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盆栽を贈るということは、生きているものの世話を相手に引き受けてもらうということです。届いた日から水やりが始まり、それは相手が続ける限り終わりません。菓子や家電と違って、受け取った側に日々の手間が乗る贈り物です。
これは欠点ではなく、この品の性格です。世話をする時間そのものを楽しむ人には、これ以上ない贈り物になります。逆に、植物を枯らした経験のある相手や、長く家を空ける相手には重荷になります。金額や樹種を比べる前に、相手がその手間を歓迎する人かどうかを考えておきます。
13本の並びは、樹種と鉢と大きさでできています。次の四つに答えを出しておくと、候補は数本まで絞れます。一つ目で答えが出なければ、この分野そのものを見送ることになります。
鉢が小さいぶん土の量が少なく、乾くのが早い分野です。暖かい時期なら毎日、水をやることになります。旅行や出張の多い相手、家を空けがちな相手には、その手間が負担になります。朝に少し手を動かす時間のある相手なら、その毎日がそのまま楽しみに変わります。
室内と書かれた商品が多く並びますが、松やもみじはもともと外で育つ樹です。日の当たる場所に置き、時々は外気に当ててやらないと、枝が伸びすぎたり葉の色が薄くなったりします。窓辺に置いて、たまにベランダへ出せる家かどうかを考えます。外に出せる場所がないなら、苔をあしらった商品のように室内で完結する形を選びます。
花の咲く樹は、渡した時期によっては花のない状態で届きます。商品ページに開花終了と書かれていることがあるのは、そのためです。渡してすぐ花を見せたいなら時期を選ぶか、年に何度か咲く性質の樹にします。松のように一年じゅう姿の変わらない樹なら、この心配は要りません。
五葉松には商売繁盛や健康を願う意味が添えられ、長寿梅は名前がそのまま祝いの言葉になります。開店や長寿の祝いなら、この意味で選ぶと渡すときの説明が一言で済みます。意味を使わないなら、相手の部屋に合う姿と鉢で選ぶことになります。
この分野の贈り物は、渡した日で終わりません。相手の家で毎日続く関わりが始まります。そこを歓迎する相手にはこれ以上ない品になり、そうでない相手には気の重い品になります。贈る側が意識しておく点を四つに分けます。
届いた時点から、水やりも日に当てることも相手の仕事になります。菓子なら食べれば終わり、道具なら使わなければ棚に置けますが、この品は放っておくと姿が変わります。相手にその時間があるかどうかは、金額や樹種より先に確かめておくところです。
手のひらに載る大きさの鉢は、土の量がわずかです。暖かい時期には毎日水をやることになり、一日忘れただけでも葉が傾きます。数日家を空ける相手には、そもそも渡しにくい品です。少し大きい鉢のほうが土は多く、そのぶん間隔に余裕が出ます。
生きた樹なので、うまくいかないこともあります。相手がそれを気に病まないよう、渡すときの言葉を軽くしておきます。うまくいかなかったら仕方がない、くらいの伝え方にしておけば、受け取る側の肩の荷が減ります。育て方の紙が同梱される商品を選ぶのも、同じ配慮になります。
手間がかかると分かっていて選ばれるのは、樹が時間そのものを表すからです。樹齢を書いた商品が並ぶのは、その時間に値が付いているということでもあります。祝いの席で選ばれるのも、これから先の年月を願う品として受け取られるからです。相手がその意味を受け取れる人なら、手間は理由になりません。
生きた樹を渡すのだから、相手の暮らしとの噛み合いがすべてです。時間のある相手ほど選べる幅が広がります。相手別に見ておきます。
時間のできた相手には、手をかける対象そのものが贈り物になります。松や、幹に見どころのある商品が向きます。朝に水をやり、枝の伸び方を見て、季節ごとに姿を確かめる。そういう時間の使い方ができる相手なら、鉢が一つ増える意味は大きくなります。樹齢の書かれた商品なら、渡すときの言葉にもなります。
松の仲間が定番です。常緑で姿が崩れにくく、店先や事務所の棚に置いても様子が変わりません。花の咲く樹は華やかですが、花期が終われば葉だけになります。人目に付く場所へ置く前提なら、一年じゅう同じ姿でいる樹のほうが座りがよくなります。焼き物の鉢に植わった商品を選べば、置いたときの格も変わります。
