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ホットプレートもノンフライヤーも、無くても料理はできます。そのぶん自分では後回しになり、あれば便利だと思いながら何年も買わずに過ぎます。人から届いて、そこで初めて台所に入る家電です。
この名前の下には、別の機械が三つ入っています。食卓に出して家族で囲むホットプレート、台所で調理して皿に盛るノンフライヤー、そして魚を焼くロースター。後ろの二つは台所で使うもので、食卓に出るのは出来上がったものだけです。
選ぶときにまず決まるのは、囲んで食べてもらうか、作って出してもらうかです。ここが決まらないまま大きさや値段を見比べても、絞れません。
油を入れずに揚げ物ができる機械、として売られています。中でやっているのは、高温の空気をファンで強制的に回すことです。回る熱風が食材の表面に当たり続けるので、表面の水分が飛んでカリッとし、内側の水分と脂は残ります。
熱風を回して焼くオーブンを、小さくしたものだと考えると近くなります。同じ仕組みの大きなオーブンと比べても、空気の流れは5倍ほど速いという作りです。表面が乾くのは、この速さで熱が当たり続けるからです。
ただし、油で揚げるときの加熱力には遠く及びません。熱で食材を包む力は、油に沈めたときの百分の一ほどとされています。表面はカリッとしても、油の鍋から上がってきたものとは別のものになります。
仕上がりは揚げ物というより焼き物で、唐揚げというより、パン粉をまぶして焼いたものが近い。油の鍋を出す代わりになる機械ではなく、油を使わない焼き方をする機械です。日本で「ノンフライヤー」、海外で「エアフライヤー」と呼びますが、同じものを指します。
四角いスクエア型は焼く面が広く取れます。大人数で囲むならこちらです。丸いラウンド型は熱が均等に回るので焼きムラが出にくく、卓に置いたときの圧迫感も小さい。二人や三人で使うなら、この形が収まります。
プレートは平面・たこ焼き・深なべの三種類が基本で、付け替えることで作れるものが変わります。平面だけのもの、二種類付いてくるもの、三種類そろっているもの。何枚付いてくるかが、そのまま料理の幅です。
手入れでは、取り外して丸洗いできるかが分かれ目になります。プレートが本体から外れないと、布で汚れを取るしかありません。使わないときにプレートを本体の中へ収められるものもあり、こちらは棚での場所の取り方が変わってきます。
焼肉のときに出る煙は、肉から落ちた脂が熱いところで焦げることで出ます。脂そのものではなく、脂が焦げた煙です。
減らす作りはいくつかあります。プレートを傾けて、脂を一か所へ流すもの。穴の開いたプレートから、下の受け皿へ脂を落とすもの。受け皿に水を張っておけば、落ちた脂は焦げずに済みます。下から遠赤外線を当て、加熱面に脂が触れにくくした作りもあります。
「無煙」「減煙」「スモークレス」と書かれているのは、この脂の逃がし方のことです。集合住宅で焼肉をする相手、においが服に付くのを気にする相手には、この作りかどうかが毎回効きます。
ホットプレートは食卓の真ん中に置いて、焼きながら食べるものです。料理する場所と食べる場所が同じなので、作る人だけが台所に立つ形になりません。焼肉、お好み焼き、たこ焼き。その日の食事そのものが行事になります。
向くのは、家族の人数が多い家、人を呼ぶ家です。子どもが手を出せるのも、卓の上で焼いているからこそ。食卓を囲む機会が多いかどうかが、そのまま出番の数になります。
一人暮らしの相手には、この良さが出にくくなります。ただし一人用の小さいものもあるので、囲む機会が年に何度かあるなら、その大きさで渡せます。卓を占領しないぶん、しまう場所も小さくて済みます。渡す前に、相手の食卓の広さと、そこにコンセントが届くかを思い浮かべるところです。
ノンフライヤーは台所で使い、出来上がりを皿に盛って食卓へ運びます。囲む機械とは逆で、人が集まらない日でも出番があります。一人分の惣菜を温め直す、冷凍の食品を焼く、鶏肉を一枚火に通す。
大きいのは、油の鍋を出さずに済むところです。揚げ物を家で作らない理由の多くは、油を用意して、跳ねを片づけて、使った油を始末するという一連の手間にあります。そこが丸ごと無くなります。
毎日の夕飯に食い込むのはこちらです。囲む機械が人の集まる日のものなら、こちらは一人で食べる日のもの。相手の食卓に人が並ぶ日が多いか、一人で食べる日が多いかで、どちらが動くかが決まります。
ロースターは魚を焼くための機械です。上下から挟んで両面を焼くもの、煙とにおいを取るフィルターが付いたものがあります。
用途が狭いぶん、当たるかどうかがはっきりします。魚をよく焼く家には毎週動きますが、そうでない家では棚に上がったままです。台所に魚焼きの設備が無い家、あっても掃除が面倒で使っていない家には、この一台が効きます。
