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こぼれたものは、どこかへ行きます。赤ちゃんが自分で食べ始めると、口に入らなかった分が落ちます。おかゆ、汁物、細かく切った野菜。それが服に届く前に何かで止める、という道具がこのジャンルです。
止め方は三つに分かれます。生地に吸わせて留めるもの。表面で弾いて下に落とすもの。弾いたうえで、下に付いた袋で受け止めるもの。
吸わせる作りなら、こぼれたものはその場に留まります。ただし濡れた面が肌に触れ、洗濯して乾かす時間もかかります。弾く作りなら生地は濡れませんが、落ちたものは膝や床へ行きます。そのため受け皿が要る。
同じ道具ですが、条件が違います。家で使うなら、その場で流して拭ける品が楽です。食べ終わったら台所で洗って、そのまま吊るす。枚数も一枚か二枚で足ります。
預ける先に持たせるなら、毎日汚れて戻ってきます。名前を書く場所が要り、掛けるための輪が付いていると助かり、そして翌朝までに乾かなければ次の日に困ります。持ち帰る前提の品は、たたんで袋に入る柔らかさも要ります。
先にどちらか決めると迷いません。ここが違うと、選ぶ素材が変わります。
袖なし、半袖、長袖の三つがあります。袖なしは首から胸を覆う形です。まだ手を大きく動かさない時期、大人が食べさせている時期なら足ります。着せるのも脱がせるのも早い。
半袖は肩から二の腕までを覆います。自分でスプーンを持ち始めると、腕を上げたときに袖口が汚れます。そこを守る形です。
長袖は手首まで覆います。上着として着せる形なので、袖に食べ物が付いても服には届きません。手づかみで食べる時期には、これが一番範囲が広い。
ただし長袖は着せる手間が増えます。腕を通させるのを嫌がる子もいます。月齢と本人の機嫌の両方で決まる部分です。
こぼれたものを受ける袋が付いている品があります。ここは平らか立体かで働きが違います。生地を縫い付けただけの平らなポケットは、体に沿って閉じます。落ちたものは袋に入らず、そのまま膝に行きます。
口が開いた状態を保つ立体のポケットなら、落ちたものが中に入ります。生地に張りがある品、あるいは縁に芯が入っている品はここができます。「立体ポケット」と書かれているのはそういう意味です。
シリコンの品は素材自体に張りがあるので、ポケットが最初から開いています。この点では確実です。
商品ページに書かれています。洗濯機だけの品と、乾燥機まで対応した品があります。乾燥機に入れられる品なら、夜に洗って朝には乾いています。そのため二枚あれば回ります。
乾燥機に入れられない品は、自然乾燥の時間を見込むことになります。厚い生地や防水の層があるものは、乾きに半日かかることもあります。その場合は三枚か四枚。乾燥機の対応と揃える枚数は連動しています。値段を比べるときは、必要な枚数を掛けてから比べてみるとよく分かります。
マジックテープ、スナップボタン、紐の三つです。マジックテープは調節の幅が広く、片手で留められます。ただし洗濯を繰り返すと粘りが落ちます。長めに作られている品なら、多少劣化しても留まります。
スナップボタンは劣化しません。位置が決まっているので、成長したときに一段緩められるかを見ておくと安心です。段数が複数ある品が扱いやすい。
紐は結ぶ手間がありますが、太さを自由に決められます。首に当たる感触は柔らかい。どの方式でも、本人が自分で外してしまうことがあります。後ろで留まる形のほうが外されにくい。
膝の上に隙間ができると、そこから食べ物が落ちます。座面と体の間、そして体とテーブルの間。エプロンの裾をテーブルに固定して、その隙間を布で埋める形の品があります。テーブルの縁を挟む、あるいは天板に敷いて重みで押さえる作りです。
これを使うと、こぼれたものはほぼ布の上に留まります。床の掃除が減ります。ただしテーブルの形に合うかどうかが前提です。縁のない天板、丸いテーブル、椅子とテーブルの距離が遠い配置では働きません。使う場所を思い浮かべてから選んでみてください。
預ける先に持たせるなら、この二つが効きます。名前を書くための白いタグが縫い付けられている品があります。布に直接書くと洗うたびに薄れますが、タグなら残ります。
首の後ろや裾に輪が付いている品なら、掛けて干せます。園でも掛けて乾かしてもらえます。どちらも小さな仕様ですが、毎日のことなので差が出ます。
一日に何回食事をするか、それが何日続くかで決まります。家で三食なら、汚れる回数は一日三回です。使い捨てにしない前提なら、洗う頻度を考えて二枚か三枚。
預ける先に持たせるなら、園が指定する枚数があります。多くは一日ぶんで複数枚。そこに洗濯の回転を加えると、四枚から五枚になります。
このジャンルには三枚組、四枚組、五枚組の品が多くあります。一枚あたりに直すと、単品より下がります。ただし同じ柄が揃うので、その点は好みです。
