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掛け時計を贈るときに最初に考えるのは、時計そのものより壁のほうです。掛ける場所がなければ、どんなに良い品でも箱から出ません。
家の中で時計を掛けられる壁は、そう多くありません。居間に一つ、台所に一つ。長く住んでいる家なら、そこはすでに埋まっています。
だからこの品は、壁が空いている時期に渡すのが筋です。引っ越し、新築、結婚。どれも家具の位置がまだ決まっていない時期で、時計を掛ける場所も一緒に決められます。新築祝いの定番になっているのは、そういう理由です。
壁が決まってしまった相手に渡すなら、いま掛かっているものより良いと思ってもらう必要があります。音の静かさ、時刻の合い方、文字の見やすさ。見るところはその三つです。
丸い文字盤を壁に掛ける品がほとんどです。中の仕組みと文字盤の作りで分かれます。
電波を受けて、自分で時刻を直す品です。標準の電波を一日に何度か拾い、ずれても勝手に戻ります。並んでいる品の多くがこの作りで、商品名の先頭に電波と書かれています。
電池を替えたあとに合わせ直す手間がありません。年に二度の時刻の切り替えもないので、掛けたら放っておけます。
自分で時刻を合わせる品です。電波の届きにくい部屋や、鉄骨の建物では、こちらのほうが確実に動きます。
月に一分ほどずれることがあるので、気づいたときに直します。値段は電波のものより下がることが多く、同じ見た目でどちらか選べる品もあります。
離れたところから読めるように、数字を太く大きくした品です。事務所や広い居間で使われます。立体的に浮き出た数字の品もあり、こちらは影が付いて見やすくなります。
年配の相手や、壁から離れた場所に座る家では、この作りが効いてきます。文字盤の直径は30センチのものが多く、大きめだと35センチあります。
時刻の下に、温度、湿度、日付、曜日が並ぶ品です。一つ見れば部屋の様子が分かるので、子どものいる家や、体調を気にする家で使われます。
数字が増えるぶん、文字盤はにぎやかになります。すっきりした見た目を好む相手には向きません。
文字盤に分の数字まで書き込んだ品です。長い針と短い針の読み分けを覚える時期の子どもがいる家で使われます。
数字が二重に並ぶので、大人だけの部屋に掛けると落ち着きません。渡す相手の家に、時計を読み始める年ごろの子がいるかどうかで決まります。
枠や文字盤に木を使った品です。無垢の木から削り出したものや、木目を刷ったものがあります。壁の色や家具に合わせやすく、名前を彫れる品もあります。
軽く作られた品が多く、画びょう一本で掛かるものもあります。掛け方の指定は商品ページに書かれているので、そこは先に読みます。
この品は、置くのではなく掛けます。置き場所を作れる品と違って、壁が要ります。
居間で座ったときに目に入る壁、台所で振り返ったときに見える壁。時計が働くのはその二か所ほどです。それ以外の壁に掛けても、見る機会がないので意味がありません。
寝室に掛ける家もありますが、そこは音の問題が出ます。掛けられる場所が限られているというのが、この品の一番の制約です。
長く住んでいる家なら、その壁にはすでに時計があります。二つ目を渡すと、いま掛かっているものを外してもらうことになります。
外すかどうかは相手が決めることで、こちらからは頼めません。前のものに愛着があれば、新しいほうがしまわれます。壁が埋まっている家に渡すのは、それなりに勇気が要ります。
新築、引っ越し、結婚して一緒に住み始めるとき。家具の位置を決めている最中なら、時計を掛ける場所も一緒に決まります。この時期なら、前のものと比べられることもありません。
新築祝いや結婚祝いで掛け時計が選ばれるのは、贈る側の都合ではなく、受け取る側の壁が空いているからです。時期を選べる贈り物なら、ここに合わせます。
壁に何を打てるかは家ごとに違います。木の下地があれば釘やフックが使えますが、賃貸で穴を開けたくない家もあります。
軽い品なら画びょう一本で掛かるものがあり、その場合は跡がほとんど残りません。重い品は下地を探して打つことになります。相手の住まいが賃貸なら、軽さを見ておくと使ってもらえます。
壁の空きが読めないときは、置いても掛けても使える品があります。時計の裏に脚が付いていて、棚の上に立てられる形です。
このジャンルには入っていませんが、同じ売り方をしている品が別にあります。相手の家の様子が分からないなら、そちらに逃げるという手もあります。
壁が決まれば、次はこの二つです。並んでいる品のほとんどが、ここを売りにしています。
針が一秒ごとに動く品は、静かな部屋でカチカチと鳴ります。昼間は気になりませんが、夜になると聞こえてきます。寝つきの浅い人には、それだけで使われなくなります。
