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せいろは、それ自体が熱を出す道具ではありません。下で湯を沸かして、上がってきた蒸気を受けるための器です。
つまり、これだけ届いても料理は始まりません。湯を沸かす鍋が要ります。手持ちの鍋に載せるなら口径が合っている必要があり、合わなければ蒸し板と呼ばれる受け台を足すことになります。
並んでいる品を見ると、そこが分かっている売り方になっています。受け台を組にしたもの、専用の鍋を付けたもの、直火にもIHにも対応した鍋ごとの組。安いものと高いものの差は、竹の質より「それだけで使い始められるか」に出ています。
贈るときに確かめるのは、相手の台所にある鍋です。そこが分かっていれば、あとは大きさと素材を選ぶだけになります。
蒸気を通す器です。素材と、何が付いてくるかで分かれます。
いちばん数の多い形です。底がすのこ状になっていて、上下に重ねられます。直径は18センチ、21センチ、24センチの三つから選ぶ品がほとんどです。
二段あれば、下で肉まん、上で野菜というように分けて蒸せます。蓋は一つだけ付いてきて、いちばん上に載せます。
竹を焼いて色を濃くしたものです。表面が締まっていて、水気を吸いにくくなっています。見た目も落ち着いた茶色になります。
新しい素材として売られていて、値段は普通の竹より少し上がります。同じ大きさの選択肢が用意されています。
木の板を曲げて作った器です。竹より木の香りが強く、蒸したものにその香りが移ります。檜のものは軽く作られていて、直火にもIHにも対応した鍋が付く品があります。
香りを楽しむ道具として選ばれています。竹より値段は上がり、手入れの気の使い方も変わります。
透明な素材で作られた器です。蓋を開けなくても中の様子が分かります。木や竹と違って水気を吸わないので、洗ってすぐしまえます。
蒸気の抜け方は木の器とは違います。手入れの手間を減らしたい人や、はじめて使う人に向けて売られています。
竹ではなく、電子レンジに入れられる素材で作った器です。湯を沸かす鍋が要らず、水を入れて回すだけで蒸せます。
蒸し上がりは本式のものとは変わりますが、支度は圧倒的に短くなります。台所に火を使う余裕のない相手にも渡せる形です。
蒸気を出す鍋と器をまとめた品です。ホーローの鍋が付くもの、専用に作られた鍋が付くものがあります。
届いたその日から使えるのがこの形です。値段はいちばん上がりますが、相手の台所に何があるか分からないときの逃げ道になります。
贈るときにいちばん外れるのがここです。器だけ届いても、蒸気が来なければ何も起きません。
下に置いた鍋の湯が沸いて、その蒸気が底のすのこを通って中に入ります。せいろは通り道と蓋の役をしているだけです。
火にかけるのは鍋のほうで、器は載せておくだけです。空焚きすると焦げるので、湯が切れないよう見ておく必要があります。この仕組みが分かっていないと、贈られた側は最初の一回で戸惑います。
鍋の口径と器の直径が近いと、そのまま載せられます。器のほうが少し大きいくらいがちょうどよく、鍋の縁に器の底が乗る形になります。
鍋が大きすぎると器が沈み、小さすぎると安定しません。相手の家の鍋の口径までは分からないことが多いので、そこを当てにいくのは危ない賭けです。18センチの器なら小さめの鍋、24センチなら大きめの鍋が要ります。
鍋と器のあいだに挟む金属の輪があります。蒸し板や受け台と呼ばれるもので、これがあれば口径の合わない鍋でも載せられます。高さを変えられる品もあります。
安い組にも受け台が付いていることがあり、商品名に受け台セットと書かれていればそれです。付いていない品を渡すなら、相手の鍋に載るかどうかが問われます。付いているほうを選んでおくと、相手に買い足させずに済みます。
蒸気を出す鍋まで組にした品があります。ホーローの鍋が付くもの、器の直径に合わせて作られた鍋が付くもの。届いた箱を開ければ、その日から使えます。
値段は上がりますが、相手の台所を知らないまま渡すならこれがいちばん確実です。鍋は蒸す以外にも使えるので、器の出番がなくなっても無駄になりません。
付いてくる鍋がIHに対応しているかは見ておきます。台所が電気の家に直火用の鍋を渡すと、その鍋だけ使えません。
商品名に直火とIH対応の両方が書かれた品があります。相手の台所がどちらか分からないなら、両方に対応した品を選びます。器のほうは熱源を選びません。
竹や木でできた器は、鍋やフライパンとは扱いが違います。ここを知らないと数か月で駄目になります。
木は洗剤を吸い込みます。次に蒸したときに、その匂いが食べ物に移ります。使ったあとは湯をかけて、たわしで軽くこするだけにします。
