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通勤の鞄は、破れでもしないかぎり自分から買い替える機会がありません。古びてきていても、そのまま持ち続けている人は珍しくないものです。外から一つ届くと、そこが替え時になります。
メンズのトートバッグとして並んでいるのは、仕事へ持って行く前提で作られたものです。選ぶときに最初に決まるのは、口を閉じられるかどうか。トートはもともと上が開いた袋なので、そこにファスナーを付けたものと、開けたままのものが分かれています。
そのうえで、A4の書類だけを入れるのか、パソコンも重ねるのかで、見る寸法が変わります。表記に「A4」とあっても、入るものは商品ごとに違います。
上が開いたままのものと、口にファスナーを付けたものがあります。混んだ電車で立って乗る相手や、書類を入れて外を回る相手には、閉まるほうが向きます。開けたままのものは出し入れが速いかわりに、立ったときに上から中身が見えます。
布だけの袋は、中身を出すと形が崩れて倒れます。底に芯を入れたものや、革で作ったものは、床に置いても立ったままです。訪問先で足元に置く相手なら、鞄が倒れて中身が散らばることがなくなります。
持ち手のほかに、肩へ掛ける紐が付いたものがあります。商品名にある「2way」は、手で提げるのと肩に掛けるのと、二通りが使えるという意味です。駅から歩く距離の長い相手なら、荷物の重さが手首ではなく肩に移ります。
トートの中は、本来ひとつの空洞です。何を入れても底に落ちるので、鍵や定期を入れた相手は、着くたびに手探りすることになります。内側に仕切りや小さなポケットを付けて、置き場所を決めたものがあります。
パソコンを持ち歩く相手なら、仕切りの有無はさらに効きます。仕切りの無い袋に直に入れると、ほかの荷物と当たったまま運ぶことになるためです。仕切りのあるものは、商品名に「PC収納」と書かれています。
ファスナー、底の芯、肩紐、内側の仕切り。足すほど部材が増えるので、重さも値段も上がります。芯や革のぶんは、中身を入れる前からかかっている重さです。
値段はまず革かどうかで動きます。同じ大きさでも、本革のものは布や合成のものより高くなり、そのうえでファスナーや仕切りの数が乗ります。
全部そろったものは、もはやトートというより、口の閉まる四角い鞄に近くなります。相手が荷物を放り込む使い方をしているなら、足していないもののほうが手に合います。ファスナーだけを付けて、あとは開いたままという中間のものもあります。
書類とノートパソコンの両方が入る目安は、横が38センチから40センチ、高さが28センチから30センチのあたりです。この寸法なら、13インチから15インチのパソコンが収まります。商品名の「A4」は、書類が入るというところまでしか言っていません。
マチは8センチから12センチのあたりが、書類とパソコンを重ねても余裕のある範囲です。薄いものは書類だけなら足りますが、パソコンを入れると口が張って、水筒や折りたたみの傘が入らなくなります。相手が毎日パソコンを持って出るなら、ここを見ないまま決めると渡してから困らせます。
寸法が足りていても、口が十分に開かないと、書類を折らずに入れられません。ファスナーを付けたものほど開き方は狭くなるので、閉まることを取ると出し入れのしやすさが減ります。写真に、口を開けた状態が載っているかどうかが手がかりになります。
革で作られたものは、生地のものより間口が張ったまま開きます。訪問先で資料を探すような使い方をする相手には、開いた形が保たれるほうが助かります。
B4と書かれたものは、A4のものより一回り大きく、着替えや靴まで入ります。泊まりの出張がある相手や、帰りに体を動かしに行く相手には、この大きさが要ります。荷物の少ない日は、たるんだまま持つことになるので、毎日それだけで通う相手には大きすぎます。
縦に長いものは体の横に沿うので、幅を取りません。混んだ車内で隣の人にぶつけにくく、扉のそばに立っても邪魔になりません。毎日電車で通う相手なら、幅が狭いことがそのまま毎朝の気疲れの差になります。
横に開くノートやファイルを入れたときも、縦型なら開く向きが袋の壁で塞がれます。書類を持ち歩く相手は、着いてから中で開いた紙を直さずに済みます。
横に長いものは、開けたときに中が一目で見渡せます。手を突っ込んで探らずに済むので、一日に何度も出し入れする相手に向きます。
背中側に帯状の布を通して、キャリーケースの引き手に差し込める作りのものがあります。商品名では「キャリーオン」と書かれます。泊まりの出張がある相手なら、駅の構内を歩くあいだ、片手が空いたままになります。
横に長い形のほうに付いていて、縦型では見かけません。出張の多い相手を思い浮かべているなら、横型のほうから見ていくことになります。
見え方の話としては、縦型はスーツやきれいめの上着に沿い、横型はラフな服装に寄ります。相手が毎朝スーツで出るなら縦型、私服の職場なら横型のほうが浮きません。
仕事とそれ以外で鞄を分けていると聞いている相手なら、いま持っていないほうを渡すと二本立てになります。通勤に縦型を使っていると分かっているなら、横型を休みの日の一つとして。
通学に使えるものも並んでいます。ただし革のものは中身を入れる前から重いので、教科書を毎日持って歩く相手には向きません。軽い素材のものから選び、そのなかで、混んだ電車で通うなら口の閉まるものを探します。
どちらかに寄せることになります。厚い生地や革のものは丈夫なかわりに、中身を入れる前から重くなります。ナイロンや薄い生地のものは軽いかわりに、重いものを毎日入れていると形が崩れてきます。相手が毎日パソコンと書類を持って出るなら丈夫なほう、日によって荷物が変わるなら軽いほうです。
布や革のものは、濡れると染みが残ることがあります。ナイロンや合成の素材で作られたものは水や汚れに強く、付いてもふき取れます。傘を差して歩く時間の長い相手には、この素材のものを選んでおくと、渡したあとの心配が減ります。
開いたままの一つの袋に、ファスナー、底の芯、肩紐、内側の仕切りを足していったものが並んでいます。足すほど仕事では使いやすくなるかわりに、重さと値段が上がり、放り込める袋としての手軽さは減ります。どこまで足すかが、まず決まります。
寸法は「A4」の表記だけでは決まりません。書類とパソコンの両方を入れるなら、横38センチから40センチ、高さ28センチから30センチ、マチ8センチから12センチのあたりが目安です。形は、混んだ電車なら縦型、出し入れの多い相手や出張のある相手なら横型に寄ります。
渡す相手で三つに分かれます。毎朝スーツで満員電車に乗る相手には、縦型でファスナーの付いた革のものを。私服の職場でパソコンを持ち歩く相手には、横型でマチが10センチほどある軽い素材のものを。休みの日に使ってもらうつもりなら、何も足していない、口の開いたままのものを。
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