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部屋の灯りは、天井のものが点いていれば足りてしまいます。足すための灯りは、無くても困らないので後回しになる。自分では最後まで買わないまま、何年も過ぎることがあります。
もらって置いてみると、そこから使い方が見つかります。棚の下に貼る、玄関に置く、寝る前に卓へ出す。渡した側が使い道まで決めなくても、相手の部屋のほうが場所を見つけます。
選ぶときに最初に決まるのは、その灯りで何を見せたいかです。部屋を照らすためのものと、灯りそのものを眺めるためのものが、同じ名前で並んでいます。
テープライトの商品名には、「SMD」「COB」という言葉が入っています。同じように光って見えても、光っているものの作りが違います。
小さな発光する粒を、テープの上に等間隔で並べたものです。正面から見ると一本の線に見えますが、横から覗くと粒と粒のあいだで明るさに波が出ます。
粒が見えることが問題になるのは、テープそのものが目に入る場所に貼ったときです。棚の縁、机の前面。そこに置くと、点々が並んでいるのが分かります。
そのかわり、色を変えられるものはこちらに多くなります。一本で二十色ほどを切り替えられるものもあり、その日の気分で回せます。
粒を並べるのではなく、発光する面をひと続きにした作りです。どこから見ても光が途切れず、一本の線として見えます。
見た目はこちらのほうが整います。そのぶん値段は上がり、色を変えられるものはほとんどありません。買うときに色を決めて、そのまま使うことになります。
ここで効いてくるのが、貼ったあとにどこから見えるかです。
テープを隠して、壁や天井に光を当てる使い方なら、目に入るのは反射した光だけになります。粒のあいだの波は、跳ね返る途中で消えます。この使い方をするなら、SMDで足ります。
逆に、テープそのものを見せる飾りにするなら、線に見えるほうが整います。値段の差は、ここで意味を持ちます。
商品名に「5050」「2835」と入っていることがあります。これは粒の寸法をミリで書いたもので、5050なら5.0ミリ角、2835なら2.8ミリと3.5ミリの粒です。
数字が大きいほど、光が強く目立ちます。5050は粒一つの中に発光する部分が三つ入っているので、明るさが要る場所に向きます。2835は柔らかい光になり、電気を使う量も少なく済みます。
寝室や足元に置くなら小さいほう、店の看板や飾りに使うなら大きいほう。この数字は、商品名の中でいちばん先に読めるところです。
この名前の並びには、部屋を明るくするためではない灯りが混じります。ろうそくの形をしたものが、それです。
ろうそく型のものは、部屋を照らす力を持っていません。炎に似た揺らぎを出すことだけを目的にした灯りです。
そのため、明るさを比べる意味がありません。テープライトと並べて「どちらが明るいか」を見ても、選び分けにはなりません。役目が別だからです。
本物のろうそくを灯せない場面があります。小さい子のいる家、ペットのいる家、集合住宅で火を使いにくい部屋。そこで、炎の代わりとして置かれます。
仏壇に供えるためのものも並びます。毎日のことなので火の始末が続かない、留守がちで消し忘れが心配、という事情がある家では、これが選ばれます。商品名に仏壇と書かれているものは、そこに向けて作られています。
十個を超える組で売られているものがあります。卓に並べる、庭に置く、式の飾りにするといった、数で見せる使い方を前提にしています。
一つか二つのものは、置き場所が決まっている使い方です。仏壇の前、玄関、寝る前の卓。ここは相手の家の事情で決まるので、数が多ければよいということにはなりません。
渡す相手に、火を灯す習慣があるかどうかが、いちばん先に来ます。習慣が無い家に数十個渡しても、箱が開きません。
電源の取り方は三つに分かれます。コンセントに差すもの、USBから取るもの、電池で動くもの。どれを選ぶかは、その灯りが一日に何分点いているかで決まります。
ろうそく型のものは、点けている時間が短くなります。手を合わせるあいだ、卓に出しているあいだ。一回が数分で終わるので、電池で動くもので足ります。
この使い方なら、電池のほうがむしろ扱いやすくなります。コードが伸びないので、置きたい場所に置けます。
テープライトは、点けたら数時間そのままです。棚の下や机まわりを、夜のあいだずっと照らすという使い方になります。
この時間を電池でまかなうと、交換が続きます。電池を替える回数が増える道具は、そのうち使われなくなります。ここは差し込む形のものを選ぶことになります。
差し込む形にも二つあります。USBから取るものは、机の上やテレビの裏など、短い距離に向いています。手元にある差し込み口をそのまま使えるので、増設が要りません。
コンセントに差すものは、長い距離を照らせます。部屋の壁をひと回り、天井の縁に沿って一周といった使い方は、こちらになります。
ここで一つ、渡す前に見ておくところがあります。USBのものは、差し込み口がその場に無いと点きません。
机の上で使う相手、パソコンを置いている相手なら困りません。そういう場所を持たない相手だと、点けたい場所と差し込み口が離れます。点けている時間が長いなら、初めからコンセントに差す形を選んでおくほうが確実です。
そう書かれた商品が並んでいるので、贈り物の形としては通っています。火の始末が続かない家、留守がちな家では、実際に役に立つものです。
ただ、相手の家の作法に入っていく品でもあります。仏壇まわりは、その家で決まったやり方があることが多いところです。そこを知っている相手か、頼まれている場面かを先に見ます。分からないなら、部屋に置く側の灯りにしておくほうが収まります。
置く場所が違えば重なりません。天井の灯りとは役目が別なので、数で重なるということが起きにくいところです。棚の下、玄関、寝る前の卓。それぞれ別の場所です。
重なるとすれば、同じ場所に同じ形のものが二つになったときです。相手がすでにテープライトを貼っているなら、こちらはろうそく型にする。形を変えておけば、置かれる場所も自然に分かれます。
その灯りに何をさせたいかで、選ぶものが三つに分かれます。
部屋の一角を明るくしたいなら、テープライトを。棚の下や机まわりを照らす使い方なら、貼ったテープは隠れるので、粒で光るもので足ります。夜のあいだ点けるものなので、電源は差し込む形になります。机の上で使うならUSB、部屋をひと回りさせるならコンセントと、貼る長さのほうから決まります。
灯りそのものを見せたいなら、線で光るCOBのものを。テープが目に入る場所に貼っても、光が途切れません。値段は上がり、色を変えることはできませんが、買うときに決めた一色をきれいに保ちます。
炎の代わりを置きたいなら、ろうそく型のものを。明るさは期待するものではなく、火を使えない場所で、火のあった場所を埋めるための灯りです。点けている時間が短いので、電池で足ります。仏壇に供える形のものもありますが、そこは相手の家の作法を知っているときに限ります。
あちらはテープの形をしたものだけを扱うので、貼る面や切れる位置といった、実際に貼るときの話が中心になります。
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