油の多いものを蒸すと汚れが残ることがあります。それでも洗剤には手を出さず、湯で流して落とします。透明な素材の品や電子レンジ用の品は、この心配がありません。
水気が残ったまま戸棚に入れると、黒い点が出ます。洗ったあとは風の通るところに置いて、完全に乾かします。半日ほど見ておく気持ちで扱います。
日に当てすぎると割れることがあるので、日陰で乾かします。しまうときも袋には入れず、そのまま置くほうがもちます。乾かす場所を確保できるかは、相手の台所によって変わります。
底のすのこに直接置くと、肉まんや魚がくっつきます。専用の紙を敷けば、そのまま持ち上げられて洗う手間も減ります。
紙が何枚か付いてくる品があり、商品名に枚数が書かれています。付いていない品なら、渡すときに一緒に添えると最初から使えます。菜箸で敷いた紙ごと取り出す形になるので、実際の使い勝手が変わる部分です。
新しい器には木の匂いが残っています。最初に何も入れずに10分ほど蒸しておくと、その匂いが抜けます。
この手順を知らないと、一回目の料理に木の香りが強く付きます。檜や杉の品はとくに香りが強いので、渡すときに一言添えておきます。香りを楽しむために選んだのでなければ、この一手間が要ります。
湯が切れたまま火にかけると、底が焦げます。竹は薄いので一度で黒くなり、そこから傷みます。長く使っている人でも、この失敗はよくあります。
大きな鍋にたっぷり湯を張っておけば、途中で切れることはありません。使い方さえ守れば何年ももつ道具なので、そこだけ伝えておくと長く残ります。
聞けるなら口径だけ聞きます。聞けないなら21センチにしておきます。並んでいる品の多くが18センチ、21センチ、24センチの三つを用意していて、真ん中が家庭でいちばん使われる大きさです。
一人か二人暮らしなら18センチでも足ります。24センチは大きく、しまう場所も取ります。迷ったら小さめより真ん中を選ぶほうが、使い道が広くなります。
段を足すという形なら重なりません。同じ直径の器をもう一段渡せば、三段にして一度に多く蒸せます。ただし直径がぴったり合っている必要があります。
直径が分からないなら、鍋の付いた組か、素材の違うものを選びます。竹を持っている相手に檜の器を渡せば、香りが違うので別の道具として使われます。
二段のほうが売れています。蒸す時間は段が増えても変わらないので、下で主菜、上で野菜と分けて一度に仕上げられるからです。並んでいる品もほとんどが二段の組です。
一人暮らしの相手なら一段でも足ります。しまう場所も半分で済みます。ただし同じ直径なら段はあとから足せるので、迷ったら二段にしておくほうが使い道が広がります。蓋は一つあれば足りるので、足す段には蓋が要りません。
箱に入って届く品なら、そのまま渡せます。贈り物として売られている品は、包装まで指定できる店が多くあります。
竹の器は軽いので、手渡しでも持ち運べます。鍋の付いた組は重くなるため、相手の家に直接送るほうが楽です。新居に送るなら、台所が片づいたころに届くようにします。
冷めたものを温め直すだけでも使えます。前の日のご飯、買ってきた総菜、固くなったパン。電子レンジより水気が残るので、そこを喜ぶ人は多くあります。
凝った料理をする相手でなくても出番はあります。渡すときに「温め直しに使える」と一言添えておくと、身構えずに使い始めてもらえます。
使われます。火の前に立つ時間は鍋より短く、湯を沸かして載せておくだけです。野菜を蒸して冷ましておく食べ方もあり、暑い時期の作り置きに向きます。
木の器は湿気の多い時期に乾きにくくなります。渡すときに、乾かす場所を決めてからしまうよう添えておくと安心です。
この器は、下から上がってくる蒸気を受けるためのものです。自分では熱を出さないので、湯を沸かす鍋がないと使えません。相手の台所にある鍋の口径が分からないなら、受け台の付いた品か、鍋ごとの組を選びます。それだけで、届いたその日から使える贈り物になります。
大きさは18センチ、21センチ、24センチの三つが主流です。迷ったら21センチにしておくと、家庭の鍋にも収まり、量も足ります。すでに持っている相手には、同じ直径の器を一段足すという渡し方もできます。
素材は竹、焼いて締めた竹、杉、檜、そして透明なもの。木のものは蒸したものに香りが移り、透明なものは中が見えて手入れも軽くなります。相手が手入れを楽しめる人かどうかで、どちらが残るかが変わります。
木の器を渡すなら、洗剤を使わないことと、乾かしきってからしまうことを添えます。この二つを守れば何年ももちます。どんな品が売れ続けているかは、ランキングを確かめてみてください。
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