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トートバッグは、口が開いていて、床に置くと倒れる袋です。もともと荷物を放り込んで運ぶための形なので、それで困りませんでした。ところがこの分野で長く売れ続けている11件は、そこを片端から塞いだ品ばかりです。
商品名を並べると、同じ言葉が繰り返し出てきます。「ファスナー付き」が4件、「自立」が5件、「2way」が3件。口を閉じ、底を立たせ、肩に掛けられるようにしたという意味です。
理由は、この11件のうち10件が「ビジネス」を名乗っていることにあります。通勤の電車で口が開いていれば中身が見えますし、打ち合わせの席で倒れれば書類が出ます。仕事で持つ以上、トートのままでは通らないところが出てきます。
ただし、塞げば塞ぐほど部品が増えて重くなります。それでも11件のうち6件は「軽量」も名乗っています。ここでは11件が何で分かれているのか、その引っ張り合いがどこに出るのかを順に並べます。
11件は、寸法と向きで並びが分かれます。何を入れるかが先に決まっているので、そこから形が決まっている品です。商品名にその数字と向きが出ています。
A4の書類を縦に入れる形です。幅が狭いので、混んだ電車で体の前に抱えても場所を取りません。歩いているときに脚に当たりにくいのも、この向きの利点です。
そのかわり、口から手を入れて底の物を取るのが遠くなります。深さがあるぶん、中で物が沈みます。書類が中心で、細かい物を出し入れしない使い方に向きます。
A4を横向きに入れる形です。パソコンが横のまま収まるので、この分野では数が多くなっています。机に置いたときの接地面が広く、安定します。
幅があるので、電車では体の横に来ます。人の多い場所では気を使うことになります。車で移動する相手や、座っている時間の長い相手には収まります。
書類を持たない日のために、寸法を落とした品です。財布と手帳と電話が入る程度の大きさになります。手ぶらに近い格好で出かける場面に向きます。
大きい鞄と使い分ける前提の形です。すでに通勤用を持っている相手には、こちらのほうが重なりません。金額もこの中では軽い側に来ます。
泊まりを含む移動を想定した寸法です。着替えと書類が両方入るので、一泊の出張ならこれ一つで済みます。商品名に「大容量」と入っている品がこの側です。
普段の通勤に使うと、中身が偏って持ちにくくなります。出張の頻度がある相手かどうかで向き不向きが分かれます。空いた分だけ物が増えるので、毎日使う人ほど重くなりがちです。
背面にベルトが通っていて、キャリーケースの持ち手に差し込めます。移動中に肩から下ろせるので、空港や駅での負担が変わります。商品名に「キャリーオン」と入っています。
出張の多い相手にだけ効く仕掛けです。使わない人には、背面に縫い目が一本増えるだけになります。相手が飛行機や新幹線に乗る頻度から判断します。
トートバッグは、本来は簡素な袋です。口を閉じる仕掛けも、立たせる仕組みもありません。この11件は、そこを一つずつ塞いだ結果として売れ続けています。
商品名に「ファスナー付き」と入った品が4件あります。トートは口が開いたままなので、電車で座れば中身が上から見えます。前かがみになったときに物が落ちることもあります。
閉じられると、傘や上着を上に載せても中に落ちません。防犯の面でも、開いたままとは扱いが変わります。開け閉めの手間が増えるかわりに、置いておける場所が広がります。
「自立」と書かれた品が5件あります。底に硬い板を入れて、置いたときに形が保つようにしたものです。中身が偏っても倒れません。
打ち合わせの席では、鞄を足元に置く時間が長くなります。倒れると中身が出ますし、拾い直すことになります。椅子の脇に置いたまま話を続けられるかどうかは、この一枚で決まります。
「2way」と書かれた品が3件あります。手提げの持ち手とは別に、長い紐が付いていて肩から掛けられます。片手を空けられるので、傘を持つ日や階段の多い駅で効いてきます。
紐は取り外せる形がほとんどです。使わないときは外しておけるので、見た目は手提げのままになります。肩に掛ける習慣のない相手には、外して渡す形でも構いません。
ポケットの数を売りにした品もあります。16か所に分けたと商品名に書いてある品が並んでいて、電話や鍵の定位置を作るためのものです。袋のままだと、底で全部が混ざります。
仕切りがあると、立ったまま物を出せます。座って膝に置いて探す動作が減ります。そのかわり布が増えるので、空の状態でも重くなります。
ここまでの四つを全部入れると、見た目はほとんど鞄になります。簡素で軽いという元の持ち味は薄くなります。この分野の品が「ビジネスバッグ」を併記しているのは、そこまで来ているからです。
逆に、休みの日にも使ってほしいなら、塞ぎすぎていない品を選びます。ファスナーも仕切りも無い形のほうが、私服に合わせやすくなります。相手がどちらで使うかで、選ぶ方向が変わります。
板を入れ、ファスナーを付け、仕切りを足せば、そのぶん物が増えます。空の状態の重さは、毎日肩に乗る負担そのものです。この分野で「軽量」の表記が6件も出るのは、その引っ張り合いが起きているからです。
立たせるには、底に硬いものを入れるしかありません。プラスチックの板か、厚く重ねた芯材が使われます。これを抜けば軽くなりますが、置いたときに潰れます。
