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朝に必ず一度は使う家電です。パンを焼くだけの家でも、毎日そこに手が伸びます。台所に置いたまま通電しておくものなので、渡したあとに使われないということが起きにくいところがあります。
自分では買い替えません。焼けているうちは古くても使い続けるので、十年前のものがそのまま台所に居座ります。壊れて初めて次を探すという買い方をするため、贈り物として新しいものが届くと、そこで初めて世代が変わります。
選ぶときに最初に決まるのは、中に入っているヒーターの素材です。同じ2枚焼きで並んでいても、ここが違うと値段が大きく開きます。見た目や大きさではなく、光っている管のほうに理由があります。
扉を開けると、上下に管が通っています。この管に何を使っているかが、商品名にそのまま書かれていることがあります。グラファイト、カーボン、といった言葉がそれです。
電熱線を石英のガラスで覆ったもので、昔からある形です。水に濡れても割れないので、トースターに向いています。
値段の低いほうに並ぶのは、この形です。焼けないわけではなく、温まるまでに少し時間がかかるという差になります。
炭素を使ったヒーターで、石英管より高い火力が出ます。入れてから数秒で発熱するので、扉を閉めてすぐ焼き始められます。
朝の忙しい時間に使う相手には、この立ち上がりが効いてきます。待つ時間が短くなるぶん、同じ焼き加減でも早く出せます。
炭素を薄いリボンの形にした発熱体です。上下だけが光る作りになっていて、横方向には熱が出ません。横に逃げないぶん、食パンの面に届く熱が増えます。
見た目でも分かります。ふつうのヒーターは曇ったガラスに包まれていますが、グラファイトのものは透明のガラスなので、光っているところがはっきり見えます。
商品名に「遠赤」と入っているものがあります。遠赤外線を出すヒーターのことで、セラミックやカーボン、グラファイトといった素材がこれに当たります。
つまり「遠赤」とだけ書かれていても、中身はこの三つのどれかです。素材の名前まで書いてあるほうが、何が入っているかは読みやすくなります。
W数も温度も、使うときに選べます。ところがヒーターの素材は、選んだ時点で決まってしまいます。
そして、値段のほとんどがここで決まります。カーボンやグラファイトは素材そのものの値段が高いので、載せた本体も上のほうに並びます。同じ2枚焼きで値段が離れているなら、まず管を見比べることになります。
名前にオーブンと入っているので、菓子を焼く道具として渡されることがあります。ところがこの二つは、熱の作り方から違います。
商品ページには温度の数字が並びます。八十度から二百三十度まで、といった書き方です。選べるのは確かですが、その温度がずっと続くわけではありません。
トースターは、ヒーターを入れたり切ったりして庫内の温度を作ります。設定した温度を越えたら切り、下がったらまた入れる。そのため庫内の温度は上下を繰り返します。
オーブンのほうは、庫内の温度を一定に保つ作りになっています。同じ「二百度」と書いてあっても、中で起きていることが違うということです。
温度が上下すると、困るのは時間をかけて中まで火を通すものです。クッキーやスポンジのような菓子がここに当たります。表面だけ先に焼けて、中が追いつかないということが起きます。
菓子を焼く相手だと分かっているなら、トースターを渡しても道具が一つ増えるだけになりかねません。そこはオーブンの領分です。
逆に言えば、短い時間で表面を焼くものには向いています。パン、餅、グラタンの焦げ目、魚の温め直し。どれも中まで時間をかける必要のないものです。
相手が何を焼く人かで、渡す意味が変わります。パンと総菜の温め直しが中心なら、ここまでの機能で足ります。菓子まで焼く相手には、別の道具のほうが喜ばれます。
毎日使う家電なので、汚れも毎日たまります。外して洗えるかどうかは、商品ページの仕様欄に書かれています。
庫内の底、あるいは本体の下に、パンくずを受けるトレイが付いています。引き抜ける作りのものと、本体と一体になっているものがあります。
引き抜けるものは、流しへ持って行って捨てられます。一体になっているものは、本体を傾けて落とすことになります。毎朝出るものなので、ここが続くかどうかで扱いが変わります。
なお、このトレイにアルミホイルを敷く使い方は、作っている側が止めています。汚れを防ぐつもりの一手が、そのまま説明書に反することがあるところです。
食パンを乗せる網も、引き抜けるものと外せないものに分かれます。
外せるなら、流しに持って行って洗剤で洗えます。外せないと、庫内に手を入れて、網の上で汚れを落とすことになります。チーズやタレが落ちたときに、この差が出ます。
パンだけを焼く相手なら、汚れはくずが中心です。総菜の温め直しや、魚、グラタンまで焼く相手だと、油が庫内に跳びます。
そういう使い方をすると分かっているなら、受け皿と網の両方が外せるものに寄せます。仕様欄に書かれていない商品もありますが、その場合は写真で網の端を見ると、引き抜ける形かどうかが読めます。
台所にあるものは、たいてい何年も前のものです。壊れていないから使い続けているだけという家が多いので、新しいものが届くと入れ替わります。
ただ、そのときに前より落ちるものを渡すと、置き換えてもらえません。今あるものより上のヒーターを載せたものを選ぶと、渡す意味がはっきりします。石英管しか使ったことのない相手にカーボンやグラファイトを渡すと、立ち上がりの差ですぐ気づいてもらえます。
このジャンルは、買ったあとずっと台所に出したままになります。しまう家電ではないので、色が目に入る回数は多くなります。
同じ型で色だけ違うものが並んでいるなら、相手の台所にある他の家電に寄せるのがいちばん外れません。分からなければ白か黒が無難です。淡い色や濃い色は、その人が選んだものと並んだときに浮くことがあります。
一年の保証が付いたものが並びます。商品名や商品ページに書かれているので、そこで分かります。
家電は届いてすぐ不具合が出ることがあるので、保証書が箱に入る形のものなら、相手が自分で手続きできます。渡した側に連絡が来る形にならないほうが、お互い気が楽です。
相手が何を焼く人かで、見るところが変わります。
朝のパンが中心の相手には、カーボンかグラファイトを載せたものを。値段のほとんどはここで決まるので、出せる額を先に決めてから素材を当てる順になります。台所に出したままになる家電なので、色は今ある他の家電に寄せると収まります。
総菜の温め直しや、魚、グラタンまで焼く相手には、受け皿と網の両方が外せるものを。油が庫内に跳ぶ使い方なので、外して洗えるかどうかが毎週効いてきます。ここは仕様欄に書かれています。
菓子を焼く相手だと分かっているなら、この並びからは選びません。トースターは庫内の温度が上下する作りなので、じっくり火を通すものには向きません。道具が一つ増えるだけになります。
食パンを縦に差して焼く形や、庫内の熱をファンで回す形も、そちらには並んでいます。
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