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漬物を自分で買う人でも、選ぶのはたいてい同じ店の同じものです。別の土地のものが届くと、そこで食卓の顔ぶれが変わります。
先に見るのは、食べるものを渡すか、漬けるものを渡すかです。同じ名前の並びに、出来上がった漬物と、家で漬けるためのぬか床が入っています。
そのうえで、産地と点数で絞ります。箱に何種類入っているかで、渡せる場面が変わります。
「漬物」という名前の下に、二つの別のものが入っています。開ければ食べられるものと、そこから漬け始めるもの。渡す相手も、渡したあとの時間もまるで違います。
袋や箱を開けて、皿に出すだけです。受け取った人は、冷蔵庫に入れておいて、ご飯のときに少しずつ取り出します。手間がかかりません。
相手の暮らしが読めないときは、こちらから選びます。世話の要らないものなら、外すことがありません。
ぬか床は、糠に塩と水を合わせて発酵させたものです。受け取った人がそこへ野菜を入れて、待つ。きゅうりでも大根でも、家にあるものが漬物になります。
ただし、混ぜないと味が落ちます。常温に置くなら、冬は一日に一回、夏は二、三回。冷蔵庫に入れておけば二日に一回で済みます。長く放っておけばカビが出て、使えなくなります。
二日に一回でも、続けるのは習慣です。旅行や出張の多い相手に渡すと、育てきれずに終わります。
容器の付いたものなら、届いたその日から始められます。容器の寸法が書かれているので、冷蔵庫に入るかどうかも先に分かります。始めるところでつまずかせない形です。
漬けるたびに、糠は野菜の水を吸って減っていきます。そこへ足すための糠だけを売っているものがあります。
これは、すでにぬか床を持っている人のためのものです。これから始める人に渡しても、肝心の床がなければ使えません。相手が続けていると分かっているときの選び方になります。
京都、鹿児島、鳥取、奈良。産地の名前が付いたものは、その土地で漬け続けられてきたものです。名前を読めば、届くものの見当が付きます。
京漬物として売られているものの多くに、千枚漬、すぐき、しば漬のどれかが入っています。千枚漬は冬のかぶを薄く切って昆布と酢で漬けたもの、すぐきは乳酸発酵させたかぶで酸味が立つもの、しば漬は赤じその香りと酸味です。
千枚漬とすぐきは、かぶの旬に合わせて冬が中心になります。しば漬は一年を通して出回るので、夏に京都のものを送るなら、しば漬を軸にした中身になります。
高菜漬けを唐辛子で辛くしたもので、鹿児島県産と書かれたものが並びます。そのままご飯に乗せても、油で炒めても食べられます。
辛さがはっきりしているので、子どものいる家では、大人だけのおかずになります。辛いものを食べる相手だと分かっているときに渡すものです。ラーメンや炒飯に足す使い方もあるので、台所でも出番があります。
土の中で育ったらっきょうを漬けたもので、甘酢のものと、唐辛子を効かせたものがあります。同じ産地の同じ大きさでも、そこで別の味になります。
カレーの脇に置くものとして知られていますが、そのまま酒の肴にもなります。酒を飲む相手なら、辛口のほうが合います。粒の大きさが書かれているものは、大きいほど噛みごたえが出ます。
瓜などを酒粕に漬け込んだもので、アルコールが3.5パーセント以上入っています。ビールと同じくらいの度数です。
ふつうに食べるぶんには酔うほどではありませんが、運転をする相手や、子どもに出す家では、そこを知らせずに渡せません。酒の好きな相手なら、そのまま肴になります。渡す相手を選ぶという点では、辛子高菜と同じ扱いになります。
京都のものは「6点」「9点」「10点」と、入っている種類の数で売られています。中身の重さではなく、何種類そろっているかが値段になります。
十点の詰合せでも、一つひとつは小鉢に一、二回ぶんです。種類を並べて楽しんでもらう形なので、一種類をたっぷり食べたい家には物足りません。
その代わり、一種類ずつ袋が分かれているので、開ける単位が小さくて済みます。少しずつ食べる家や、一人で暮らす相手には、そこが向きます。
毎日ご飯に添える家では、同じものが続けて出るほうが減ります。高菜もらっきょうも、袋の大きいものが売られています。
家族の多い家なら、一種類の大袋。種類より量が要るときは、点数を数える必要がありません。
老舗の詰合せは、箱に収まって届きます。そのまま手渡せますし、送っても形になります。
袋詰めのものは、中身が同じでも渡せる場面が変わります。気の置けない相手へ「ご飯のお供に」と送るならそれで足りますが、改まった席には向きません。
浅く漬けたものは日持ちが短く、冷えたまま届きます。留守が続くと受け取れずに持ち帰られるので、日を指定できるものを選ぶと、そこでつまずきません。
常温で置けるものなら、その心配が要りません。塩を強く効かせたものや、袋を密閉してあるものは、受け取る日を選びません。
らっきょうのように1キロで売られているものは、一人で開けると、終わるころには味が変わります。
渡す相手の人数に合わせて、開ける単位を小さくします。小分けの袋が入っているものか、点数の多い詰合せなら、一度に開けるぶんが少なくて済みます。
土地の名前が付いたものなら、見え方が変わります。京都の老舗の箱や、産地を名乗ったらっきょう。自分では買わない土地のものが届くと、そこが手土産らしくなります。
袋詰めのものだけを送ると、確かに買い置きに近く見えます。改まった相手には、箱に入って届くものへ。点数の多い詰合せなら、ふたを開けたときに並ぶ色数だけで形になります。
自分で漬けてみたいと言っていた相手にだけ渡すものです。言っていない相手に届くと、置き場所と手間だけが残ります。
その場合も、容器の付いたものを選べば、始めるところでつまずきません。冷蔵庫に入れておけば二日に一回の世話で済むので、そこまで伝わる形で渡せると続きます。すでに漬けている相手なら、補充用の糠のほうが要りように合います。
食べるものか漬けるものか、産地、そして点数。順に当てていくと、選ぶものが決まってきます。
まず、渡したあとに手間がかかるかどうかです。出来上がった漬物は開ければ食べられますが、ぬか床は二日に一回混ぜる世話が始まります。漬けてみたいと言い出していない相手には、世話の要らないほうが確かです。
産地は、中身をそのまま言っています。京都なら千枚漬・すぐき・しば漬、鹿児島なら辛子高菜、鳥取なららっきょう、奈良なら酒粕に漬けた奈良漬。辛いものが苦手な家には高菜を外し、運転をする相手には奈良漬を外します。酒を飲む相手には、辛口のらっきょうが合います。
点数は、渡す場面と食べる速さで決まります。多いほど一種類ずつが小さくなり、袋も分かれているので、少しずつ食べる家に向きます。同じものを毎日出す家なら、一種類を大袋で。ふたを開けたときの見え方が要る場面では、種類の多いほうが並びます。
同じご飯のお供でも、味噌に漬けたものは塩気と甘みが濃く出ます。**白いご飯の進み方が変わります。
改まった相手には、箱に入った京都の詰合せを。毎日ご飯を食べる家には、産地の名前の付いた一種類を大袋で渡すほうが、最後まで食べてもらえます。
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