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入学式、親戚の結婚式、ピアノの発表会。子どもがきちんとした格好で出かける日は、一年のうちに何度かやってきます。そのどの日も、足元だけは家にあるスニーカーで済ませられません。
贈るときにまず引っかかるのは、大きさの数字です。商品ページに出ている数字を、靴の中の長さだと思って読むと外します。
もう一つ、同じ黒い靴でも、祝いの席と弔いの席では表面の光り方が逆になります。どの席で履くかを先に決めないと、色だけでは絞れません。
捨て寸というのは、歩いたり走ったりしたときに指が靴の先へ当たらないよう、あらかじめ取ってある余裕のことです。子どもの靴では1センチから1.5センチほどが要るとされています。
その余裕は、商品ページに出ている数字に最初から含まれています。16センチと書かれた靴は、中の長さが16センチちょうどではなく、歩くときに指が前へ出るぶんだけ先に空きがあります。
聞き出した足の長さと同じ数字の表記を選べば、そのぶんの余裕は中に残っています。足長より大きい数字をわざわざ選ぶ必要はありません。
子どもにとって1センチ大きい靴は、大人が2センチ大きい靴を履いているのと同じことになります。足が小さいぶん、同じ1センチが占める割合が違います。
大きすぎる靴で歩こうとすると、脱げないように足が必要以上に力みます。そのぶん疲れるので、歩くのを嫌がって抱っこをせがむようになる子もいます。
「大きめを渡しておけば長く履ける」という考え方が、子どもの靴ではいちばん通りにくくなります。買い足す回数を減らすつもりで選ぶと、その日に履けない一足になります。
3歳から15歳ごろまで、子どもの足は年におよそ1センチのペースで伸びていきます。数か月に一度は測り直したい、という速さです。
一年先の式のために買っておくと、その間に1センチ伸びている計算になります。靴が0.5センチ刻みで並んでいるので、サイズの表記でいえば二つ分のずれです。
日にちが決まっている行事のために贈るなら、その日に近いところで測った数字が要ります。
結婚式やパーティーに履いていくなら、つま先をきちんと覆った革靴。サンダル、つま先の開いたもの、素足はどれも避ける形です。
式典も同じで、つま先の出ない形が前提です。会場まで歩いて行く子なら、そのうえで履き心地のほうを優先します。
発表会でも、つま先の開いた形は避ける側に入ります。祝いの席でも改まった席でも共通しているので、つま先の閉じた形にしておけば、少なくともそこで間違えません。
葬儀や法事に履いていくなら、つや消しのマットな質感の革靴です。表面が光るものやエナメルは、この席では外れます。
反対に、結婚式や発表会では光る素材が使えます。エナメルの黒や白、銀色の靴が並んでいるのは、そちらの席のためです。
言い換えると、光る素材が使えるのは祝いの席だけで、つや消しはどちらの席にも履いていけます。一足で両方をまかなうなら、光らないほうを選ぶことになります。
面接の場で選ばれているのは、子ども用の革靴、なかでもローファーです。同じ革でも、光沢のあるものより、抑えた仕上げのほうが好まれます。実際に多く見られるのは黒か茶です。
ただし、色まで指定している園や学校もあります。祝いか弔いかではなく、志望先の決まりが先に来る席です。
この日だけは、履き慣らしておく時間も要ります。合わない靴はその場の機嫌に響くので、当日いきなり下ろすのは避ける形です。渡す日も、そのぶん前倒しになります。
ピアノの発表会では、右足でペダルを踏みます。かかとを床に付けたまま足首を動かす姿勢なので、足元の作りがそのまま演奏に響きます。
ペダルに届きやすい高さの目安は、ヒールで3センチほどとされています。素材は柔らかい革が向くとされる側です。
弾く子に渡すなら、この高さと素材を先に見ておくと候補が絞れます。同じ発表会でも、聴きに行くだけの日なら、そこまでは気にしなくて済みます。
こちらから聞き出せるのは、たいてい足の長さの数字までです。ところが靴が合うかどうかは、長さだけでは決まりません。
見るのは三か所あります。かかとからいちばん長い指の先までの足長、いちばん広いところの足幅、そして足のまわりを一周した足囲。長さが合っていても、幅や周りが合わなければ当日に痛くなります。
商品名に「幅広」「ワイド」と書かれたものがあるのは、この幅と周りが人によって違うからです。そこまで聞けないなら、あとから詰められる作りのほうへ寄せておきたいところです。
甲にストラップの渡してあるものは、そこで足を留められます。聞いた数字どおりを選ぶのが基本ですが、留まっていれば、わずかな差なら吸収してくれます。
マジックテープの付いたものなら、留める位置を動かして幅のほうも調整できます。子どもが自分で留められるので、親が玄関で手を貸さずに済みます。
反対に、足を入れるだけで留め具の無い形は、長さが合っていないとその場で脱げます。ローファーと決まっているお受験の日は別として、数字に確信が持てないときは留められる形のほうが安全です。
同じ表記でも、作られた場所によって出方が違います。海外で作られたものは、日本製と同じ数字でも小さめに出ることがあります。
商品ページにサイズ表が載っているなら、そこの実寸と聞いた足の長さを突き合わせられます。表が無いものは、表記の数字だけを頼りにするしかありません。
実寸の載っているものを選んでおけば、読み違いは減ります。海外のものを選ぶなら、なおさら表のあるほうからになります。
靴や靴下には、足で踏むものだからということで「踏み台にする」「見下す」という連想が付いてきました。そこから、目上の人への贈り物としては避けるのが無難だとされています。
ただしこれは、贈る先が目上のときの話です。家族や親しい相手に贈るぶんには問題ないとされていますし、子ども本人が履く一足は、そもそもこの線の外にあります。
気になるとすれば、受け取るのが相手の親のほうだという場合です。改まった間柄なら、その日に何を履かせるつもりかを先に聞いてから決めると、行き違いが起きません。
席で決まるのは、つま先とツヤです。つま先の開いた形は祝いの席でも改まった席でも避ける側ですし、光る素材が使えるのは祝いの席だけ。つや消しならどちらにも履いていけます。
大きさは、表記の数字に捨て寸が入っています。聞き出した足の長さと同じ数字を選べば余裕は中に残るので、大きい数字をわざわざ選ばずに済みます。子どもの1センチは大人の2センチにあたるので、大きめは効きません。
足は年に1センチほど伸びていきます。行事の日が決まっているなら、直前に測ってもらった数字で選ぶのがいちばん確かです。
どの席にも持って行ける一足を渡すなら、つま先が閉じていて、光らない黒で、甲にストラップの付いたもの。祝いにも弔いにも履けますし、留まっているぶん、聞いた数字とのわずかな差なら吸収してくれます。ここから外れるのは二つだけで、お受験の日はローファー、ピアノを弾く日はヒール3センチほどと柔らかい革が別に要ります。
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