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子どもの皿は、割れたり、傷が付いて色が残ったりして、何度か買い替えることになります。何枚あっても余らないので、すでに持っている家へ重ねて渡しても行き場に困りません。親のほうは、つい安いものを一枚だけ買って済ませてしまうところです。
選ぶときに最初に決まるのは、電子レンジに入れられるかどうかです。同じプラスチックでも、入れられるものと入れられないものが並んでいます。
プラスチックの皿は一括りに見えますが、中身は分かれます。メラミンは、いちど固めると硬くなる素材で、表面が硬く傷が付きにくいところが取り柄です。そのかわり、あとから熱を加えることに弱く、電子レンジには入れられません。
温め直せないことが、毎日効いてきます。子どもは食べるのに時間がかかるので、途中で一度温め直す家は珍しくありません。「レンジ対応」と書かれていないものは、入れられないものとして扱っておくほうが確かです。
ポリプロピレンのものは軽く、熱いものを盛っても器そのものが熱くなりにくいところがあります。電子レンジに入れられるものが多く、子どもが持ち上げても手に負担がかかりません。
かわりに表面がやわらかいので、金属のスプーンで押すと傷が付きます。傷の溝にカレーやトマトの色が入り込むと、洗っても残ります。何年も使うつもりなら、そこが寿命を決めます。
メラミンのものには、塩素の入った漂白剤が使えません。使うと表面が溶けてざらつき、かえって汚れが付きやすくなります。色の濃いものの跡を、煮沸や漂白で落とす習慣のある家には向きません。
食洗機に入れられるかどうかは、素材で決まらず、商品ごとに違います。毎日食洗機を回す家に贈るなら、そこが書かれているかを確かめてから決めることになります。
商品名に「抗菌加工」と書かれたものがあります。抗菌とは、菌を長い時間増やさないようにすることで、いま付いている菌を殺したり取り除いたりする殺菌や除菌とは別のことです。洗わなくてよくなるわけではありません。
とはいえ、子どもの皿は洗ってから乾くまでに時間がかかり、その間に菌が増えます。保育園に持たせるものや、夜のうちに洗って朝まで置く家には、抗菌と書かれたものを選んでおくと安心が一つ増えます。
長く選ばれ続けているものには、木目の柄、くすんだ色合い、白い無地が並びます。キャラクターの描かれたものは、そこにほとんどありません。子ども向けの派手な色から、家族の食卓に混ざる色のほうへ寄ってきています。
大人の皿と並べても浮かないからです。食卓が揃うので、写真を撮る家でも困りません。渡す側から見ても、相手の家の好みを外しにくくなります。
好きな絵の描かれた皿は、渡したその日はいちばん喜ばれます。ただ、子どもの好きなものは一年ほどで移ります。好みが変わると本人が使いたがらなくなり、まだきれいなうちに使われなくなります。
贈りものとして渡すなら、今の好みに合わせるより、無地や木目のほうが長く残ります。どうしても絵のあるものを渡すなら、何年も使ってもらう前提ではなく、その時期に使い切ってもらうつもりで選びます。
無地のものは、子どもが使わなくなったあとも家に残ります。取り皿にしたり、パンや果物を載せたりして、そのまま食卓で使われます。子ども用として買ったものが、そのまま普段の一枚になります。
兄弟のいる家では、上の子から下の子へ回ります。柄が付いていないぶん、上の子のものという感じが薄いので、下の子も嫌がりません。何年か先まで見れば、無地は結局いちばん長く使われます。
仕切りのある一枚は、主食とおかずを分けて盛れます。汁気のあるものが隣へ流れないので、混ざるのを嫌う子でも食べ進みます。洗い物も一枚で済みます。
ただし、盛り付けの形が決まってしまいます。仕切りの数より多い品数は載りませんし、大人と同じ献立を並べるようになると、仕切りが邪魔になります。自分で取り分けるようになった子には、仕切りの無い一枚のほうが長く使われます。
14.5センチほどの小さいものは、おやつやくだものを載せる一枚です。食事の主役にはなりませんが、二枚目、三枚目として足しやすい大きさです。
20センチほどのものになると、食事のぜんぶを載せる一枚になります。23センチのものは大人のワンプレートとほとんど変わらないので、小さい子の前に置くと机の面をほとんど占めます。相手の子が座っている机の広さが分からないなら、20センチ前後にしておくと収まります。
子どもの皿は、割れたり傷んだりして減っていきます。同じものが二枚あれば、片方を洗っているあいだにもう片方が使えます。すでに持っている家に、同じ形をもう一枚という渡し方ができます。
兄弟が同時に使う家なら、同じ形で色だけ違うものを二枚にすると、どちらのものか分かって取り合いになりません。何枚あっても余らない道具なので、一枚を選び切れないときは、大きさの違うものを二枚にしても外れません。
離乳食が始まるのは生後五、六か月ごろで、そこからしばらくは小さい器を使います。プレートが出番になるのは、子どもが手やスプーンで食べるようになってからで、生まれてから一年ほど先です。
そのぶん、生まれた直後にもらうものとは重なりません。無地のものを選んでおけば、出番が来るまで箱に入れておいても古びません。すぐ使えるものを添えたいなら、食事用のエプロンを一緒にする手もあります。
強化磁器と書かれたものは、ふつうの磁器より割れにくく作られています。重さがあるので押しても動かず、机の上で安定します。ただし落とせば割れるので、まだ器を投げる時期の子には向きません。
プラスチックのものと磁器のものは、どちらか一方に決めなくても大丈夫です。家で使うものを磁器に、保育園や外へ持ち出すものをプラスチックにと分けている家もあります。相手の子の様子が分からないなら、まず割れないほうを一枚。落とさなくなったころに磁器を足すという順もあります。
決めるのは、素材と、見た目と、大きさです。素材で電子レンジに入るかどうかが決まり、見た目で何年使われるかが変わり、大きさで机に収まるかが決まります。
途中で温め直す家には、レンジ対応と書かれたポリプロピレンのものを。温め直しをしない家で、カレーのような色の濃いものを毎日盛るなら、傷が付きにくいメラミンのほうが跡が残りません。
柄は、無地か木目に寄せておくと長く残ります。子どもの好みは一年ほどで移りますが、無地の一枚は使わなくなったあとも取り皿として食卓に残ります。
大きさは、机の広さが分からないなら20センチ前後を。23センチは大人のワンプレートとほとんど同じで、小さい子の前では机を占めます。おやつ用に14.5センチほどのものを足すと、二枚で使い道が分かれます。
皿だけ新しくしても、すくう道具が手に合っていないと、子どもは食べ進みません。
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