綿やパイルの生地は、水分を繊維の中に取り込みます。汁がこぼれても、その場所に留まって広がりが止まります。肌に触れる感触は、この系統がいちばん柔らかい。首まわりが擦れて赤くなることが少なく、口を拭くのにも使えます。まだ自分で食べない時期、こぼす量が少ない時期には十分です。
弱いところは二つあります。吸った水分が生地の裏まで通るので、服に届くことがある。そして濡れた面が肌に当たり続けます。
もう一つは乾きです。吸うために作られた生地なので、洗ったあとも水を抱えます。パイルの毛足が長い品は特に時間がかかります。翌朝までに乾かないと、その日に使えません。
そのため、この系統を選ぶなら枚数を多めに持つことになります。三枚組で売られている品が多いのは、それが必要だからです。
表面にプラスチックの層を乗せた生地、あるいはそれを織り込んだ生地です。水を通さないので、こぼれたものは生地の上に留まります。服には届きません。裏まで通らないからです。洗うときは水で流せば表面の汚れが落ち、生地が水を抱えないので乾きも早い。
ただし、留まるということは滑り落ちるということでもあります。表面で弾かれた汁は、そのまま下に流れます。行き先は膝か床です。
そのため、この系統にはポケットが必要になります。落ちてきたものを下で受け止めなければ、こぼしていないのと同じ状態にはなりません。防水の品に立体ポケットが付いていることが多いのは、この理由によります。
感触は布より硬めです。柔らかさを求める部分と、水を通さない部分は両立しにくい。首の内側だけ柔らかい生地を使った品もあります。
シリコンで成形された品です。生地ではなく、一枚の板を体の形に曲げたものです。水を通さないのは当然として、この素材はポケットが最初から立っています。素材に張りがあるので、体に沿って潰れません。落ちたものは確実に袋の中に入ります。
洗い方も違います。台所で水を当てて流すだけ。布に染み込む場所がないので、洗濯機を回す必要がありません。食べ終わってすぐ流せば、数分で乾きます。
弱いところは重さと硬さです。布より重く、首まわりの当たりも硬い。嫌がる子はいます。そして畳めないので、かばんに入れると場所を取ります。
家で使うなら、この系統は手間が最も少ない。持ち歩くなら向きません。用途がはっきり分かれる素材です。
ここまでを整理すると、選んだ素材がそのあとの毎日を決めます。吸う布を選べば、洗濯機を回して干す生活になります。柔らかさと引き換えに、枚数と乾かす場所が要ります。
弾く生地を選べば、洗濯は軽くなりますがポケットの作りが効いてきます。立体でなければ、床を拭く手間が残ります。シリコンを選べば洗濯そのものが消えますが、持ち運びと硬さを引き受けます。
二層の生地を選べば両方の弱点が薄まりますが、値段が上がります。どれが優れているという話ではありません。流しで済ませたいのか、洗濯機に任せたいのか、持ち歩くのか。そこが決まれば素材も一つに絞られます。
範囲が一気に広がります。腕を上げる、口の周りを手でこする、皿を持ち上げる。守る面積を増やすことになります。
長袖の品が向きます。手首まで覆えば、袖から服に届きません。素材は弾く系統か、シリコン。吸う布では、こぼした量に生地が追いつきません。
そして立体ポケットが要ります。この時期は落ちる量が多いので、受け皿がないと床の掃除が毎回になります。
名前を書けるタグと、掛けるための輪がある品を。この二つは園での扱いに効いてきます。薄くて畳める品が向きます。シリコンは畳めないので、持ち帰りには向きません。柔らかい防水生地か、吸う布の系統になります。
枚数は園の指定に従うのが確実です。多くは一日ぶんで複数枚です。そこに洗濯の回転を足すと、四枚から五枚。四枚組の品が多く売られているのは、この需要があるからです。
乾燥機に入れられる品を選べば、枚数を抑えられます。
たたんで小さくなることが条件です。かばんの隙間に入る薄さ。使い捨てにする品もありますが、このジャンルに並ぶのは繰り返し使う品です。汚れたまま持ち帰ることになるので、袋に入れて口を閉じられる状態を作れるかを考えてみてください。
弾く生地の品なら、その場で紙で拭えば持ち帰れます。吸う布は濡れたまま袋に入れることになります。外食が多いなら、家用と外用で分けるという手もあります。
テーブルに固定する形の品が向きます。膝とテーブルの隙間を布で埋めるので、落ちたものが床まで届きません。ただし、テーブルの形に合うことが前提です。縁を挟む作りなら縁のある天板が要り、敷いて押さえる作りなら平らな天板が要ります。
椅子とテーブルの距離も関わります。離れていると布が届かず、隙間が残ります。合わない場合は、立体ポケットの品と床に敷くものを組み合わせるほうが現実的です。
食べこぼしと飲みこぼしは別に起きます。コップを傾けすぎて胸に流れる、という形です。この場合、守るべきは胸から腹の面です。袖より前面の広さが効きます。
飲む練習の道具のほうから見るなら、トレーニングカップ・マグに、こぼれにくい作りの品があります。道具を替えるほうが早いこともあります。