相手が魚を焼く人かどうかを知らないなら、選ばないほうが無難です。囲む機械と作って出す機械は用途に幅がありますが、こちらは一点しかありません。当たれば長く使われ、外れると一度も動きません。
一人なら2リットルから3リットル、二人か三人なら4リットル前後、家族の人数が多いなら5リットルから6リットル以上。ノンフライヤーの容量には、こういう目安が出ています。迷ったときは4リットル台が外れにくいとされています。
ただしこれは出発点です。実際に効くのは、一度に作る量のほう。一人暮らしでも、休日に鶏肉を何枚もまとめて仕込む人なら小さい容量では足りません。逆に家族が多くても、惣菜を一皿ずつ温め直す使い方なら、大きいものは持て余します。人数の目安から入って、相手の作り方で上下に振るのが実際の決め方です。
容量が増えれば、本体も大きくなります。2リットルのものが25センチ×21センチ×26センチほどなのに対し、6リットルのものは40センチ×30センチ×30センチほど。容量が三倍になっても、置いたときの面積は二倍ほどで済みますが、それでも台所の一区画が埋まります。
ここが、置き場所を見るときに落としやすいところです。ノンフライヤーは背面や上から熱風を逃がします。壁にぴったり付けて置くと、その熱がこもります。
目安として、壁から10センチから15センチ以上離すことになっています。上にも空間が要るので、吊り戸棚のすぐ下に押し込む置き方はできません。本体の寸法が入る隙間があっても、置けるとは限らないということです。
洗うときのことも先に決まります。庫内の受け皿やかごを流しで洗うので、流しに入る大きさかを見ておくところです。大きいものほど中はよく入りますが、洗い場では扱いにくくなります。
食卓に出す機械なので、使い終われば片づけます。出しっぱなしにしない前提の家電です。
ここでプレートの枚数が効いてきます。平面、たこ焼き、深なべと三枚付いてくれば、しまう場所も三枚分。棚の奥行きに収まらず、立てて入れることになる家もあります。本体の中にプレートを収められるものなら、この心配が一つ分で済みます。
一緒に暮らし始めた相手、部屋の広くない相手に渡すなら、焼く面の広さより、たたんだときの厚みを見るほうが実際に使われます。出すのが億劫な大きさだと、人の集まる日にも出てきません。
「揚げ物が好き」と「揚げ物を作りたくない」は、別のことです。ここを分けておくと、渡すかどうかが決まります。
油で揚げた衣の食感そのものを求めている相手だと、期待とずれます。油を使わずに熱風で焼くので、鍋から上がってきたものとは仕上がりが違うからです。その差を惜しむ人には、機械が悪いのではなく向きが違う、という話になります。
反対に、揚げ物は好きだが作るのが面倒という相手には、そのまま効きます。台所に油の鍋を出す一連の作業が要らなくなるからです。買ってきた惣菜を温め直す相手にも、電子レンジではしんなりする衣を、乾かし直せる機械として届きます。
渡すときには、油を使わない焼き方をする機械だと一言添えるほうが確かです。揚げ物ができる機械として渡すと、最初の一回で受け取り方が決まってしまいます。
囲んで食べてもらうか、台所で作って出してもらうか。そこが決まってから、大きさと置き場所を見ることになります。
ホットプレートは食卓の真ん中に置くもので、食事そのものを行事にします。四角い形は焼く面が広く大人数向き、丸い形は焼きムラが出にくく少人数向き。プレートが何枚付くかが、そのまま作れるものの幅です。
ノンフライヤーは熱風で焼く機械で、油の鍋の代わりではありません。仕上がりは焼き物に近く、油を用意して片づける手間が丸ごと無くなるところに値があります。容量は人数の目安から入って、相手が一度に作る量で上下に振ります。
魚を焼くロースターは、用途が一つに決まっています。相手の食卓に魚が上がるかどうかを知らないうちは、手を出さない側の一台です。当たり外れの幅が、ほかの二つより大きくなります。
「無煙」と書かれているのは、脂を傾けて流すか、穴から下の受け皿へ落とすか、という逃がし方のことです。集合住宅で焼肉をする相手には、ここが効いてきます。
置き場所は、本体の寸法だけでは決まりません。ノンフライヤーは背面と上から熱を逃がすので、壁から離す余地が要ります。ホットプレートは片づける機械なので、プレートの枚数だけしまう場所が要ります。入る隙間があっても、置けるとは限らないのがこのジャンルです。
人を呼ぶ家には、プレートが三枚付いた大きめのものを。集合住宅で焼肉をする相手には、脂が下へ落ちる無煙のものを。一人暮らしを始めた相手には、惣菜を温め直せる2リットル台のノンフライヤーを。休日にまとめて仕込む相手になら、4リットル台の一台が、平日の台所でいちばん動きます。
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