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出産のお祝いに選ばれるのが、ベビー食器です。毎日使って洗うものなので、同じものが二つあっても洗い替えとして回ります。名前を入れられるものが多いのも、この贈り物ならではです。
ただし、赤ちゃんが使う道具は月齢で入れ替わります。離乳食が始まるのは五、六か月ごろ、飲み物のほうも一歳ごろまでに何度か形が変わります。商品名に対象の月齢が書いてあるのは、そのためです。
生まれたばかりの子へ贈るなら、いま使えなくて当たり前です。これから来る時期のものを選ぶことになります。
赤ちゃんの食事は、月齢で進み方の目安が決まっています。食べるほうと飲むほうで別々に段階があり、商品名の月齢はそこに対応しています。
一日一回のスプーン一杯から始めるのが五、六か月ごろで、ドロドロに近いものを飲み込む練習をします。これが「ゴックン期」です。一か月ほど順調に食べられたら、一日二回に増えていきます。
七、八か月になると舌でつぶせる固さになり、「モグモグ期」に入ります。そのあとが歯ぐきで噛む「カミカミ期」です。段階が上がるほど一回に食べる量も増えるので、皿の大きさや仕切りの数も変わります。進み方には個人差があるので、月齢はあくまで目安です。
ゴックン期に使うのは、赤ちゃんの口の幅に合う細いスプーンです。大人用は先の面積が広く、口に入りきりません。
自分で持つようになるのはもっと先で、そのころには柄の太い、握りやすい形に替わります。同じ「ベビー用スプーン」でも、大人が食べさせるためのものと、子どもが自分で持つためのものは別物です。どちらなのかは、商品名の月齢で分かります。
哺乳瓶の次に来るのがスパウトで、飲み口が短く突き出た形です。そこからストロー、コップへと段階を踏む家が多くなります。商品名の「4WAY」「ステップアップ」は、飲み口の部品を差し替えて、一つでこの移り変わりを通せるという意味です。
始める時期には幅があります。ストロー飲みは六か月から八か月ごろに始める人が多く、うまく飲めるのは一歳ごろが目安。コップは五、六か月から始める人もいれば、国立成育医療研究センターの手引きでは九か月から十か月ごろを勧めています。先にコップを覚えさせてからストローへ、という順を勧める歯科医もいます。
つまり、どの順で進めるかはその家の考え方で分かれます。こちらで決めることではないので、飲み口を差し替えられるものにしておけば、相手がどちらの順を選んでも使えます。
ベビー食器として並ぶのは、シリコン、プラスチック、メラミン、木、陶磁器、それに飲み物の器ではステンレスです。シリコンは落としても割れず、そのまま電子レンジにも食洗機にもかけられるものが多くなります。
気をつけたいのがメラミンで、軽くて割れにくい代わりに熱に弱く、電子レンジに使えません。加熱すると器のほうが焦げることがあります。木も同じく電子レンジには向きません。離乳食は少量を温め直す場面が多いので、「電子レンジ対応」「食洗機対応」と書いてあるかどうかで、毎日の洗い物と温め直しの手間が変わります。
離乳食の時期にいちばん起きるのが、皿ごと引っくり返されることです。ベビー食器として並ぶものの多くが、そこを抑える作りを商品名の頭に置いています。
皿の裏に吸盤が付いていて、テーブルに押し付けると動かなくなります。四つの吸盤で留めるものもあり、赤ちゃんが片手で引っ張った程度では外れません。シリコンでできた一体成型のものは、皿そのものが柔らかいぶん吸い付きもよくなります。
大人が外すときは、縁を持ち上げて吸盤に空気を入れます。赤ちゃんは横に引っ張るので外れず、大人は上に持ち上げるので外れる、という力の向きの違いを使った仕組みです。
赤ちゃんは手首を返せないので、平らな皿だと食べ物がスプーンから逃げます。縁が内側へ立ち上がっていれば、スプーンを壁に当てて押し上げるだけですくえます。
商品名の「すくいやすい」はこの形のことです。仕切りが付いているものなら、おかずと主食を分けて盛れます。自分で食べ始める時期になると、この立ち上がりがあるかどうかで、床に落ちる量がはっきり変わります。
