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ドライヤーは、壊れるまで買い替えません。乾くのが遅いと思いながら何年も使い続けている家は珍しくなくて、そこを自分で新しくする踏ん切りはなかなか付きません。人からもらってはじめて、洗面所の一台が入れ替わります。
ヘアアイロンのほうは事情が逆です。買うほどでもないと思ったまま持っていない人がいて、その人にとっては新しく増える一本になります。
この二つは名前が並んで語られますが、贈り物としての考え方は別です。選ぶときに最初に決まるのは、乾かす道具と形をつける道具の、どちらを渡すか。相手がすでに持っている前提で選ぶか、持っていない前提で選ぶかが、そこで分かれます。
どちらかを決めたら、商品名に並ぶ数字の読み方を押さえ、最後に二台目として成り立つ形かを見る。この順で進めば、渡す一台が残ります。
商品名には数字がたくさん出てきます。選ぶときに効いてくるのは、ドライヤーなら風量とワット数、ヘアアイロンならミリ数です。
ドライヤーの風量は、一分間に送り出す空気の量で表されます。一般的なもので毎分1.3立方メートルほど、1.5立方メートル以上あれば大風量と呼ばれる部類で、毎分2.0立方メートルを超えるものもあります。
消費電力のほうは、一般的なもので700から1200ワット、速乾をうたうもので1200から1500ワットです。風量は風の量、ワット数は熱の強さで、髪が乾くまでの時間はこの二つで決まります。
商品名に「大風量」と「速乾」がいつも並んで書かれているのは、風量のほうが数字で比べやすいからです。風が多いほど早く乾き、そのぶん熱風が髪に当たっている時間も短くなります。ただし、数字を上げれば上げるほどよい、という道具でもありません。
板で髪を挟むストレートアイロンでは、ミリ数はプレートの幅を指します。同じミリ数という単位でも、次のカールアイロンとは指しているものが違います。
15ミリは細い幅です。前髪だけを直したい、毛先に細かい動きをつけたい、という狭い範囲を狙うときに向きます。髪の短い相手が手元で扱うにも、この幅が軽く動きます。
24ミリが標準にあたります。根元ぎりぎりから挟めるうえ、髪全体を一本で整えられるので、前髪も含めて一台で済ませたいならこの幅です。ショートからミディアムの長さに合います。
35ミリまで広くなると、一度に挟める髪の量が増えます。髪が長い人や毛量の多い人が、少ない回数で全体を整えられる幅です。そのかわり、幅が広いぶん前髪のような狭いところには入りません。
巻くカールアイロンでは、ミリ数はパイプの太さを指します。26・32・38ミリあたりが並んでいて、太くなるほどカールはゆるく、大きくなります。
32ミリが定番の太さです。どの長さの髪でも扱いやすいので、はじめてコテを使う相手にも向きます。26ミリはそれより細く、巻きが細かくなります。髪の途中から立ち上がるので、根元に近いところがふんわりします。38ミリまで来ると巻きは最もゆるく、毛先が流れているくらいの形になります。
基本は髪が短いほど細く、長いほど太くと言われます。相手の髪型が思い浮かばないなら、定番の32ミリを候補に置いておけます。
ドライヤーとヘアアイロンでは、相手の家にすでにある確率がまるきり違います。そこを取り違えて同じように選ぶと、片方が引き出しに入ったままになります。
髪のある家には、ドライヤーがたいてい一台あります。しかも壊れるまで使うので、いま使っているものより速く乾くか、軽いか、静かか。どれかで上でないと、洗面所に二台目が並ぶだけになります。
手がかりは、相手が口にした不便です。乾かすのに時間がかかると言っていた、腕が疲れると言っていた、音がうるさいと言っていた。どれか一つでも思い当たれば、見る数字がそこで決まります。時間なら風量、腕なら重さ、音なら静かさです。
思い当たらないなら、ドライヤー以外から選ぶほうが収まります。どこが上なのかが相手に伝わらず、いまの一台が使われ続けるからです。
いまの一台より上かどうかを渡す側が判断できるのは、風量と本体の重さです。どちらも商品ページに数字で出ているので、家にあるものと並べて確かめられます。
イオンの名前は、社ごとに呼び方も数え方も違います。同じ会社の中で上位と下位を見分ける目安にはなりますが、別の会社のものと並べて比べられる数字ではありません。
「ツヤが出る」「まとまる」といった言葉も、渡す側には確かめようがありません。相手が使ってどう感じるかの話なので、最後まで残った候補を絞るときの材料にとどめます。