首まわりが擦れて赤くなることがあります。留め具の位置と、内側の生地の柔らかさを見てみてください。吸う布の系統がいちばん当たりが優しい。ただし濡れた面が肌に触れ続けるので、汚れたら替える前提になります。
シリコンは硬いので、首に当たる部分の形を写真で確かめてみてください。縁が丸く処理されている品と、そうでない品があります。赤みやかゆみが続くなら、素材を替える前に小児科で相談してみてください。素材の選び方で解決する問題とは別のことがあります。
離乳食が始まる時期からです。生まれてすぐの時期には使いません。よだれを受けるための布は別の形をしていて、そちらのほうが薄く小さい。生後まもない家に渡すなら、しばらく寝かせておいてもらう品になります。
自分で食べ始める時期に、覆う範囲を広げることになります。買い替えるというより、袖の長いものを買い足す形です。
こぼさなくなるまでです。個人差が大きく、幼稚園の年齢まで使う家もあります。サイズの表記を見てみてください。身長の目安が書かれている品なら、成長したときに小さくなるかどうかが分かります。
長く使ってほしいなら、首の留め具に段が複数ある品を選びます。体が大きくなっても調節できるので、渡したあとの期間が延びます。
表面に層のある品は、においを抱えることがあります。食べ終わったらすぐ流すのが基本で、時間が経つほど落ちにくくなります。ここは相手の扱い方の話なので、渡す側が気にする範囲ではありません。
それでも気になるなら、シリコンの品を選びます。においが残りにくい素材です。酸素系の漂白剤で落とす手も使えますが、塩素系は素材を傷めることがあります。
首まわりが当たっている、袖を通すのが嫌、素材が硬い。原因はいくつかあります。首に当たる部分だけ柔らかい素材を使った品を選んでおけば、当たる確率は下がります。
留める位置も関係します。前で留まる形だと自分で外せます。後ろで留まる形なら外されにくい。渡す前に選べる箇所なので、そこは押さえておきます。
面で留める作りは、洗うほどに粘りが落ちていきます。細かい繊維が絡むためで、取れば多少は戻りますが完全には回復しません。留まらなくなった時点で替えることになります。
長く使ってほしいなら、最初からスナップボタンの品を選ぶほうが確実です。贈りものとして渡すなら、この違いは効いてきます。
食事の回数と、洗って乾くまでの時間で決まります。家で使い、乾燥機があるなら二枚。乾燥機がなく自然乾燥なら三枚。厚い生地やパイルなら四枚。
渡す側からは相手の家の乾燥機の有無まで読めません。読めないなら三枚から四枚の組にしておけば、どちらの家でも足ります。五枚組を渡しても、二枚で回る家では余ります。
洗濯機の対応と乾燥機の対応は、それぞれ別に表示されています。乾燥機の熱は表面の層を縮ませたり硬くしたりするので、書かれていない品を入れると水を弾かなくなることがあります。
相手の家が乾燥機を回す家だと分かっているなら、その表示のある品を選びます。分からないなら、書かれている品にしておけば損はありません。
天板の形によります。縁を挟む作りなら、挟める縁があることが前提です。厚い天板や、縁のない一枚板では留まりません。敷いて重みで押さえる作りなら、平らな面が要ります。
相手の家の食卓を見たことがないなら、この形は避けます。身に着ける形なら、どんな食卓でも成立します。
素材の名前で並べると布・防水生地・シリコン・二層構造ですが、違いはこぼれたものをどう処理するかにあります。吸う布は、こぼれた汁を繊維の中に留めます。肌当たりはいちばん柔らかく、口を拭くのにも使えます。その代わり裏まで通ることがあり、乾くのに時間がかかります。そのため枚数が要ります。
弾く生地は、服に届かせません。ただし表面で弾かれたものは滑り落ちるので、行き先は膝か床になります。ここで受け皿が要ります。商品の写真で口が開いて見えるかどうかが、判断の分かれ目になります。
シリコンは、素材の張りでポケットが最初から立っています。落ちたものは確実に袋に入り、台所で流すだけで終わります。洗濯という工程が消える代わりに、重さと硬さ、そして畳めないことを引き受けます。
吸う層と通さない層を重ねた品は、両方の弱点を打ち消します。滑り落ちず、服にも届かない。値段は上がりますが、ポケットに頼らずに済みます。
袖の長さは、月齢というより食べ方で決まります。大人が食べさせているうちは袖なしで足り、自分で手を伸ばし始めたら腕を守る必要が出てきます。ただし長袖を嫌がって使わないなら、範囲の狭い袖なしのほうが役に立ちます。
そして枚数は、乾燥機に入れられるかどうかで変わります。夜に洗って朝に乾くなら二枚で回り、自然乾燥なら三枚か四枚。単価だけを比べても実際の負担は分かりません。何枚で回るかを掛けてから比べてみるとよく分かります。
台所で流せる家か、洗濯機を毎日回す家か、園に持たせるのか。選ぶ素材は、渡す相手の生活の側から決まります。相手の台所と洗濯の回し方が思い浮かべば、素材はそこで決まります。
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