スプーンやフォークに「のど突き防止」と書かれたものがあります。柄の途中に返しが付いていたり、先が短く作られていたりして、勢いよく口へ入れても奥まで届きません。
自分で食べたがる時期は、握ったまま転ぶこともあります。大人が食べさせている段階なら要りませんが、子どもが自分で持ち始めた家では、その事故を防ぐために作られています。その時期に来ているかどうかは、商品名の月齢で分かります。
皿を一枚だけ渡すものと、皿と椀とスプーンを組んだ箱があります。相手の家がすでに何を持っているかで、向くほうが変わります。
四点や五点でそろえたものには、深皿、平皿、スプーン、フォークなどが入っています。離乳食を始める前の家なら、これ一箱で最初のひと通りがそろいます。
箱を開けたときに中身が並んで見えるので、渡す場でも見栄えがします。ただし、すでに買いそろえている家では中身が重なります。
吸盤付きの皿だけ、マグだけ、スプーンとフォークの二本だけ、という売り方もあります。すでに一式ある家や、二人目の家では、こちらのほうが無駄になりません。
何を持っているか分からないときは、数が要るものを選ぶ手もあります。スプーンやフォークは一日に何度も使うので洗い替えが要りますし、マグも家に置くものと持ち出すもので分けている家が少なくありません。
ベビー食器として並ぶもののなかに、「お食い初め」「百日祝い」と付いた箱が混ざっています。これは生後百日の祝いのためのもので、中身は冷凍で届く料理です。鯛や赤飯、はまぐりの吸い物、歯固めの石が入っていて、器は使い切りのものが付属するだけです。
つまり、毎日使ってもらう食器とはまるで別の買い物になります。相手の子が百日を迎えるところなら意味がありますが、それを過ぎていれば出番がありません。祝う日が決まっているので、届く日もそこに合わせることになります。
相手の子が何か月かと、その家がすでに何を持っているか。この二つで、渡すものが決まります。
離乳食が始まるのは五、六か月先なので、そのころに使うものが向きます。名前を入れておけば、出番が来たときに誰からもらったかが分かります。
点数をそろえた箱なら、開けたときに中身が並んで見えます。ラッピングと熨斗を頼めるかどうかも、あわせて確かめておくと当日あわてません。
上の子のときにひと通りそろえているので、点数の多い箱は中身が重なります。割れたり傷んだりして買い替えるものか、洗い替えの要るものが喜ばれます。スプーンやフォーク、マグがそこに当たります。
上の子と取り合いにならないよう、色や柄を変えて渡す手もあります。名前を刻んでおけば、下の子のものだとひと目で分かります。
持ち物すべてに名前を書く決まりの園が多いので、はじめから名前の入ったものなら、その手間がひとつ減ります。マグやカトラリーのように毎日持たせるものは、洗っても消えないよう刻んであるほうが助かります。
保冷の効くステンレスのマグは、夏に外へ持ち出す園で使われます。中身が冷えたまま保つので、園庭で過ごす時間の長い園に通う子ほど出番が多くなります。
最初に決めるのは、相手の子の月齢です。離乳食は五、六か月に始まってゴックン、モグモグ、カミカミと三段階で進み、飲み物の器はスパウトからストロー、コップへ移ります。どちらも進み方には幅があるので、商品名の月齢を目安に、少し先の時期のものを選んでおくと外れません。
次が素材です。シリコンはそのまま電子レンジと食洗機に入れられますが、メラミンと木は熱に弱く、電子レンジには向きません。離乳食は少量を温め直す場面が多いので、ここで毎日の手間が変わります。
点数をそろえた箱は、これから離乳食を始める家に。すでにひと通りある家や二人目の家には、洗い替えの要るスプーンやマグを単品で。同じ名前で並ぶ「お食い初め」の箱だけは、中身が冷凍の料理なので、渡す日が決まった別の贈り物です。
生まれたばかりの子へなら、名前を入れた点数セットを。二人目の家へなら、洗い替えの利くスプーンとフォークが実際に使われます。保育園に通い始める家なら、名前を刻んだ保冷のマグが、夏のあいだ毎日持ち出されます。
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