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切り身の鮭は、もらった家で減りが早い贈り物です。朝の食卓にも弁当にも入るので、置いたままになりません。
先に見るのは、種類です。銀鮭、秋鮭、紅鮭。脂ののり方も、獲れる海も、身の赤さも、名前で分かれています。
そのうえで、塩加減。焼くだけで食べられるものと、味を付けるところから始めるものが、同じ切り身として並んでいます。
切り身として並ぶのは、この三つです。獲れる海も、天然か養殖かも別なので、名前を見ないと決まりません。ほかに、焼かずに出せるスモークサーモンもあります。
身は濃いオレンジで、三つのなかでいちばん脂がのっています。焼くとほどけるように柔らかく、冷めても硬くなりません。
出回っているものの多くはチリで養殖されたもので、日本でも三陸沖などで育てています。養殖が主なので、季節を選ばずに手に入ります。弁当に毎日入れる家なら、無くなったあとに同じものを買い足せます。
秋鮭は白鮭のことで、産卵のために川へ戻ってくる秋に獲ります。川をさかのぼる前に栄養を使い切っているので、身は淡いオレンジで、脂は控えめです。
日本の海で揚がった天然ものが、ほとんどを占めます。さっぱりしているぶん、毎日続けても重くなりません。脂の多い魚を避けている家や、年配の相手に渡すなら、こちらになります。獲れるのが秋なので、その時季の便りとして送れば、名前がそのまま季節に重なります。
名前のとおり、身の赤さが三つのなかで際立っています。ただし赤いから脂が多いわけではなく、脂は銀鮭より控えめで、そのぶんうま味が濃く出ます。
主な漁場はロシアとカナダで、紅鮭は養殖されていません。だから「天然」と書かれていても、それは選ぶ手がかりになりません。焼いたときの色がはっきり出るので、食卓に並べたときに赤い一切れが欲しいなら、こちらです。
冷たいまま食べるので、火を通さずに、そのまま切って皿に広げられます。
焼く手間が要らないぶん、台所に立つ時間の短い相手や、酒の肴として渡す相手に向きます。ただし毎朝の一切れにはならないので、切り身と同じ量を渡すと食べ切るまでが長くなります。
塩の入っていない無塩から、甘口、中辛、辛口まで並びます。甘口はおよそ3パーセントまで、中辛は6パーセント手前まで、辛口はそれより上。書き手ごとに言い方が変わるので、甘口は「甘塩」「薄口」、辛口は「激辛」とも書かれます。
「無塩」「生鮭」と書かれたものには、塩が入っていません。焼いただけでは味が付かないので、受け取った家が塩をふるか、味を付けて調理します。
ムニエルにも、クリーム煮にも、鍋にも回せます。台所に立つ相手なら、こちらのほうが料理の幅が出ます。焼くだけで一品にしたい相手には、逆に手間が増えます。
甘塩や薄口と書かれたものは、塩が控えめに入っています。そのまま焼けば朝の一皿になり、ほぐしておにぎりにも回せます。
塩気が軽いので、ご飯のおかずにしても、おにぎりに入れても濃すぎません。相手の好みが分からないなら、甘塩にしておけば外しません。中辛はもう少し塩が入っていて、白いご飯に合わせる前提の味になります。
辛口や激辛と書かれたものは、塩がしっかり入っています。「ぼだっこ」と呼ばれる東北のものは、塩気をいちばん端まで振り切ってあります。
ひと切れで茶碗が一杯空くので、好きな人には代わりのないものです。ただし塩気を控えている家には強すぎます。薄い食塩水に浸けて塩を抜けば食べられますが、受け取った家にその手間をかけさせることになります。
同じ商品で、注文のときに塩加減を指定できるものが並びます。相手の好みが分かっているなら、ここで合わせられます。
分からないなら甘塩が無難です。無塩は料理をする家に、辛口は塩気の強いものを好むと分かっている相手に、それぞれ寄せます。
切り身は、だいたい80から120グラムで切られています。ところがこのジャンルでは、30グラムや40グラムの小さい切り身も、同じ重さの袋に入って並びます。キロ数だけを見ていると、届いた切り身の大きさで外します。
小さく切ってあるものは、弁当箱のすき間にそのまま収まる大きさです。朝に一切れずつ焼いて詰める使い方になります。
夕飯の主菜にするには小さすぎます。毎朝弁当を作る家だと分かっているなら効きますが、そうでない家では物足りません。
厚切りと書かれたものは、皿に一切れ置けばそれで主菜になる大きさです。焼き上がりに厚みが出るので、ほぐさずにそのまま箸を入れられます。
同じ1キロでも、10切れのものと20切れのものが並びます。一切れの大きさが倍ちがうということです。重さだけでは読めないので、切れ数の書かれていないものは、届くまで大きさが分かりません。
骨取り、骨なし、骨抜き。中骨も小骨も抜いてあるので、箸で身をほぐして骨を外す手間がなくなります。
小さい子のいる家、目の悪くなった相手、片手で食べる相手。骨を取るのが負担になっている家では、そこがそのまま楽になります。ウロコを取ってあるもの、腹骨のアラを落としてあるものも、同じように受け取った側の手間を減らします。
まとめて凍らせてあると、一切れはがすのに全部を解かすことになります。バラ凍結と書かれたものは、一切れずつ離れて凍っています。
一人で暮らす相手や、毎朝一切れずつ使う家には、この形が要ります。個包装まで書かれていれば、冷凍庫の中でも重ならずに済みます。
切り口が欠けていたり、大きさがそろっていなかったりするものが、B級として安く出ています。味そのものは変わりません。
家で食べるぶんには申し分ありませんが、箱を開けてもらう場面には向きません。気心の知れた相手に「たくさん食べて」と渡すときのものです。
あります。1キロや2キロで届くものが多いので、置き場所のほうが先に足りなくなります。家族の多い家なら収まりますが、一人で暮らす相手の冷凍庫に2キロは重すぎます。
入りきらないと思ったら、600グラムほどのものへ。同じ量でも、バラ凍結のものなら平らに寝かせられるので、引き出しの中で立てて差し込めます。まとめて塊で凍らせてあるものは、置ける場所が限られます。
上等かどうかは、そこでは決まりません。紅鮭は養殖されていないので、天然と書いてあっても当たり前のことです。秋鮭も、並んでいるものはほとんどが天然です。
はっきり分かれるのは銀鮭で、こちらは養殖されたものが主です。脂ののったものが欲しいなら銀鮭、さっぱりした身なら秋鮭。天然か養殖かは、そのあとから付いてきます。
種類、塩加減、一切れの重さ。上から順に決めていくと、残るものは少なくなります。
種類は脂の量で分かれます。毎日の食卓に上げる家なら、養殖で切らさずに買い足せる銀鮭。脂の重いものを控えている相手や、秋の便りとして送るなら、天然の秋鮭へ。赤い一切れで食卓の色を作りたいなら紅鮭になります。
塩加減は、受け取った家の手間に直に出ます。焼くだけで済ませたい相手には甘塩、台所に立つ相手には無塩。辛口は好みがはっきり分かっているときだけにします。
一切れの重さは、キロ数と切れ数の両方を見ないと読めません。30グラムは弁当のためのもので、100グラム前後は夕飯の主菜になります。骨を抜いてあるか、一切れずつ凍らせてあるかも、届いた先の手間に効いてきます。
**切り身は毎日の食卓に入るものなので、渡す場面が変わります。
弁当を毎朝作る家には、骨を抜いてバラ凍結にした甘塩の銀鮭を。年配の相手や、脂の多いものを控えている家には、天然の秋鮭が飽きずに続きます。
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