丈夫で、変化の分かりやすい樹から入るのが素直です。長寿梅は花が付くので手応えがあり、五葉松は多少の乾きに耐えます。育て方の紙が付いている商品を選んでおきます。水やりの間隔と置き場所さえ外さなければ、最初の一年は越せます。
苔をあしらった商品なら、霧吹きだけで保ちます。日陰でも育つので、外に出せる場所のない部屋でも扱えます。それでも手間がゼロにはならないので、留守がちだと分かっている相手には、この分野そのものを見送るという判断もあります。飾って終わりにできる品のほうが、結果として喜ばれることもあります。
対応している商品が多く、注文の画面で選べます。祝い鉢に植わった商品なら、札を添えられることもあります。ただし置物に近い性格の商品には、のしと包装を受け付けないものがあります。商品名に対応不可と書かれていることがあるので、改まった場面で使うなら先に読んでおきます。
まず箱から出して、明るい場所に置いてもらいます。運ばれてきた直後は土が乾いていることが多いので、水を一度たっぷりやってもらえば落ち着きます。育て方の紙が同梱される商品なら、それを読んでもらう前提で構いません。渡すときに、この二つだけ伝えておけば十分です。
生きた樹なので、箱の中に長く置かれるのは避けたいところです。受け取れる日を先に決めておくか、手渡しできる場面を作ります。即日出荷に対応した商品もあるので、日取りを合わせやすいのはこの分野の助かるところです。置き配は頼まないほうが無難です。
信楽、瀬戸、万古と産地の名前が付いた鉢があります。土の色や釉薬の質感が違うので、同じ樹でも印象が変わります。鉢は樹より長く残り、植え替えても使い続けられるので、ここに少し払う意味はあります。木の色の家具が多い部屋なら土の色を生かした鉢、白い壁の部屋なら形の整った鉢、という合わせ方ができます。
数字が大きいほど幹が太く、枝の分かれ方も落ち着いてきます。ただし数字だけで良し悪しは決まりません。写真を見て、枝の広がり方や幹の傾きが好みかどうかで選ぶほうが確かです。数字は渡すときの説明に使えるので、そこを理由にして選ぶ贈り方もあります。
鉢が小さいので持てますが、傾けると土がこぼれます。袋に入れて立てたまま運び、長い時間持ち歩かないようにします。夏の車内に置いたままにすると弱るので、渡すその日に受け渡す段取りにしておきます。遠方なら店から直接送るほうが確実です。
聞き方によります。育っているかを確かめる言い方だと、相手が試されているように感じます。花が咲いたら見せてほしい、くらいの軽さにしておけば負担になりません。枯らしてしまったと言われたときのために、こちらの返し方も決めておくと相手が気を楽にできます。
買った店に相談できることを伝えます。この分野の店は育て方の問い合わせを受けているところが多く、そのやり取りも含めて続いていく趣味です。紙が同梱されている商品なら、まずそこに従ってもらいます。贈った側が全部答える必要はありません。
この分野で最初に決まるのは、相手が世話をする人かどうかです。暖かい時期は毎日水をやることになり、松やもみじは外の光と風に当てる時間も要ります。ここで答えが出なければ、樹種も鉢も見る意味がありません。留守がちな相手なら、苔をあしらった商品まで落とすか、別の品を考えるほうが親切です。
引き受けてもらえる相手なら、選べる幅は一気に広がります。松は一年じゅう姿が変わらないので祝いの席に向き、もみじは春と秋に色が動きます。長寿梅は名前に反して木瓜の仲間で、年に何度か花を付けるので渡したあとに見せる機会が多くなります。姫りんごは花と実の両方が付きます。
鉢も選びどころです。信楽、瀬戸、万古。産地の名前が付いた鉢は、同じ樹でも印象を変えます。鉢は樹より長く残るので、ここに目を向ける意味があります。鉢を選べる商品なら、相手の部屋に合わせられます。
どれも、相手に手間を渡してよいかから考える点は変わりません。
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