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妊娠が分かった日から、コーヒーも紅茶も緑茶もやめた、という人がいます。それでも毎朝、何かを一杯は飲みます。カフェインの入っていない飲み物は、その一杯として毎日飲んでもらえます。
ただ、妊娠中の人に向けた飲み物には、「ノンカフェイン」と書かれたものと、「カフェインレス」「デカフェ」と書かれたものが、並べて売られています。前のものにはカフェインが入っておらず、後のものにはわずかに残っています。同じところに並んでいても、この差で飲めるかどうかが変わる相手がいます。
飲む時期も分かれます。妊娠の初めごろから飲めるもの、後期に入ってから飲むもの、生まれたあとに飲むもの。それが同じ「マタニティ」の名前で売られているので、相手が今どのあたりにいるかを先に思い出しておくと、選ぶ範囲がかなり絞られます。
ノンカフェインと書かれているものには、カフェインが入っていません。カフェインは茶の木の葉やコーヒーの木の実に含まれるので、それらを使わずに作られたお茶の中に、はじめから含まないものがあります。
ルイボスは南アフリカのマメ科の植物の葉で、茶葉ではありません。たんぽぽ茶とたんぽぽコーヒーは、どちらもたんぽぽの根を煎ったもので、煎り方の深いほうをコーヒーと呼び分ける売り手が多いだけで、原料は同じです。麦茶やそば茶も、この側に入ります。
こちらは茶葉やコーヒー豆から、あとでカフェインを取り除いたものです。ほとんどを抜いたものにカフェインレス、あるいはデカフェという名前が付きます。二つの言葉に大きな差はなく、同じ意味で使われています。
ただし、ゼロにはなりません。カフェインはごく少ない量が残っています。一日に取る量を抑えればよい、という考え方で飲む人が手に取るのがこちらです。
どこまで控えるかは、人によってかなり違います。日本には妊娠中のカフェインについて決まった上限が無く、海外の機関が挙げている目安も国ごとに差があるためです。全部やめた人もいれば、朝の一杯だけは続けている人もいます。
完全に断っている相手なら、ノンカフェインの側から選ぶことになります。「デカフェだから大丈夫だろう」と考えて渡しても、その人の基準では飲めないものになってしまいます。
量を減らしているだけの人には、逆にデカフェが喜ばれます。ルイボスやたんぽぽは、緑茶やコーヒーの代わりにはなりません。味も香りも別のものです。毎朝のコーヒーが恋しい相手には、豆から抜いたデカフェのほうが、飲みたかったものに近い味がします。
同じ包数でも、値段には幅があります。差が出るのは葉や根の育て方と、詰める前の検査です。有機の認証を取ったもの、農薬や化学肥料を使わずに育てたもの、輸入した原料を国内で検査したもの。このジャンルでは、それが商品名にそのまま書かれています。
毎日口に入れるものなので、そこにお金を払う人がいて、値段の差として現れています。安いものが悪いという話ではありませんが、どれも同じに見えて選べないときは、この表記が一つの手がかりになります。
ルイボス、麦茶、そば茶は、妊娠のどの時期でも飲まれています。原料が一種類か二種類で、商品名を読めば何でできているかがそのまま分かります。妊娠が分かったばかりの相手に贈るなら、この辺りが無難です。デカフェの緑茶や紅茶も時期は選びませんが、こちらは相手が量を抑えているだけの人かどうかで決まります。
冷やして飲めるものなら、暑い時期には麦茶と同じように出せます。家族の分もまとめて作れるので、一人で飲みきる前提にならずに済みます。
ヨーロッパで出産の準備のお茶と呼ばれてきた葉で、日本でも妊娠中の飲み物としてよく売られています。ただし、飲み始める時期が決まっています。妊娠の初めごろと中ごろは控え、後期に入ってからにする、と商品ページに書かれているものがほとんどです。
一日に飲む杯数の目安まで添えてあるものもあります。妊娠が分かったばかりの相手に贈ると、箱を開けてもすぐには飲めません。出産の予定日が近いと分かっている相手に向くものです。
たんぽぽの根を煎ったお茶で、産後や授乳の時期に飲まれてきました。妊娠中に飲めないわけではないので、贈る時期の幅は広いほうです。
