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脱毛器は、ほしいと言っていた相手にだけ渡せる道具です。言われていないのに贈ると、毛のことを言われた、と受け取られます。そのうえで、自分では踏み切れない値段のものを代わりに買うという形になります。
最初に決まるのは、光の当て方です。IPL、SHR、HIPL。ただしそれを決めるのは、相手の毛と肌のほうです。どの方式かで、当たる毛と使える肌が変わります。
もう一つ、商品名に出てくる数字です。「21J」「28.8J」といった出力が書かれていますが、この数字だけを並べても、強さは比べられません。
IPLは、インテンス・パルス・ライトの頭文字です。毛のメラニン、つまり黒い色に反応する光を当てる方式で、家庭用ではこれがいちばん多く出回っています。
黒い色に反応するので、太くて濃い毛には手ごたえが早く出ます。逆に言えば、色の薄い毛には届きにくい。白髪や、細くて色の薄い産毛は、この方式が苦手とするところです。
肌のほうにも同じことが起きます。日焼けして色が濃くなった肌では、毛だけでなく肌の色にも光が反応します。だからIPLの機器の取扱説明書には、日焼けした肌には使わないよう書かれています。
SHRは、蓄熱式とも呼ばれます。弱い光を続けて当てて、じわじわと熱をためていく方式です。
強い光を一発当てるのではないので、手ごたえが出るまでに回数がかかります。そのかわり、細い毛や産毛にも届きやすい。
色に頼らない方式なので、白髪や金髪のような色の薄い毛にも使えます。日焼けした肌、ほくろ、しみのある肌でも当てられる、というのがこの方式の持ち味です。濃い毛への早さを取るならIPL、当てられる範囲の広さを取るならSHRという分かれ方になります。
HIPLは、光に電波(ラジオ波)を組み合わせた方式です。
IPLは色に反応するので、色が薄かったり毛が細かったりすると届きません。電波を足すことで、色の薄い毛や細い毛にも届くという作りになっています。
ただし、日焼けした肌に使えるかどうかは、機器によって書き方が違います。光を使う以上、色に反応する部分は残っているので、そこは商品ごとの説明で確かめることになります。
「脱毛器」で探しているのに、商品名は「光美容器」「ムダ毛ケア」になっている。これには理由があります。
日本では、毛根を壊す行為が医療行為に当たると決められています。永久脱毛と呼べるのは、医師の行う医療脱毛だけです。家庭で使う機器は、その範囲の外にあります。
家庭で誰が使っても安全な範囲に収まるよう、出力は業務用よりかなり低く作られています。だから「減毛」「抑毛」「ムダ毛ケア」といった言い方になります。この道具は、続けて当てていくものであって、一度で終わるものではありません。
商品名の略語も、メーカーが独自に付けた呼び方が混ざっています。IPLなのかSHRなのかが説明に書かれていない機器は、そこが分からないまま渡すことになります。
ヒゲ、ワキ、脚。太くて色の濃い毛を目当てにしているなら、IPLが素直です。
気にする人がいちばん多いのが、この濃い毛です。家庭用の主流がIPLなのは、そこに合わせているからです。商品名に「ヒゲ」「メンズ」と書かれているものは、濃い毛に当てることを想定して売られています。
顔の産毛、腕の細い毛、白髪の混じったところ。色の薄い毛が目当てなら、IPLでは届きにくい。
SHRは色に頼らないので、産毛にも白髪にも当てられます。HIPLも電波を足しているので、細い毛に届きます。
相手が「顔の産毛をどうにかしたい」と言っているなら、IPLだけの機器を渡しても噛み合いません。商品ページの説明に、SHRかHIPLと書かれているかを見ることになります。
IPLは肌の色にも反応します。そのため、日焼けした肌には使わないよう説明書で止められています。
外仕事の人、屋外の競技をしている人、夏によく焼ける人。こういう相手にIPLの機器を渡すと、日焼けが引くまで待つことになります。
SHRなら、日焼けした肌にも当てられます。ほくろやしみのあるところも同じです。
