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ティーポットは、無くても困らないので、自分では後回しになるものです。カップにティーバッグを落とせば飲めてしまいます。それでも一つ家に届くと、そこから茶葉で淹れる時間が始まります。
先に決まるのは、素材です。中が見える耐熱ガラスと、熱の逃げにくい陶器。同じ茶葉でも、味の出方と冷め方が変わります。
そのうえで、茶こしの形。茶葉を途中で引き上げられるかどうかで、二杯目の味が変わります。
見せるために作られたものと、熱を逃がさないために作られたものがあります。どちらを渡すかで、相手の飲み方に合うかどうかが分かれます。
透き通っているので、湯の色が変わっていくのがそのまま見えます。時計を見なくても、飲みたい濃さになった時点で注げます。
紅茶を淹れると、茶葉が浮いたり沈んだりします。湯の中で回りながら開くので、この動きが出ていれば味もよく出ています。丸めた花が開く工芸茶や、果物を浮かべたお茶は、見えることそのものが楽しみになります。
薄いぶん、湯の熱が外へ逃げていきます。二杯目を注ぐころにはぬるくなるので、置いて何杯も飲む家では物足りません。
透明なので、茶渋が付けばそれも見えます。茶渋そのものはどの素材にも付きますが、見えるぶん洗う回数が増えます。
厚みがあって、注いだ湯の熱が逃げにくくなっています。三杯目を出すあいだも温かいままです。
湯の温度が下がらないほうが、茶葉はよく動きます。中は見えませんが、味の出方でいえば陶器のほうが有利です。人を招いて何杯も注ぐ相手には、こちらが合います。
落としても欠けにくい作りのものがあります。電子レンジにも食洗機にも入るものなら、毎日の道具として気を遣わずに済みます。
小さい子のいる家や、洗い物を機械に任せる家では、扱いに気を遣わないことが出番の多さに直に出ます。ガラスや陶器のような重みはありませんが、使う回数で選ぶならこちらです。
紅茶は、湯に浸けたままにすると渋くなります。蒸らすのは三分から五分ほどで、そこを過ぎると苦みと渋みが立ってきます。ポットの作りは、この時間の扱いで分かれます。
内側の茶こしを持ち上げて外せるものがあります。頃合いで引き上げれば、そこで抽出が止まります。ポットに残った紅茶は、最後の一杯まで同じ濃さで飲めます。
外せない作りのものは、注ぎ切るまで茶葉が湯の中にいます。一杯目はちょうどよくても、二杯目は渋くなります。急須のように注ぎ切ってしまう飲み方なら困りませんが、ポットに残して少しずつ注ぐなら、外せるほうが確かです。
紅茶の葉は大きく、緑茶の葉は細かい。目の粗い茶こしに細かい茶葉を入れると、茶葉がカップまで流れ出ます。
緑茶にも使う前提のものは、目が細かく作られていることが多くなります。ただし商品名に「急須」とあるだけでは決まらないので、写真で網の細かさが読めます。相手が緑茶も飲むなら、ここを外すと片方のお茶では使えないものになります。
一杯だけ淹れるときは、注ぐ湯が少なくなります。茶こしが浅いと、その湯が茶葉のところまで上がってきません。色が出ないまま終わります。
底の近くまで届く茶こしなら、少ない湯でも茶葉が浸かります。一人で一杯ずつ淹れる相手には、深さのあるほうが合います。
淹れ終わったあとは、濡れた茶葉を捨てて洗います。口の狭いものは、指も洗う道具も入りません。
茶こしごと外せるものなら、そのまま逆さにして落とせます。毎日使うものなので、この差が、洗い場に立つ回数の多い相手ほど出てきます。
カップ一杯は、およそ150ミリリットルから200ミリリットルです。300ミリリットルで二杯、600ミリリットルで三杯から四杯。書かれているミリリットルを、この換算でカップの数に直します。
机に置いて一人で飲むなら、300ミリリットルで足ります。一杯注いで、おかわりがもう一杯。冷める前に飲み切れる量です。
400ミリリットルなら、二杯をゆっくり飲めます。一人で使うものとしては、このあたりが上限になります。
向かい合って飲む家なら、600ミリリットルへ。二人がそれぞれおかわりまでして、ちょうど注ぎ切れます。
来客に出す前提なら、もう一回り大きいものになります。人数が増えるほど、注ぎ切るまでの時間も延びるので、茶葉を引き上げられる作りかどうかが、そこで効いてきます。
人数より大きいものを渡すと、注ぎ切らないまま湯が残ります。残った紅茶はぬるくなり、茶葉を外していなければ渋くもなります。
足りないほうがまだ困りません。二回に分けて淹れられるからです。迷ったら小さいほうへ寄せます。
こんろに載せて温め直せる作りのものがあります。煮出して作るお茶や、ぬるくなったものを温め直したい相手には、これが要ります。
耐熱と書かれていても、直火に掛けられるとは限りません。湯を注ぐことに耐えるのと、炎に当てられるのは別の作りです。載せられるのは「直火可」と書かれたものだけになります。
ふたや茶こしがステンレスのものは、そのままでは電子レンジに入りません。温め直しをレンジで済ませたい家なら、金属の使われていない作りへ。
食洗機も同じで、入るものと手で洗うものがあります。書かれていなければ、手で洗うものだと考えておけば外しません。相手が食洗機を毎日回す家なら、そこで選べる範囲が狭まります。
役目が分かれるので、両方あって困りません。急須は背が低く、注ぎ切って使うものです。紅茶は茶葉を泳がせて出すので、中の広いポットのほうが向きます。取っ手の位置も、急須は横、ポットは注ぎ口の後ろです。
緑茶は急須、紅茶はポットという使い分けになります。ただし、緑茶しか飲まない家に渡すなら、茶こしの目が細かいものへ。そうすれば、細かい茶葉でも流れ出ません。
中が見えるガラスのものにしておくと、何を淹れても使えます。紅茶でも、緑茶でも、果物を浮かべた水出しでも、色が見えること自体が使う理由になります。冷めやすさはありますが、一杯ずつ淹れて飲み切る使い方なら気になりません。
**器だけでは始まらないので、一回ぶんでも添えておくと、届いた日に封を切ってもらえます。
素材、茶こし、大きさ。加えて、相手の台所に入るかどうかで最後が決まります。
素材は、見えることと冷めないことの取り合わせです。ガラスは濃さも茶葉の動きも見えますが、置いておくと冷めます。陶器は中が見えない代わりに、三杯目まで温かいままです。淹れ慣れていない相手にはガラス、人を招いて何杯も注ぐ相手には陶器へ。
茶こしは、二杯目の味を決めます。引き上げられるものなら、頃合いで抽出が止まります。外せないものは、ポットに残したぶんが渋くなります。茶殻を捨てるときも、外せるほうが早く片づきます。
大きさは、相手の家で同時に何人が飲むかで決まります。机に置いて一人で使う300ミリリットルと、二人で注ぎ切る600ミリリットルでは、倍ちがいます。迷ったら小さいほうへ。二回に分けて淹れられます。
そのうえで、台所に入るかどうか。ふたや茶こしがステンレスのものは電子レンジに入りませんし、「直火可」と書かれていないものはこんろに載せられません。毎日使ってもらうなら、ここが最後の関門になります。
**ポットだけでは注ぐ器がないので、カップを二客そろえれば、そのまま渡せます。
淹れる習慣のない相手には、中の見えるガラスの、茶こしを引き上げられるものを。毎日何杯も飲むと聞いている相手には、熱の逃げない陶器の600ミリリットルが、置きっぱなしのまま役に立ちます。
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