掲載18商品 / 楽天ランキングを90日分記録して選定
時点の楽天ランキングを集計
かつおだしは、鍋の蓋を開けたときに立つ香りが取り柄です。味付けを変えなくても、だしを替えるだけで味噌汁の印象が変わります。受け取る側は作り方を覚え直さずに済むので、料理の腕に関わらず渡せます。
最初の分かれ目は、かつお節にカビを付けてあるかどうかです。付けていない「荒節」はいぶした香りが強く、付けた「枯節」は魚のにおいが軽くなって澄みます。同じ「かつおだし」でも、出てくる味がここで変わります。
かつお節は、いぶして乾かして作ります。この工程を二、三週間繰り返して二十日ほどで仕上がったものが「荒節」です。カビは付けません。
いぶした香りが強く、魚らしいコクが出ます。味噌汁のように、味噌の香りと一緒に立ち上がる料理なら、この強さがそのまま持ち味になります。
荒節の表面を整えて、カビを付けて干すと枯節になります。カビ付けを二回以上重ねて三か月ほどかけたものが「枯節」。四回以上重ねて六か月かけたものが「本枯節」です。
カビを付けると、脂肪分が分解されて、魚のにおいが軽くなります。寝かせているあいだに、うま味のほうは増えていきます。出てくるだしは、色も味も澄んで、それでいて薄くはありません。
荒節が劣るという話ではありません。強い香りが要る料理と、澄んだ味が要る料理が別なだけです。吸い物や茶碗蒸しを作る家なら枯節、味噌汁と煮物が中心の家なら荒節で足ります。
薄削りは0.2ミリ以下です。短い時間でだしが出て、色が澄み、香りが立ちます。味噌汁、吸い物、スープに向きます。
厚削りは0.3ミリ以上。長く煮出す取り方になるかわりに、コクの濃い、強いだしが出ます。煮物や、そばとうどんのつゆのように、しっかり味を付けたいもの向きです。
台所に火をかけておける時間が短い相手なら、薄削りのほうです。厚削りは、鍋を放っておける家でだけ持ち味が出ます。
二種類以上の節を削って混ぜたものは「混合削り節」と呼ばれます。かつお節に、宗田がつお、さば、いわし、あじ、まぐろといった節を合わせたものです。
だしパックの原材料には、こうした節のほかに、昆布や椎茸が入っていることもあります。「かつおだし」という名前でも、中身はかつおだけとは限らないということ。
原材料の欄に、かつお節以外の節の名前が並んでいれば、混ぜてあります。混ぜてあるほうが味の幅は広くなり、かつおだけのほうが香りは一本に立ちます。どちらが良いかではなく、どちらを渡したいかで決まります。
商品名にこの二つが別々に書かれています。別々に書くということは、一つを満たしても、もう一つを満たすとは限らないからです。
「食塩不使用」は塩の話。塩分を控えている家に渡すなら、ここを見ておくことになります。「無添加」は添加物の話なので、そちらに塩は含まれません。
うま味を強めるために入れるもののなかには、法律の上では添加物ではなく、食品として扱われるものがあります。添加物ではないので、「無添加」と書いたまま使えます。
原材料の欄では、「〜エキス」という形で並びます。節や海藻の名前とは書き方が違うので、そこで見分けが付きます。うま味調味料に近い働きをするものなので、そこまで抜いたものを探している人は、商品名の「無添加」ではなく、原材料の並びを見ることになります。
かつお節、昆布、椎茸、いわし煮干し。節や海藻や魚の名前だけが並んでいるなら、そこに書かれたもの以外は入っていません。
「エキス」「調味料」と付いた語が混ざっていれば、そこが素材以外の部分になります。良し悪しの話ではなく、相手が何を気にする人かで、見るところが変わります。
離乳食に使えると書かれたものがあります。塩が入っていないので、味を付ける前の料理にも使えます。
塩分を控えている家でも、見るところは同じです。塩の入っただしを渡すと、そこから減らせません。抜いてあるものは、あとから足せます。渡す側が決めきれないときは、抜いてあるほうが相手の手に委ねられます。
五十包、百包という組があります。一日一包で数えると、五十包で五十日ほど、百包なら三か月を超えます。毎日味噌汁を作る家なら、そのあいだ切らさずに済みます。
そうでない家に渡すと、開けた袋が長く残ります。だしは香りが取り柄なので、開けてから時間が経つほど、渡したときのいちばん良いところが薄れます。使う量が読めない相手には、包数の少ないものを選ぶことになります。
だしパックは、鍋に入れて煮出して取り出します。中身が袋に入っているので、こす手間がありません。
粉末のものは、鍋に振り入れるだけです。取り出す手間もありません。そのかわり、削ったものがそのまま口に入るので、舌に残るのを嫌う人もいます。味噌汁に振るだけで済ませたい相手なら粉末、鍋で煮出す家ならパック、という分かれ方です。
ふつうのだしは、料理の途中でしか出番が来ません。そのため、料理をしない相手に渡すと、袋が開かないまま置かれます。
そのまま湯を注いで飲むことを前提にしたものがあります。湯を注ぐだけで一杯になるので、台所に立たない相手にも渡せます。塩を入れずに、素材のうま味だけで飲ませる作りのものが多いところです。
袋だけで届くものは、そのままだと台所の材料に見えます。お中元やお歳暮のように体裁を整えたい場面なら、箱に入って届くものを選ぶことになります。
だしは軽くてかさばりません。箱に入っていても、手土産に添える一箱として持って行けます。送るときも重さで困りません。改まった場面かどうかで、包みの形だけが変わります。
重なっても構いません。封を切っていなければ、香りはそのまま保たれます。常温で置けるものが多いので、二箱目は棚で順番を待ちます。開けた一袋を長く使うのとは、別の話です。
そのうえでずらしたいなら、その家が今使っているものと、かつお節の作り方を変えるという手があります。荒節のものを使っているなら枯節を、枯節を使っているなら荒節を。だしの味がそのまま出る料理で、違いが分かります。
相手が味噌汁と煮物にしか使わないなら、違いは出にくくなります。味噌や醤油の味が上に乗るので、そこで澄み方の差は隠れます。
吸い物や茶碗蒸しのように、だしの味が表に出る料理を作る家なら、そこで差が分かります。カビ付けを四回以上重ねて六か月かけるものなので、値段はそのぶん上がります。相手がどんな料理を作る人かが分からないなら、無理にそちらを選ぶ必要はありません。
かつおだしは、かつお節の作り方・削りの厚さ・原材料の並びの三つで決まり、最後に包数と形で絞ります。カビを付けない「荒節」は二十日ほどで仕上がり、いぶした香りが強い。カビ付けを二回以上重ねて三か月かけたものが「枯節」、四回以上重ねて六か月かけたものが「本枯節」で、こちらは魚のにおいが軽くなって澄みます。
薄削りは0.2ミリ以下、厚削りは0.3ミリ以上。短い時間で香りを立てるか、長く煮出して濃く取るか。鍋を放っておける時間がない家なら、薄いほうです。
原材料の並びは、二つのことを教えてくれます。かつお節以外の節の名前が入っていれば、味の幅を広げるために混ぜてあるということ。「〜エキス」と付いた語が入っていれば、そこが素材以外の部分だということ。「無添加」の一語だけでは、そこまで決まりません。
吸い物や茶碗蒸しを作る家には、枯節の薄削りを。煮物とつゆを濃く作る家には、荒節の厚削りを。台所に立たない相手になら、湯を注ぐだけで一杯になる「飲むだし」が、開けた日から使ってもらえます。
この記事の更新日