板の厚みを落とすと、重い物を入れたときに撓みます。パソコンを入れる前提の品ほど、底はしっかり作られています。軽さと自立は、どこかで折り合いを付けることになります。
ファスナーの務歯、肩紐の留め具、底の鋲。一つずつは軽くても、合わせると数百グラムになります。空の鞄を持ち上げたときの重さは、ほとんどここから来ています。
金具をプラスチックに替えた品もありますが、耐久は落ちます。毎日開け閉めするところなので、そこを軽くしすぎると先に壊れます。長く使ってほしいなら、金具は重い側で構いません。
この分野には本革を使った品が並んでいます。傷が付いても風合いに変わるので、長く持てる素材です。そのかわり、同じ大きさなら布の倍近い重さになります。
革の品は空の状態で1キロを超えるものもあります。そこにパソコンと書類が加わると、片方の肩に相当な重さが乗ります。毎日歩く距離が長い相手には、素材から考えることになります。
高い密度で織ったナイロンを使った品もあります。数字で密度を示している品があり、薄くても擦れに強い生地です。革と比べると、同じ大きさで半分近くまで軽くなります。
見た目は革より軽装に見えます。改まった場に持っていく相手には、そこが気になることもあります。歩く距離と、行く場所のどちらを優先するかで決まります。
15.6インチのパソコンは、それだけで2キロ近くあります。書類と充電器を足せば、さらに増えます。鞄自体が何百グラム軽いかは、その上に乗る話です。
パソコンを持ち歩かない相手なら、鞄の重さの差がそのまま出ます。毎日持つ相手ほど、空の重さの数字を見ておく価値があります。商品説明の欄に実測値が書かれています。
新しい職場で何を持ち歩くかが分からないうちは、寸法を標準に取ります。A4が入って、パソコンも収まる大きさなら、たいていの職場で使えます。極端に大きい品や小さい品は、使い道が限られます。
色は黒か濃い茶にしておくと、どんな服装にも合います。派手な金具の付いた品は、職場によって浮きます。祝いの品として渡すなら、本人が長く持てる形を優先します。
制服のある職場や、来客の多い部署では、持ち物の見た目に決まりがあることがあります。革靴に合わせる前提で、鞄も革のものを求められる場合もあります。聞ける間柄なら、先に確かめておきます。
聞けないなら、無地で金具の目立たない品を選びます。ロゴが大きく入った品は、場所によって使いにくくなります。迷う場合は、休みの日にも使える形にしておくと無駄になりません。
教科書やノートを持ち歩くので、大きさとしては合います。ただしこの分野の品は仕事向けに作られているので、見た目が固くなります。私服に合わせにくいと感じることはあります。
就職活動の始まる学年なら、そこから使える品として渡せます。書類を折らずに入れられて、床に置いても立つ形が求められる時期です。渡す時期を合わせると、そのまま使ってもらえます。
本革の品は、乾いてくると表面がひび割れることがあります。年に何度か油を入れれば防げますが、そこまでやる相手かどうかは分かれます。手入れを楽しむ人には、むしろその過程が持つ喜びになります。
面倒に感じる相手なら、合成の素材か布の品にします。濡れても拭くだけで済み、擦れても目立ちません。相手が今使っている鞄の素材を見れば、どちら側かが分かります。
パソコンを入れる品には、水の入りにくいファスナーを使ったものがあります。商品名に止水と書かれていれば、そこが作り込まれています。徒歩や自転車の通勤なら効いてきます。
布の品でも、生地に撥水の加工がされていることがあります。革は水に弱く、濡れた跡が残ります。相手の通勤の道のりが屋外を含むかどうかで、見るところが変わります。
鞄は空のまま渡しても差し支えありませんが、中に何か入れて渡す習わしのある地域もあります。財布や小銭を入れて「空で渡さない」という考え方です。気にする相手なら、小さな菓子でも入れておけば足ります。
形を保つための詰め物が入って届くことがほとんどです。そのまま渡すと、開けた相手が紙を出すことになります。渡す前に一度開けて、詰め物を抜いておくと受け取る側の手間が減ります。
商品名に元の値段が書かれている品があります。「希望価格から」「何割引き」といった表記で、いま出ている金額との差が示されています。渡す相手に金額が伝わることを気にするなら、そうした表記のない品を選ぶ手もあります。
受賞や、ドラマで使われたことを書き添えた品もあります。そう書かれている品は、その分だけ扱われてきた期間が長いという目印になります。中身の良し悪しを決めるものではありませんが、部品の取り寄せが続いている見込みは立ちます。
色の選択は注文の画面にあります。写真に写っているのが一色でも、実際には数色から選べる品があります。相手の靴やベルトの色に合わせたいなら、そこまで進んでから決めます。
包装の対応も確かめます。鞄は箱に入らないことがあり、袋のまま届く品もあります。手渡しする場面が決まっているなら、包める形かどうかを注文の前に見ておきます。
送料の条件は最後です。この分野の品は嵩があるので、同じ店でも金額によって扱いが変わることがあります。二つ以上頼むつもりなら、まとめたときの条件を見てから決めます。
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