ヘアアイロンは、毎日使う人と一度も使わない人にきれいに分かれる道具です。持っていない相手に渡せば新しく一本増えますが、使う目的がはっきりしていないと、そのまま引き出しに入ります。
分かれ目は、癖を伸ばしたいのか、毛先を巻きたいのかです。伸ばすほうがストレートアイロン、巻くほうがカールアイロンにあたります。
両方に使える2WAYも並んでいます。相手がどちらをやりたいのかまでは分からないときの逃げ道になりますが、伸ばすか巻くかが決まっているなら、専用のほうが素直に使えます。
相手の髪型を思い出せないなら、ヘアアイロンは候補から外せます。ドライヤーと違って、使う人が限られる道具だからです。
相手がすでに一台持っていても、置き場所が重ならない形なら渡せます。家の外へ持ち出せるかどうかが、その分かれ目です。
ドライヤーには、柄の部分を小さく折りたためるものや、線のない充電式のものがあります。洗面所の主力とは使う場所が重ならないので、旅行や職場、ジムに置いておく二台目として成り立ちます。
充電式のものは、続けて使える時間に限りがあります。前髪だけ、外出先での直しだけ、といった短い使い方に向いた形です。家で毎日髪を乾かす一台としては、線のあるほうが途中で止まりません。
ヘアアイロンにも、ブラシの形をしたものがあります。とかしながら熱を当てる作りで、100グラム台の軽いものが並びます。かばんに入れて持ち歩く一台なら、この軽さが効いてきます。
ドライヤーもヘアアイロンも、海外へ持って行けるかどうかは本体か説明書の「入力電圧」で決まります。「100〜240V」と書かれていれば、変圧器なしで多くの国で使えます。
ドライヤーは消費電力が大きいので、旅行用の変圧器では容量が足りないことがあります。海外で使ってほしいなら、変圧器を足すより、はじめから100〜240Vに対応した本体を選ぶほうが確かです。
海外に住んでいる相手や、出張の多い相手には、この数字が並んでいるものだけに候補を絞れます。日本の家庭用の電源でもそのまま使えるので、相手が国内にいる場合に不利になることもありません。
熱と風を出す道具なので、動かなくなることがあります。1年、販売店によっては2年の保証を付けたものが並びます。
商品名に「正規品販売店」「公式店」と書かれているものなら、保証書が箱に入る形で届きます。贈り物として渡すなら、その保証書が相手の手元にそのまま残ります。
買った人ではなく使う人が保証を受けられるかは、メーカーによって分かれます。長く使ってほしい相手なら、保証書に買った人の名前を書く欄があるかどうかを、注文の前に商品ページで見ておけます。
数字を上げるほどよくなる、とはなりません。風を送るモーターに力が要るぶん、大風量のものは動作音が大きくなり、本体も重くなる傾向があるからです。
腕を上げたまま数分間持ち続ける道具なので、重さはそのまま毎日に響きます。髪が長い相手ほど乾かす時間が長いので、風量で短くした時間を、重さで打ち消してしまうことがあります。
音のほうも、住まいによっては効いてきます。壁の薄い集合住宅や、家族が寝たあとに髪を乾かす相手なら、静かさのほうが日々の役に立ちます。毎分1.5立方メートルほどあれば大風量の部類なので、そこから上は、重さと音とのつり合いで決めることになります。
ドライヤーを選べるのは、相手が口にした不便に思い当たるときです。時間なら風量、腕の疲れなら重さ、うるささなら静かさと、見る数字がそこで決まります。ヘアアイロンを選べるのは、相手の髪型が思い浮かぶときです。伸ばした形か巻いた形か、どちらかが浮かべば道具も決まります。
数字の読み方は、ドライヤーが風量で、毎分1.5立方メートル以上が大風量の部類。ヘアアイロンはミリ数で、ストレートならプレートの幅、カールならパイプの直径です。前髪だけを狙うなら15ミリ、前髪も全体も一本でやるなら24ミリ、髪が長いなら35ミリ。巻くほうは32ミリが定番です。
二台目として渡すなら、折りたためる形か充電式です。旅行や職場に置けるので、洗面所の一台と置き場所が重なりません。海外で使ってほしいなら、入力電圧に「100〜240V」と書かれているものです。
乾かす時間を短くしたいと言っていた相手には、毎分1.5立方メートル以上のドライヤーを、重さと音とのつり合いで一台。前髪のうねりを気にしている相手には、根元ぎりぎりから挟める24ミリのストレートアイロンを一本。出張や旅行の多い相手には、折りたためて100〜240Vに対応したものを。
どちらの道具も、相手が鏡の前に立つ時間に手が伸びるものです。渡した一台が、そのまま毎日に入ります。
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