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赤ちゃんの皿は、毎日三度、食卓に出ます。落とされても、汚されても、次の食事にはまた出番が来ます。何枚あっても使い切られるものです。
まず分かれるのは、素材です。やわらかいシリコン、軽いプラスチック、重い磁器。落としたときにどうなるかも、電子レンジに入るかどうかも、素材で変わります。
そして、器の形。とろみのあるものをすくう深い器と、手でつまむものを並べる浅い皿とでは、要る月齢がずれています。
やわらかいものと、軽いものと、重いもの。赤ちゃんの皿は、この三つに分かれています。どれを渡すかで、受け取った家の毎日が変わります。
台所用のシリコンは、マイナス20度から240度まで持ちます。鍋で煮沸しても、電子レンジに掛けても傷みません。消毒のしかたを相手に選ばせずに済みます。
床に落ちても割れず、当たっても大きな音が立ちません。食べこぼしも取りこぼしも多い時期に、いちばん壊れにくい素材です。
シリコンは曲がります。赤ちゃんが縁をつかんで引っ張れば、皿ごと変形します。中身が寄って、こぼれることもあります。
厚みのあるものほど形が保たれます。「厚手」と書かれたものは、たわみにくさを狙って作られています。薄いものは丸められるので、外へ持ち出すときに小さくなります。
軽いので、器ごと持ち上げて口へ運べます。深い器の最後のひと口を、傾けて飲むような食べ方ができます。
とうもろこしなどを原料に混ぜた「バイオマスプラスチック」のものもあります。電子レンジに入れられないものが混じるので、そこは商品ごとに違います。温め直しを毎日する家に渡すなら、シリコンのほうが確かです。
保育園の給食で使われている素材です。普通の陶器より割れにくく、重さがあるので、押しても器がずれません。吸盤に頼らずに動かないので、相手の家の机を選びません。
ただし落とせば割れますし、熱い料理を入れれば器そのものが熱くなります。自分でスプーンを持つようになった子から先の器です。離乳食を始めたばかりの家には、まだ早いことになります。
「ひっくり返らない」と書かれたものには、裏に吸盤が付いています。留まるかどうかは、相手の家の机で決まります。
吸盤は、面との間の空気を抜いて留まります。木目の溝、塗装のない木の天板、布のマット。空気の抜けきらない面では、押しても浮いてきます。
つるりと塗ってある天板や、ガラスの上、ベビーチェアに付いた机の板なら留まります。赤ちゃんを座らせる椅子に机が付いているなら、そこが貼り場所になります。
まっすぐ下に押さえれば強く付きますが、斜めに持ち上げられると外れます。赤ちゃんが縁に手をかけて引き上げれば、そこで離れます。
そのうち、吸盤を外すこと自体が赤ちゃんの遊びになります。貼り付いたまま使えるのは、手づかみで食べ散らかす時期のあいだです。いちばん散らかる数か月を越えられれば、役目は果たしています。
一つの大きな吸盤で留めるものと、四隅に小さく分けて付けたものがあります。
大きい一つのものは、広い平面に押し付けたときの吸い付きが強く出ます。四隅のものは、片側を引き上げられても残りが留まります。引っ張って遊ぶ子には四隅のほうが持ちこたえます。商品名の「大型吸盤」「4個の吸盤」は、この作りの違いです。
吸盤が効かない家でも、皿そのものが無駄になるわけではありません。深さもすくいやすさも、貼り付くかどうかとは関わりなく残ります。
相手の机が思い出せないなら、吸盤を第一の決め手にしないほうが確かです。磁器のように、重さだけで動かない形もあります。
離乳食は、とろみのあるものから始まります。手でつかめるものを食べ始めるのは、そのあとです。器の形も、二つに分かれています。
生後五、六か月ごろに始まる離乳食は、すりつぶしたものやおかゆが中心です。平たい皿ではスプーンですくえません。
生後十一か月ごろまでは、とろみのある料理が続きます。この間に要るのは、底が深くて縁の立った器です。これから離乳食が始まる家に渡すなら、まず要るのはこちらになります。
生後九か月あたりから、赤ちゃんが手でつかんで口へ運ぶようになります。このころから、一枚の皿に何品かを分けて並べる形が使われます。
仕切りがあると、混ざらずに並びます。浅くて平たいので、指でつまみ上げられます。すでに手づかみが始まっている家には、こちらが要ります。
内側の縁が立ち上がって、内へ少し折り返してある器があります。スプーンを押し当てたときに中身が逃げず、器の中で集まります。
深さは、こぼさないためのものです。返しは、最後のひと口をすくい取るためのものです。深い器でも、返しがなければスプーンの先で中身が縁へ逃げます。自分でスプーンを持ち始めた子に渡すなら、「すくいやすい」「返しがある」と書かれているかどうかで分かれます。
ふたの付いたものは、食べきらなかったぶんを移し替えずに冷蔵庫へ入れられます。そのまま電子レンジに掛けられるものもあります。
離乳食は少しずつ何度も出すものです。器と保存の入れ物を兼ねられれば、洗い物がそのぶん減ります。渡す先が共働きの家なら、この一枚が毎日効いてきます。
塗装のない木の天板では、吸盤は留まりません。木目の溝から空気が入ってしまいます。食卓ではなく、机の付いた椅子に座らせて食べさせている家なら、話は変わります。どこで食べさせているかまで思い浮かぶかどうかが、分かれ目です。
分からないなら、吸盤の有無で選ばないほうが確かです。すでに自分でスプーンを持つ子なら、重さで動かない磁器という手もあります。始まったばかりの家には、深さとすくいやすさで選びます。
形によります。仕切りのある浅いプレートは、幼稚園に入るころまで、おやつや取り分けの皿として使われます。とろみのある料理が減るので、深いボウルのほうが先に出番を終えます。
シリコンのものは大人が使っても差し支えありません。子どもが使わなくなっても台所に残るので、長く置いてもらうつもりなら、動物や花の形に作り込んでいないものを選ぶと、あとから浮きません。
素材と器の形で大きく決まり、最後に相手の家の机が効いてきます。
素材は毎日の手間に出ます。シリコンは煮沸も電子レンジも通り、落としても割れません。プラスチックは軽くて赤ちゃんが持ち上げられ、強化磁器は重さで動きません。ただし磁器は、自分でスプーンを持つようになってからの器です。
器の形は月齢で分かれます。これから離乳食が始まる家には深いボウル、手づかみが始まっている家には仕切りのプレート。縁の返しがあるかどうかは、深さとは別に効いてきます。
机は、吸盤が留まるかどうかを決めます。塗装のない木の天板では浮いてしまい、椅子に付いた机やガラスの上なら留まります。どこで食べさせているか思い出せないなら、吸盤の付いていないものでも困りません。
**要る月齢の違うものが一度に届くので、渡す時期の決め方から変わります。
これから離乳食が始まる家には、ふた付きの深いシリコンボウルを一つ。机の付いた椅子を使っていると分かっている家なら、四隅に吸盤の付いた仕切りプレートが、手づかみの始まる日から働きます。
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