音のしない品は、針が止まらずに滑るように進みます。商品名に静音、無音、連続秒針と書かれているのがそれです。並んでいる品はほぼすべてこの作りで、寝室にも掛けられます。
分針と時針だけの品もあります。動くものが減るぶん、部屋が静かに見えます。秒まで読む必要のない場所なら、これで足ります。
夜のあいだだけ秒針が止まる品もあります。暗くなると自動で止まり、明るくなると動き出す作りです。寝室に掛けるなら、この機能があるかを見ておきます。
電波の品は自分で時刻を直しますが、電波が届かないと直せません。鉄骨や鉄筋の建物、窓のない部屋では受けにくくなります。
受けられなくても時計として動くので、使えなくなるわけではありません。ただし電波の品は自分で合わせる手順がひと手間かかることがあり、そこは説明書を読むことになります。相手の家が電波を受けにくそうなら、電波でない品のほうが素直です。
壁に掛ける品なので、二メートルほど離れて読むことになります。細い針や小さい数字だと、近づかないと読めません。
直径30センチの品なら、居間の向かいからでも読めます。数字が立体になっているものや、太く書かれているものは、さらに見やすくなります。年配の相手に渡すなら、ここを優先します。
文字盤にガラスが付いている品は、明かりを受けて光ります。窓に向かい合う壁だと、時間帯によって読めなくなります。
反射しないと書かれた品は、そこを抑える作りになっています。相手の家の窓の位置までは分からないことが多いので、迷ったらガラスのない品にしておくと外れません。
壁が一つしかない家なら、入れ替えを頼むことになります。それを承知で渡すなら、いま掛かっているものより静かか、読みやすいか、部屋に合うか。どれか一つでも上回っていれば置き換わります。
部屋が複数ある家なら、掛かっていない部屋を狙います。台所や玄関、子ども部屋は空いていることが多い場所です。渡すときに「台所にどうぞ」と一言添えると、掛ける場所が決まります。
軽い品なら掛けられます。画びょう一本で留められる作りの品があり、抜いたあとの跡もほとんど残りません。商品名や説明に軽量と書かれているものがそれです。
重い品は下地を探して打つことになるので、賃貸だと避けられます。木を厚く使った品や大型の品は、そのぶん重くなります。相手の住まいが分からないときは、軽いほうを選んでおくと困らせません。
日本では新築祝いや結婚祝いの定番として扱われています。実際、並んでいる品の説明にもその言葉が並びます。
気にする人がいるのは、目上の相手に「時間を守れ」という意味に取られる、という言い伝えからです。国によっては別の理由で避ける習慣もあります。相手の考え方が読めないなら、目上の人には別の品にしておくと気を使わせません。同輩や身内なら気にせず渡せます。
彫れる場所と文字数が決まっています。文字盤の下や枠の部分に、名前や日付を入れる形が多くあります。読みは同じでも書き方の違う名前があるので、注文の前に字を確かめます。
彫る工程が入ると発送までに日数がかかります。記念の日に間に合わせたいなら、余裕をみて頼みます。彫ったあとは返品も交換もできません。
試しの電池が入っている品と、別に用意する品があります。入っていても試し用なので、早く切れることがあります。
渡すときに単三が一本要る、と添えておくと、届いてすぐ掛けてもらえます。電波の品は電池を入れてから時刻が合うまでに時間がかかるので、そこも一言あると親切です。
ギフトと書かれている品なら、対応している店が多くあります。箱に入って届くので、包装すればそのまま渡せます。
直径30センチの品は箱もそれなりの大きさになります。手渡しするなら紙袋を用意しておくか、相手の家に直接送るほうが楽です。新築祝いなら、引っ越しが落ち着いたころに届くようにします。
この品は、相手の家に掛ける場所があって初めて働きます。家の中で時計が役に立つ壁は二か所ほどで、長く住んでいる家ならそこは埋まっています。引っ越しや新築、結婚して住み始める時期なら壁が空いているので、渡す時期を選べるならそこに合わせます。
掛け方も見ておきます。軽い品なら画びょうで留まり、抜いた跡もほとんど残りません。賃貸に住む相手には、木を厚く使った重い品より軽いほうが実際に掛けてもらえます。
中の仕組みで見るのは音です。針が一秒ごとに止まる品は静かな部屋で鳴るので、寝室には滑るように進む品を選びます。夜だけ秒針が止まる作りもあります。
時刻を自分で直す品は手間がかかりませんが、建物によっては電波を受けられません。文字盤は二メートル離れて読めるか、窓の明かりで光らないかを見ます。どんな品が売れ続けているかは、ランキングを確かめてみてください。
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