濃い毛が目当てで、しかもよく焼ける相手という場合もあります。そのときは、IPLとSHRの両方を積んだ機器を探すことになります。説明にどちらの方式も書かれているかどうかが目印です。モードの数が多いだけの機器とは別なので、そこは読み分けます。
「VIO対応」「顔」という言葉が、書かれている機器と、書かれていない機器があります。
顔は皮膚が薄く、VIOは毛が濃い。どちらも本体側で対応をうたっていなければ、当てる場所として想定されていません。
相手がどこに使いたいのかを聞いてから選ぶことになります。全身と書かれていても、顔とVIOは別に書き出してあるので、そこが目印です。
「21J」「28.8J」。商品名に出力がジュールで書かれます。
この数字は、光の当たる面ぜんたいで出る熱量です。数字が大きいほど、その面ぜんたいで出る熱量は大きい。ただし1平方センチあたりどれだけ出ているかは、「J/cm²」という別の書き方で表します。
同じ28.8Jでも、光の出る窓が広ければ薄く広がり、狭ければ一点に集まります。28.8Jで窓が3.9平方センチなら、1平方センチあたりおよそ7.4ジュール。この形にそろえて、はじめて二つの機器を並べられます。窓の大きさが書かれていない機器は、そもそも比べる材料が足りないということです。
「無限照射」「100万発」。照射できる回数も、商品名に出ます。
回数が決まっているものは、使い切ればそこで終わりです。カートリッジを替えられるものなら続けられますが、そのぶん買い足しが要ります。
安い機器ほど回数が少ないことがあります。本体の値段だけでなく、1回あたりいくらになるかで見ると、並べたときの順番が変わります。
「サファイア冷却」「アイスモード」「氷感」。ほぼすべての機器が、照射面を冷やす仕組みを売りにしています。
光を当てた瞬間、その場所は熱を持ちます。冷やしながら当てれば、その熱さと痛みが和らぐという考え方です。
ほぼ全部に付いているので、あるかないかは選び分けになりません。分かれ目は、どこまで冷やすかが数字で書かれているかどうかです。照射面をセ氏5度あたりまで冷やすとうたっているものもあります。数字の無いものと有るものでは、そこで差が付きます。
続けて当てていく道具なので、やめてしまうかどうかがいちばんの分かれ目です。
当てるときの痛みが強いと、続きません。冷却の効きが数字で書かれているものと、強さを何段階に分けられるかを見ておくと、弱いところから始められます。「5段階レベル」のように書かれていれば、そこが読めます。
一回にかかる時間も効きます。照射の間隔が短いものなら、同じ面積を当て終わるまでが短くなります。
肌に光を当てる道具なので、使うかどうかは本人が決めることです。
もともと肌が弱いと分かっている相手なら、贈る前に本人に確かめておくほうが確実です。本人が使うつもりでいるなら、強さを下げられるものと、冷却の数字が書かれているものから選びます。
確かめられない間柄なら、この道具は外します。毛の手入れの道具を渡したいだけなら、剃る側の道具という選び方もあります。
先に決まるのは、相手の毛と肌のほうです。そこから光の当て方が決まります。
ヒゲや脚の濃い毛が目当てならIPL。顔の産毛や白髪が目当てならSHRかHIPL。外でよく焼ける相手なら、色に頼らないSHR。この三つで、たいていは絞れます。
「脱毛器」というジャンル名ですが、商品名は「光美容器」になっています。毛根を壊す行為が医療行為に当たると決められているためで、家庭用の機器は続けて当てていく道具です。一度で終わるものではないということは、渡す前に分かっておくところです。
商品名に出る数字も、そのままでは並べられません。ジュールは照射面ぜんたいの熱量なので、窓の大きさで割らなければ、強さの比較にはなりません。冷却はほぼ全部に付いているので、あるかないかではなく、どこまで冷やすかが数字で書かれているかどうかが分かれ目になります。
ほしいと言っていた相手にだけ、値段のぶんだけ背中を押す形で。濃い毛が目当てなら、IPLで冷却の数字が書かれたものを。顔の産毛が目当てなら、SHRかHIPLと説明にあるものを。続けられるかが心配なら、強さを段階で下げられるものを。
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