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帽子は、かぶる人ほど何枚も持っています。一つで足りるものではないので、すでに持っている相手にも重なりません。
先に決まるのは、寸法をどう合わせるかです。服なら少しの差は着こなせますが、帽子は乗るか乗らないかで終わります。
そのうえで、つばの形と、柄や手入れ。毎日かぶる相手ほど、そこが後から効いてきます。
帽子は、寸法が合わなければかぶれません。服のように少しの差を着こなしで吸収できないので、ここを外すと、そのまま使われないものになります。
野球帽の後ろには、段でとめる留め具か、ベルトの留め具が付いています。どちらも受け取った人が自分で合わせられるので、頭囲を知らなくても渡せます。
段でとめるものは、刻みが粗いぶん、ちょうどいいところに来ないこともあります。ベルトのものは細かく合わせられて、余った先が後頭部で目立ちません。相手の頭の大きさに見当が付かないなら、ベルトのほうが確かです。
後ろに留め具のないものは、買う時点で寸法が決まってしまいます。届いてからは直せません。
成人男性の頭囲は、57センチから59センチに集まります。標準はおよそ58センチ。ただし、相手がそこから外れていればかぶれません。既製品で困っている人ほど、合う帽子を持っていないので、当たれば長く使われますが、外せば箱のまま残ります。
商品に「59センチ」と書かれていても、それは頭囲59センチの人のためのものとは限りません。帽子の内側の寸法なので、頭にぴたりと張り付いてしまいます。
測った頭囲に1センチほど足したものが、選ぶ目安になります。頭囲58センチの人なら、59センチと書かれたものがちょうどです。ここを取り違えると、一回り小さいものが届きます。
大きいと書かれたものには、周りが大きいものと、上下に深いものがあります。帽子が頭に乗っているだけになる人は、周りではなく深さが足りていないことが多くなります。
ただし「大きいサイズ」とだけ書かれていては、どちらか読めません。「深め」と書かれているものだけが、上下を増やしてあると分かります。普段の帽子が浮いてしまう相手には、その語のあるものへ。
同じ野球帽の形でも、つばが曲がっているものと平らなものがあります。見え方も、日ざしのさえぎり方も違います。
つばが下向きに反っていると、目のあたりに影が落ちて、顔まわりが締まって見えます。仕事着にも、休みの日の格好にも合います。
正面から差す日ざしも、そのぶんさえぎります。外を歩く時間の長い相手や、車を運転する相手には、この形が合います。どんな服を着る人か分からないときも、こちらのほうが外れません。
つばが反っていないものは、深くかぶる作りとあわせて、街着の見え方になります。若い人が好んでかぶる形です。
顔まわりに影が落ちにくいので、日よけとしては曲がったものに劣ります。普段からそういう格好をしている相手かどうかで決まります。
後ろ半分が網になっているものは、帽子の中に熱がこもりません。汗をかく時季でも、頭が蒸れずに済みます。
その代わり、涼しい季節には季節外れに見えます。夏に渡すならこちら、季節をまたいで使ってもらうなら、網の入っていないものへ。
野球帽よりつばが長く、横に張り出しているものがあります。首の後ろまで影が落ちるので、日ざしの下に長くいる相手に向きます。あご紐が付いていれば、風の強い場所でも飛びません。
布だけでできていて、芯の入っていないものなら、たたんでかばんに入れられます。旅先に持って行く相手や、いつも持ち歩く相手には、そこが効いてきます。同じハットでも、日よけのためか、持ち歩くためかで作りが分かれます。
野球チームのロゴが入ったものが、この並びには多く入っています。そのまま渡すと、チームの話がついてきます。
有名なチームのロゴは、野球を見ない人にとっては模様として通っています。街でかぶっている人が、そのチームを応援しているとは限りません。
ただし、相手が別のチームを応援している場合は、話が変わります。野球の話をする相手なら、そこだけは確かめられます。分からないなら、文字の小さいものや、チーム名の読めないものへ寄せると角が立ちません。
ロゴも柄も入っていないものは、相手の服の色に合わせやすくなります。仕事の行き帰りにもかぶれます。
そのぶん、渡したときの見え方は控えめになります。相手の好みが分かっているならロゴのあるものへ、分からないなら無地へという分かれ方です。
毎日かぶるものは、汗を吸います。洗濯機に入れられるものと、手で押し洗いするものがあります。
どちらかは、書かれているところまで読めば分かります。手入れを面倒がる相手なら、洗濯機に入れられると書かれたものへ。形が崩れないように、洗ったあとの干し方まで書かれているものもあります。
同じ並びに、髪が抜けたときや手術のあとにかぶるための帽子が入っています。縫い目が内側に当たらないように作ってあり、生地もやわらかいものです。つばもロゴもありません。
見た目は普通の布の帽子なので、知らずに選ぶと、渡した相手が意味を読み取ってしまいます。そのつもりでないなら、商品名にその言葉が入っていないかを確かめられます。
かぶらない人には、かぶらない理由があります。似合わないと思っている、髪型が崩れる、頭が大きくて合うものがない。理由が分からないまま渡すと、箱のまま残ります。
日ざしの強い時季に外で過ごす予定があるなら、そこが入口になります。釣りや山歩き、子どもの試合の付き添い。使う場面が先に見えていれば、かぶらない人でも受け取ります。その場合も、後ろで調節できるものにしておけば、頭の大きさで外しません。
多くの店は、届いてからの交換に応じています。ただし一度かぶったものは戻せないので、相手が「合わない」と気づいた時点では手遅れになりがちです。
「合わなかったら言ってね」と言える間柄なら、寸法の決まったものも渡せます。そうでないなら、後ろで調節できるものへ。留め具が付いていれば、相手が自分で合わせられます。
寸法、つばの形、柄と手入れ。順に当てていくと、選ぶものが決まってきます。
寸法が先です。後ろで調節できるものなら、相手の頭囲を知らなくても渡せます。寸法の決まったものを選ぶのは、測ってもらえる間柄のときだけ。商品に書かれた数字は帽子の内側の寸法なので、頭囲より1センチほど大きいものがちょうどになります。帽子が浮いてしまう相手には、「深め」と書かれたものが要ります。
つばは、使う場面で決まります。曲がったつばは顔になじんで日ざしもさえぎり、平らなつばは街着の見え方になります。日ざしの下に長くいる相手なら、横に張り出したハットへ。夏に渡すなら、後ろが網になったものが蒸れません。
柄と手入れは、毎日かぶるかどうかで効いてきます。チームのロゴは模様としても通りますが、別のチームを応援している相手には引っかかります。分からないなら無地へ。汗をかく相手には、洗濯機に入れられると書かれたものが長くもちます。
**日ざしをさえぎるものと防寒のものでは、出番の来る月が入れ替わります。
帽子をよくかぶる相手には、曲がったつばで、後ろをベルトで留められるものを。外で過ごす予定があると聞いている相手には、つばが横に張り出してあご紐の付いたハットが、その日から使えます。
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