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子どもが一人で座って手を動かす時間ができるのは、贈られた家にとって助かることです。絵や形を合わせるものなら、音も出ませんし、電池も要りません。同じ数のものを持っていても、絵柄が違えば別の遊びになります。
選ぶときにまず効いてくるのは、ピースの数です。数が難しさの目盛りになっていて、その子が今できる数から一段上げると、しばらく遊べます。少なすぎると一度で飽き、多すぎると箱を開けたまま触らなくなります。
いちばん初めに触れるのが型はめです。丸や三角の穴に、同じ形を落とす。摘みの付いたものなら、指先でつまんで持ち上げる動きも一緒に覚えられます。
一歳前後から遊べる形で、ピースは三つから五つほど。形と穴が一対一で決まっているので、形が合わなければ入りません。入るか入らないかで、合っているかどうかが子ども自身に分かります。
板パズルは、枠の中にピースをはめる形です。外側が決まっているので、端から順に埋められます。二歳を過ぎたころから、六から十二ピースくらいのものを組めるようになります。
ジグソーは枠がありません。凸凹の合い方だけが手がかりになるので、同じピース数でも板パズルより難しくなります。三歳前後で二十ピース、四歳になると三十から五十ピースが目安です。枠があるかないかは、ピース数と同じくらい難しさに効きます。
日本地図のパズルでは、形の合う場所を探しているうちに、県の名前と位置が頭に入ります。絵の続きを追うのではなく、輪郭そのものが手がかりになります。
地図のものは、ピースの数を絵柄で決められません。県ごとに分かれているので、数を選ぶという考え方が当てはまらない一群です。地方ごとに色を分けてあるものなら、まず同じ色のかたまりを作ってから、細かい形に移れます。
立体のものは、平らに並べるのではなく積み上げます。木でできたものは厚みと重さがあり、手のなかで持ち替えて向きを変えられます。プラスチックのものは軽く、紙のものは組み上げると反ることがあります。同じ「パズル」でも、手でやっていることが違います。
型はめも板パズルもジグソーも、出来上がりの形が決まっています。最後の一つがはまれば終わりで、それ以上は続きません。子どもが達成感を持てるのは完成の瞬間ですが、遊びが切れるのも同じ瞬間です。
そこから先は、子どもによって分かれます。何度も組む子は数日で速くなり、速くなったらピース数を上げる時期です。一度組んで終わる子には、絵柄を変えて選び直すと、また手が伸びます。
同じ二十ピースでも、興味の無い絵だと途中で手が止まります。乗り物、動物、知っているお話の場面。その子が今追いかけているものを選ぶと、難しくても最後までやります。
絵柄は大人の好みで選びたくなるところですが、遊ぶのは子どもです。相手の家に何のポスターが貼ってあるか、どんな絵本を持っているかを思い出せると、外しません。
絵の中身も難しさに関わります。人や動物が大きく写っているものは、目や手が手がかりになるので、置く場所が決まります。空や海のように同じ色が広がっているものは、同じ数でも手が止まります。小さい子へ渡すなら、色の切り替わりがはっきりしたものが向きます。
磁石で板をつないでいくもの、ビーズを並べるもの、ビー玉を転がす道を作るもの。これらも「パズル」の名前で売られていますが、出来上がりの形が決まっていません。
正解が無いぶん終わりも無いので、飽きにくいかわりに、できたという区切りが付きません。順序立てて考える力を育てたいのか、思いついた形を作らせたいのか。渡す前にどちらのつもりかを決めておくと、選ぶものが絞れます。
兄弟のいる家には、両方を一つずつという渡し方もあります。年上の子が正解のあるものに向かっているあいだ、下の子は正解の無いほうを触っていられます。まったく同じものを二つ渡すと、取り合いになるか、片方が余ります。
一つ足りないだけで、最後まで組めなくなります。ほかの遊び道具なら部品が欠けても遊べますが、パズルは欠けた時点で終わります。数の多いものほど、失くす機会が増えます。
ソファの下、車の座席の隙間、兄弟の部屋。小さい子のいる家では、遊んでいる最中にピースが持ち歩かれます。数を上げるのは、その子が自分で拾い集められる年になってからでも遅くありません。
木でできたものは一つずつに厚みがあるので、床に落ちても目に入りますし、拾い上げやすくなります。角が丸めてあるものなら、踏んでも痛くありません。
紙のものは薄く、絵の面を下にして落ちると床の色に紛れます。掃除機で吸い込まれることもあります。小さい子へ贈るなら木のもの、ある程度大きい子なら紙でも大丈夫です。
商品によっては、片付けるための袋や、仕切りのあるケースが最初から付いています。付いていなければ、家にあるもので代わりを用意することになります。
枠付きの板パズルは、枠がそのまま置き場になります。枠の無いジグソーは、組んでいる途中の状態を置いておく場所が要ります。食卓を使う家だと、食事のたびに崩すことになるので、置き場まで想像して数を決めます。
二つ以上をまとめて贈るときは、絵柄をはっきり変えたほうが安全です。似た絵のものが二組あると、床でひとまとまりになったときに、どちらのピースか分からなくなります。裏の色が違うものどうしなら、混ざっても戻せます。
その子が今できる数を家の人に聞くのが確かですが、聞けないときは年齢から当てます。二歳なら枠のある六から十二ピース、三歳なら枠の無い二十ピース前後、四歳なら三十ピースから。ここを起点にします。
迷ったら、少ないほうへ振ります。組めてしまえば子どもは次を欲しがりますが、組めないものは箱のまま置かれます。数を上げたいときは枠付きにすると、難しさが上がりすぎません。
大丈夫です。絵柄が違えば別の遊びになりますし、絵柄の違うものが二つあれば、兄弟で一つずつ広げられます。似た絵のものを重ねないことだけ気をつけます。
すでに何を持っているか分からないときは、地図や立体のものを選ぶと、絵合わせのものとは役割が分かれます。数の少ないものが揃っている家なら、一段だけ上げておくと、次に組むものとして残ります。
決めるのは、形の種類と、ピースの数と、正解があるかどうかの三つです。年齢から数を当てて、枠の有無で上げ下げする。そのうえで、その子が好きな絵柄を選べば外れません。
一歳の子へ贈るなら、摘みの付いた型はめを。二歳なら枠のある板パズルを、絵柄で選んで。三歳なら枠の無い二十ピースほど、四歳を過ぎているなら三十ピースからのジグソーが手ごろです。文字や地名を覚え始めた子には、地図のものが長く持ちます。
小さい弟や妹がいる家では、数を欲張らないほうが安全です。木でできた厚みのあるものなら、床に落ちても見つかります。
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