている家なら、同じ調子でカードが並ぶものが、その習慣にそのまま続きます。途中で足りなくなると、そこから先の月だけ形式の違う記録になってしまう。何枚入っているかは商品名に出ています。
すでに別のカードを使っている家に同じものを重ねても、行き場がありません。その場合は、押す道具だけ、あるいは飾る形のほうへ振ると、持っているものと役割が分かれます。
上の子のときに何で残したかが、その家の記録として並んでいます。並べたときに形式がそろうかどうかを気にする相手なら、近い形を探すところから始めます。
同じ商品が今も売られているとはかぎりません。そろえるのが難しいなら、平らに押した上の子に対して下の子は立体にするというように、形を変えてしまう手もあります。並べたときの違いが、そのまま二人の記録になります。
産む前に出産祝いを渡すのは、一般には避けられています。何かあったときに相手を追い込むからです。どうしても産前に手渡す事情があるときは、表書きを「御出産御祝」ではなく別の言葉にする形が取られます。
届けるのは生後七日から一か月のあいだが目安です。手形の道具は、新生児の小さい手が残せる時期が短いので、その中でもなるべく早いほうが使い道は広くなります。届いてすぐ押せるように、道具と台紙が組になったものを選んでおくと、相手が買い足さずに済みます。
肉球に使えると書かれたものが並んでいます。インクを付けない形なら、押したあとに肉球を洗わせずに済むので、じっとしていない相手にも使えます。
赤ちゃんのために買ったものが、そのまま家の犬や猫にも回るということです。子どもと動物が一緒にいる家なら、そこまで見込んで枚数のあるものを選んでおくと、両方に使われます。
肌にインクを付けるか付けないか、押す先まで入っているか、残す時期はいつか。決まるのはこの順です。
インクを肌に付けない形なら、寝ている子をそのまま寝かせたまま押せます。色は四色ほどからの選択になりますが、起こさずに済むのは大きい。十色以上から選びたいなら、直接押すスタンプ台のほうへ。
押す先は別売りのことが多いので、道具だけを渡すと相手が紙を探すところから始めます。台紙や命名書、飾る枠まで入っているものを選べば、届いたその日に残せます。名前を入れて作ってもらうものは、渡す日から日数を引いて、間に合うものだけが候補になります。
生まれてすぐの手がいちばん小さく、そこは撮り直しがききません。この一回に絞るのか、一年ぶんを並べていくのか。そこが分かれば、枚数のあるカードにするか、一枚の飾りにするかが見えてきます。
お七夜に間に合わせたいなら、命名書と押す場所が一枚になった台紙を。落ち着いてから残してもらうなら、繰り返し押せるフィルムの道具と、枚数のあるカードを組にして。何年か経ってから見返す相手の顔まで想像できるなら、名前と生まれた日を入れた木の枠が残ります。
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