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冷やごはんも、前の日の惣菜も、そのまま入れて蒸せば湯気の立つものに戻ります。使っている家では毎日の道具になりますが、せいろが無くても料理は作れるので、自分では最後まで買わずにいる人が多いものです。
選ぶときに最初に決まるのは、相手の家の鍋に載るかどうかです。せいろは鍋の上に置いて使う道具なので、鍋の口径から直径が決まります。
せいろは、湯気を通すためのかごです。中に熱を作る仕組みは無いので、湯を沸かした鍋の上に載せて、上がってくる蒸気で蒸します。せいろだけが箱に入っていても、受け取った日には使えません。
ここが、鍋やフライパンと違うところです。土鍋や圧力鍋のように、それ自体を火にかける道具ではありません。相手の台所に載せられる鍋があるかどうかが、贈るときの分かれ目になります。
商品名の「18cm」「21cm」「24cm」は、せいろの直径です。鍋の口径と同じか、1センチか2センチ大きければ、そのまま縁に載せられます。それ以上大きいと、鍋からはみ出した部分が火に当たって焦げます。
鍋より小さいものは、中へ落ちます。縁の丸い鍋に載せた場合も、せいろがずれて蒸気が横から逃げます。相手がどんな鍋を使っているか分からないなら、鍋の大きさを選ばないものにすることになります。
「蒸し板」「受け台」「高さ調整輪」と書かれた輪を鍋との間に挟むと、大きさが合っていなくてもせいろが載ります。真ん中に穴が開いていて、そこから蒸気が上がる仕組みです。これが付いていれば、鍋の口径に合わせなくても使えます。
鍋ごと組になっているものもあります。専用の鍋やホーロー鍋が付いた組なら、箱を開けたその日から使えます。相手の台所を見たことがない場合は、蒸し板か鍋の付いた組にしておくと確かです。フライパンの上に載せる使い方もできますが、フライパンの取っ手が蒸し板に当たって隙間ができると、そこから蒸気が逃げます。
本体だけのものと、蒸し板や鍋の付いた組では、値段の桁が変わります。組のほうが高く見えますが、鍋を別に買うことを考えれば、組のほうが安く収まります。
竹そのものの値段の差もあります。ふつうの竹のものと、あとで触れる炭化させた竹のものでは、後者のほうが上がります。せいろ紙が何十枚か付いてくるものもあり、それがあるだけで、届いた日から蒸せます。
長く選ばれ続けているものは、ほとんどが二段です。かごを重ねて、上にも下にも別のものを入れられます。下に肉や魚、上に野菜という置き方で、一度火をつければ主菜と副菜が同時に上がります。
一段のものは、置き場所を取らず、値段も抑えられます。ただし、蒸すたびに入れ替えることになります。毎日使ってほしいなら、二段のほうが手数が減ります。
18センチのものには、肉まんなら一つか二つ、シュウマイなら十個から十五個が入ります。一人暮らしの相手や、蒸し料理を試してみたい相手にはこの大きさです。台所が狭くても置けます。
21センチになると、肉まんが三つか四つ、おこわなら二合ぶんが入ります。主菜と副菜をまとめて入れられるので、二人の家ならここが基準になります。三人や四人の家なら、24センチ以上のものが要ります。
「深型」と書かれたものは、高さがあります。肉まんのように背の高いものが蓋につかえず、茶碗蒸しやプリンの器をそのまま並べられます。皿ごと入れて温め直す使い方をするなら、深いほうが使える範囲が広がります。
浅いものは、野菜や点心を平らに並べる形になります。重ねてしまうときも場所を取りません。相手が何を蒸しそうかで、深いものと浅いものが分かれます。
「炭化竹」と書かれたものは、竹を高温で蒸し焼きにしてから組んだものです。虫が付きにくく、カビにも強くなります。色が濃くなり、竹の筋がはっきり出るので、見た目もふつうの竹とは変わります。
せいろは濡らして使う道具なので、しまう場所によってはカビが出ます。台所に干す場所の少ない家や、風通しの読めない住まいの相手には、この加工のあるものを選ぶと心配が減ります。そのぶん値段は上がります。
竹で組まれたものは、蒸したときの香りがほとんどありません。杉や檜のものは木の香りが立ち、そこが良さでもありますが、香りの好みが分かれます。相手の好みを聞いていないなら、香りの出ない竹のほうが外れません。
長く選ばれ続けているものが竹ばかりなのは、値段と丈夫さの釣り合いが取れているからでもあります。木の香りごと贈りたい相手でなければ、竹から選んで大丈夫です。
中の見える透明なものもあります。蒸し上がりを蓋を開けずに確かめられるので、火加減が読めない相手には親切です。竹のものは水を吸いますが、こちらは吸わないので、使い込んでも色やにおいが残りません。
電子レンジ専用のものもあります。こちらは鍋も火も要らず、水を入れて温めるだけです。せいろの形をしていますが、蒸気の作り方が別のものです。火を使わせたくない相手や、鍋を出すのが億劫な相手には、こちらのほうが使われます。
蒸し板の付いた組か、鍋ごとの組が向きます。どちらも、相手の家に何があるかを聞かずに渡せます。蒸し板だけを別に買い足すこともできるので、本体の見た目で決めてから足すという順でも大丈夫です。
聞ける相手なら、いちばん大きい鍋の口径を確かめておくと、本体だけを渡せます。せいろのほうが1センチか2センチ大きければ載るので、直径21センチのものなら、口径19センチから21センチの鍋に合います。
せいろ紙とレシピの付いたものにすると、最初の一回が始めやすくなります。何を蒸せばいいのか分からないまま置かれるのが、この道具のいちばん多い止まり方です。
初めての相手には、18センチか21センチを渡します。三人以上の家でも、まず小さいほうから始めるほうが、出し入れが重くなりません。冷やごはんや前の日の惣菜を温め直すだけでも使えると添えておけば、その週のうちに一度は使ってもらえます。
決めるのは、下に何を置くかと、大きさと、段の数です。素材は、そのあとで決まります。
相手の鍋が分からないなら、蒸し板か鍋の付いた組を。届いたその日に、下に置く鍋を探さずに済みます。鍋の口径を聞ける相手なら、本体だけでも足ります。
一人の家には18センチ、二人の家には21センチ、三人や四人の家には24センチ以上を。毎日使ってほしいなら、上下で別のものを蒸せる二段のものが手数を減らします。
炭化させた竹のものは、カビと虫に強くなります。台所に干す場所の少ない相手に向きます。火を使わせたくない相手には、電子レンジ専用のものがあります。
どちらもそれ自体が火にかかるので、せいろのように下に鍋を用意する必要がありません。
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