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グラスやタンブラーは、もらった人が毎日手に取るものです。飲むものも、飲む場所も人によって違うので、その人に合わせて選べます。
決まるのは三つです。壁が二重になっているかどうか、内側に何が当たっているか、蓋とストローが付いているかどうか。
いちばん先に分かれるのが、壁です。二枚の壁の間に熱の通り道を作らないようにしたものは、外側が冷たくならないので、机に直接置いても水滴がつきません。
壁を二枚にして、その間に熱を通しにくい層を作った作りがあります。ガラスのものは間に空気を残し、ステンレスのものは空気を抜いて真空にしてあります。どちらも、中の温度が外まで伝わりません。
冷たいものを一枚仕立てのグラスに注ぐと、外側が冷えて、まわりの空気に含まれた水分が張りつきます。二重のものは外側が冷えないので、グラスの表面が濡れません。
机に直接置ける、というところが渡す相手に効きます。本や書類を広げて仕事をする人には、コースターの要らないものが向きます。
同じ層が、外の暑さも寒さも遮ります。注いだときの温度が長く残るので、ぬるくなる前に飲み終われます。
熱いものを入れても、外側は持てる温度のままです。取っ手の無い形でも素手で持てるのは、この作りだからです。
内側のガラスが外側より一回り小さいので、注いだものが宙に浮いているように見えます。氷を入れると、氷の粒がそのまま浮かびます。
割れ物なので手洗いだと思われがちですが、食洗機に入れられると書かれたものもあります。毎日の洗い物にそのまま混ぜられるかどうかが、その一行で分かります。
壁が二枚あるので、外から熱を当てる作りとは合いません。耐熱と書かれたガラスでも、電子レンジは使えないものがあります。
牛乳や白湯を温め直して飲む相手には、ここが合わないと使われなくなります。電子レンジ対応と書かれているものだけに絞ると、外しません。
同じ形でも、飲み物に触れている面はそれぞれ違います。ステンレスがそのまま出ているもの、内側だけ別の層で覆ったもの、ガラス、割れない素材。何を入れて飲む相手かで、選ぶ面が決まります。
コーヒーや果物の飲み物のように酸のあるものを入れて置いておくと、金属の味を感じることがあります。熱いものほど出やすくなります。
注いですぐ飲みきる使い方なら、この味は出ません。一杯を一時間かけて飲むような相手には、内側を覆ったもののほうが向きます。
洗ったあとに茶色い輪が残るのも、ステンレスの内側です。表面の細かい凹凸にコーヒーの油分が入り込むので、日が経つと落ちにくくなります。
真空の二重構造はそのままに、中の面だけを焼き物に近い層で覆ってあります。金属が飲み物に触れないので、金属の味が混じりません。
面がなめらかなので、油分も色も入り込まず、水ですすぐだけで落ちます。コーヒーや紅茶を一日に何杯も飲む相手には、この作りが効きます。
飲み物の色を見ながら飲みたい相手には、ガラスです。味も香りもガラスには移らないので、前の日に入れたものを引きずりません。
その代わり、落とせば割れます。相手の家に小さい子がいるなら、割れない素材のほうが安心して使ってもらえます。
トライタンと書かれたものは、ガラスに近い透明さで、落としても割れにくく、欠けにくい素材です。耐えられるのは氷点下20度から100度までで、食洗機にも入れられます。
お酒や洗剤で白く濁りにくいので、何年か経っても透明なままです。子どものいる家、庭やベランダで飲む人、外へ持ち出す相手には、この素材が向きます。
蓋のあるものは、ほこりが入らず、倒したときにこぼれる量が減ります。ただし、強く止まるものほど部品が増えます。渡す相手が、その手間を引き受ける人かどうかで分かれます。
ねじって閉めるものと、押してはめるものがあります。ねじるほうが強く止まるので、かばんに入れて持ち歩く相手にはこちらです。
押してはめるものは、片手で開けられます。机に置いたまま、書きものの合間に飲む相手なら、こちらのほうが手が止まりません。
蓋と本体の間には、水を止めるためのゴムがはさまっています。ゴムを外した内側に汚れが残るので、外して洗う手間がかかります。
パッキンが一つだけの簡単な作りなら、外すのも戻すのも一度で済みます。部品の少ないものを選ぶと、渡した先で洗うのが続きます。
口をつけずに飲めるので、紅が縁に残りません。画面を見ながら、顔を上げずに飲めるのもストローのあるものです。
伸び縮みするストローは、使わないときに縮めてしまえます。ストローの中を洗う細いブラシが付いているかどうかも、選ぶときの分かれ目になります。
飲み口の広いものは、氷をそのまま落とし込めます。中まで手が入るので、スポンジで底をこすれます。
細長いものは机で場所を取りませんが、奥まで手が届きません。毎日コーヒーを入れる相手には、口の広いほうが後まで使われます。
同じものが二つ入った箱があります。夫婦や親子で向かい合って飲む相手には、そろいのほうが収まります。
一人で使う相手には、一つでかまいません。同じ予算なら、二つに分けずに、作りのいいものを一つ渡すほうが手元に残ります。
タンブラーは、脚も取っ手も無い筒の形を指します。ワイングラスのように脚のあるものや、取っ手の付いたマグとは、別の名前で分けられています。
ガラスで作った筒はグラスともタンブラーとも呼ばれるので、名前で絞ろうとすると取りこぼします。素材と、蓋が付いているかどうかで見ていくほうが早く決まります。
結婚や新築のお祝いでは、割れ物を避ける習わしを持っている家があります。ふだんの誕生日や退職のお祝いで気にされることは、ほとんどありません。
気にする相手かどうか分からないときは、トライタンのように割れない素材か、ステンレスのものにします。見た目はガラスに近いままで、割れ物という話になりません。
壁、内側の面、そして蓋。この順に当てはめていくと、渡すものが決まります。
二重のものは、外側が冷たくなりません。机に直接置けて、氷も溶けにくく、熱いものを入れても素手で持てます。ただし電子レンジは使えないものがあるので、温め直して飲む相手には、対応と書かれているかを見てから選びます。
内側の面は、味に出ます。机に置いて少しずつ飲む人には、内側をセラミックで覆ったもの。中身の色を見たい人にはガラス、落として割れると困る家にはトライタンです。
蓋とストローは、洗う手間と引き換えです。パッキンが一つで、手の入る広口のものなら、その手間がいちばん軽くなります。
**このジャンルに並んでいるものは、名前よりも素材と作りで選び分けることになります。
机で一日じゅうコーヒーを飲む人には、内側をセラミックで覆った真空二重の一つを、口の広いものから。家で人に出す機会の多い相手には、中身が浮いて見える二重のガラスを二つ入りで渡すと、そのまま食卓に出してもらえます。
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