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ドリッパーは、湯を通すだけの器に見えます。豆を挽いて入れ、湯を注ぐ。それだけの道具です。
ところが売れ続けている6件を並べると、作りがまるで違います。底の穴が一つのものと大きく開いたもの、紙を敷くものと金属の網だけのもの。
違いはどれも、湯が落ちる速さに関わっています。速く落ちれば軽く、ゆっくり落ちれば濃く出ます。器の形が、その速さを決めています。
そしてもう一つ、注ぐ人の手も速さを決めます。細く回して入れるか、一度に流し込むか。同じ器でも、人によって出てくるものが変わります。
どちらに寄せた道具なのかを見ておくと、相手に合うかどうかが分かります。
作りで五つに分かれます。同じ「ドリッパー」でも、湯の抜け方と手入れの仕方が違います。金額の幅もそこで開きます。
底が平らで、上から見ると台形をした形です。底に小さい穴が開いていて、そこから湯が落ちます。国内の会社が長く作ってきた定番の形です。
型番に101、102といった数字が付いていて、これが何杯分かを表します。陶器なので湯を入れると温まり、抽出のあいだ温度が下がりにくくなります。重さがあるので、注いでいるときに動きません。
底が一点に向かってすぼまり、大きい穴が一つ開いた形です。湯が中心に集まって落ちるので、抜けが速くなります。
内側に縦の溝が入っていて、紙と器のあいだに隙間を作ります。この隙間から空気が抜けることで、湯の流れが滞りません。専門の店で使われている形で、この中では上のほうの金額に来ます。
紙を敷かず、細かい網そのものが濾す役目をします。二重の網を重ねて、粉が落ちないようにしてある品が並びます。
洗って何度でも使えるので、紙を買い足す必要がありません。食器を洗う機械に入れられる品もあります。この分野で売れ続けている品の半分がこの作りです。
上に湯を溜める部屋があり、そこから一定の速さで下へ落ちる仕組みの品です。注ぎ方を器具が受け持つので、湯を一度に入れても構いません。
台所用品の会社が作った品で、白い本体に受け皿まで収まっています。手で細く注ぐのが難しい人でも、同じ結果になります。電気は使いません。
ドリッパーと、それを置く台を組にした品です。台があると器の上に直接載せずに済み、抽出の様子が見えます。
置く場所が安定するので、注いでいるあいだに傾きません。単体で買うより組で買うほうが、贈り物としては形が付きます。日本で作られた品が並んでいます。
コーヒーの濃さは、湯が粉に触れている時間で決まります。速く抜ければ軽く、長く留まれば濃く出ます。この速さを器具が決めるか、注ぐ人が決めるかで、道具が分かれます。
台形の器は底の穴が小さく、湯が溜まってから少しずつ落ちます。粉に触れる時間が長くなるので、しっかりした味が出ます。注ぐ速さが多少ばらついても、器が受け止めてくれます。
円錐の器は底に大きい穴が一つ開いていて、注いだ分がそのまま落ちます。器はほとんど関与せず、注いだとおりに出ます。速さを決めるのは、この場合は人の手です。
器の内側に縦の溝が入っています。紙を敷いたときに器と紙が密着しないよう、隙間を作るためのものです。
隙間がないと空気の逃げ場がなくなり、湯の落ちが止まります。溝が深く長い品ほど抜けが速くなります。見た目の飾りに見えますが、味に関わる部分です。
大きい穴の器は、細く注げばゆっくり、太く注げば速く落ちます。手の動きがそのまま結果になるので、うまく淹れれば味が変わります。
裏を返せば、慣れないうちは毎回違うものができます。同じ豆でも日によって濃さが動くので、そこを面白がれる人向けです。専門の店で使われているのは、狙って動かせるからです。
湯を溜める部屋を持つ品は、上から一度に注いでも下へは一定の速さで落ちます。人の手が入る余地がないぶん、毎回同じものができます。
台形の小さい穴も、程度は違いますが同じ考え方です。注ぐ速さのばらつきを器が吸収します。忙しい朝に淹れる人や、道具に気を取られたくない人には、こちらが合います。
淹れる時間を楽しみにしている人には、手で決められる形が届きます。細く回して注ぐこと自体が、その人の時間になっているからです。
味は一定でよいと考えている人に同じものを渡すと、面倒な道具になります。すでに何かで淹れているなら、それが機械か手かを見ておくと外れません。豆の話をよくする相手かどうかも、見分けの手がかりになります。
器には1杯用から4杯用までの大きさがあります。粉を入れる量が変わるので、器が小さいと多く淹れられません。
大きい器で1杯だけ淹れると、粉の層が薄くなって湯が素通りします。人数より大きい器を選ぶと、毎日の一杯が薄くなります。相手が何人で飲むかを先に決めてから、大きさを選ぶことになります。