味は、コーヒーという名前が付いていても、濃いめのほうじ茶に近いところにあります。煎り方の深いものほど色も香りもコーヒーに寄っていくので、コーヒーの代わりを探している相手には、深く煎ったと書かれているものを。口をつけたときの違いが小さく済みます。
十種類前後をブレンドしたお茶も、このジャンルにはよく並んでいます。ハーブの中には妊娠中は控えるとされるものがあるため、何が入っているかが読めるかどうかが分かれ目になります。
使っているハーブの名前が一つずつ挙がっているもの。あるいは、妊娠中の人に向けたものだと書いてあるもの。どちらかであれば、受け取った側が自分で判断できます。名前だけ洒落ていて中身の分からないものは、開けないままになることがあります。
ティーバッグには、カップに直接入れて一杯ぶんを出すものと、ポットに落として何杯かをまとめて作るものがあります。入っている数が同じでも、この二つでは持ちがまるで違います。
ポット用は、朝に作って冷やしておく飲み方ができます。水出しに対応していると書かれているものなら、火を使わずに作れます。一方、カップ用は飲みたいときに一杯だけ出せるので、少しずつしか飲めない時期でも無駄が出ません。
相手の家にポットがあるかどうかまでは分からないので、迷ったらカップ用のほうが確実です。カップ用しかない家でも、大きめのマグに二つ落とせばポットの代わりになります。
同じお茶を三十包贈ると、一口飲んで合わなかったときに、残りが手をつけられないまま置かれます。ルイボスの独特な風味や、たんぽぽの土のような香りは、好き嫌いがはっきり分かれるところです。香りを強く立たせたブレンドも同じで、合わない人には一口で決まってしまいます。
味の違うものが何種類か入った詰め合わせなら、そのうちの一つが合えば飲み続けてもらえます。デカフェの紅茶を味ちがいで組んだもの、ハーブを日替わりで選べるようにした箱。このジャンルには、そういう形のものが並んでいます。
相手が何を好むか聞けていないときほど、この形が効いてきます。逆に、近い間柄で今の様子を聞けるのであれば、一言確かめてから一種類に絞るほうが早いところです。毎日同じものを飲みたい人もいます。
授乳の時期もカフェインを控えている人がいるので、ノンカフェインのお茶はそのまま続けて使えます。たんぽぽ茶のように産後に飲まれてきたものなら、生まれたあとに渡すほうがむしろ時期に合います。
変わるのは湯を沸かす手間のほうです。赤ちゃんが生まれたあとは、ポットを出して蒸らして、という時間が取りにくくなります。水出しができるものや、カップに一つ落とすだけで飲めるものを選んでおくと、実際に中身が減っていきます。
商品名に並ぶそうした言葉は、飲む人が自分で探すときに打ち込む言葉です。渡す側がそこを理由に選び、口に出して添えてしまうと、飲まなければいけないものとして受け取られることがあります。
「カフェインが入っていなくて、味がおいしそうだったから」。そのくらいの理由で渡されたほうが、相手は気楽に開けられます。中身は同じでも、添える一言で置かれ方が変わります。
カフェインがゼロか、わずかに残っているか。飲む時期はいつか。続けて飲める形か。この三つが決まれば、あとは原料の育て方と検査で分かれる値段の幅から、無理のないところを選ぶだけです。
ノンカフェインは元から入っていないもの、カフェインレスとデカフェは茶葉や豆から抜いたものです。抜いたほうにはわずかに残るので、完全に断っている相手には向きません。逆に、コーヒーや緑茶の味そのものが恋しい相手には、抜いたほうが合います。
時期は、ラズベリーリーフが後期から、たんぽぽ茶が産後にも続く、という形で分かれます。商品ページに時期が書いてあるものは、その通りに受け取っておくほうが確かです。中身が書かれていないブレンドは、受け取った側に判断のしようがないので外れます。
妊娠中の飲み物が支えるのは、生まれるまでの何か月かです。
迷ったら、原料が一つか二つのノンカフェインのお茶を、味ちがいで何種類か詰めたもの。そういう箱なら時期を選ばず、香りの好みでも外れにくく、生まれたあとまでそのまま飲み続けてもらえます。
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