この分野の6件は、紙を使う品と使わない品にきれいに割れています。どちらも湯を通す道具ですが、通り方が違います。
コーヒーの粉には油が含まれています。紙を通すと、この油が繊維に吸われて下へ落ちません。すっきりした、澄んだ液が出ます。
金属の網は目を通すだけなので、油はそのまま落ちます。表面に薄い膜が浮き、口当たりが重くなります。同じ豆でも別の飲み物のように感じられます。
紙は微細な粉まで止めます。カップの底に何も残らないので、最後まで澄んだまま飲めます。
網は目より小さい粉を通します。飲み終わったカップの底に、細かい粉が少し残ります。ここを嫌う人と、その濁りごと好む人に分かれます。
紙を使う品は、抽出が終われば紙ごと粉を捨てるだけです。器はすすげば済みます。台所に立つ時間が短くて済みます。
網の品は、粉を落として網を洗うことになります。目に詰まった粉を落とすので、紙より手間がかかります。そのかわり、買い足すものがありません。
網に付いた油を落とし切らないと、次に淹れたときに古い匂いが移ります。使ったあと湯をかけて流し、ときどき洗剤で洗うことになります。
食器を洗う機械に入れられる品なら、この手間が減ります。商品名にそう書かれているかどうかを見ておきます。毎日淹れる相手ほど、ここが続くかどうかに関わります。
紙を使う品では、白い紙と茶色い紙が選べます。白いほうが匂いが移りにくく、茶色いほうは加工が少なくなっています。
器の形に合う紙を買う必要があり、台形の器に円錐の紙は入りません。贈るときに、その器に合う紙を一組添えておくと、届いたその日から使えます。買い直す手間を先に取っておく形です。
機械と手で淹れるものは、別の飲み物として扱われています。毎朝は機械、休みの日は手で、という使い分けをしている人が多くいます。
置き換えを迫る渡し方にはなりません。ただし台所が狭い家では、置き場所が増えることになります。器だけなら重ねてしまえるので、そこは大きな負担になりません。
相手が普段何人で飲むかで決めます。一人暮らしなら1杯から2杯の大きさ、家族で飲むなら3杯から4杯の大きさです。
大きい器を選んでおけば少なく淹れられる、とはいきません。粉の層が薄くなって湯が素通りし、薄い液になります。人数が読めないなら、小さいほうに寄せておくほうが失敗しません。
器だけを渡すと、届いた日には淹れられません。合う紙と豆を少し添えておくと、その日から使えます。
紙は器の形に合うものを選びます。台形の器に円錐の紙は入らないので、そこだけ確かめます。豆は挽いたものにしておくと、挽く道具がない家でもすぐ試せます。
陶器の品は落とせば割れます。定番の形なら同じものを買い直せるので、そこは心配が要りません。
金属の品は割れませんが、へこむと形が変わります。どちらも消耗品ではないので、何年も使うことになります。長く使ってほしいなら、定番として残っている形にしておくと替えが利きます。
紅茶や日本茶を淹れる人には、この道具は出番がありません。同じ湯を注ぐ道具でも、茶葉は開かせる必要があるので作りが違います。
来客のときだけ淹れる家なら、置いておける小さい器が向きます。使う回数が少ないなら、手入れの簡単な紙を使う形にします。相手が普段何を飲んでいるかを先に思い出します。
陶器の品は箱に入って届くことが多く、そのまま渡せます。網の品は袋で届くこともあるので、注文の前に見ておきます。
豆や紙を添えるなら、まとめて包める袋を用意しておくと形になります。器は割れ物なので、手渡しするときは持ち方を伝えます。送る場合は、店の梱包に任せるほうが確かです。
最初に決めるのは、味を動かす余地を渡すかどうかです。底の穴が大きい円錐の器は注ぎ方がそのまま結果になり、湯を溜める部屋を持つ品は誰が注いでも同じものが出ます。相手が淹れる時間そのものを楽しむ人かどうかで分かれます。
紙を使うかどうかも、飲むものを変えます。紙は油を吸って澄んだ液にし、金属の網は油ごと通して口当たりを重くします。すでに何年か淹れている相手なら、いま使っているほうを踏まえて選びます。
手入れの向きは逆になります。紙は捨てるだけで済み、網は目に詰まった粉を落とすことになります。台所に立つ時間が短い相手には、前者のほうが続きます。
大きさは人数から決めます。余裕を見て大きいものを選ぶと、少なく淹れたときに味が出ません。読めないときは小さいほうに寄せます。
器だけでは、届いた日に淹れられません。合う紙と挽いた豆を少し添えておけば、その日の朝から使ってもらえます。相手が台所に立つ時間を思い浮かべながら選んでみてください。
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