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自分ではなかなか良いものを買わないのに、人前で必ず開くのが名刺入れです。挨拶のたびに手に取るものなので、上等なものは毎日の仕事の場で働きます。就職や転職を機に、一つ目が要る道具でもあります。
商品名を見ると、「50枚収納」と「薄型」が同じ商品に並んで書かれています。入る枚数を増やせば厚くなるはずなので、一見おかしな組み合わせです。この分野で何が求められているかが、そこに出ています。
商品名に「50枚収納 大容量」と「薄型 スリム」が並んで書かれているものがあります。入る枚数を増やせば厚くなるはずなのに、両方をうたっています。
ビジネスで持ち歩く自分の名刺は、20枚から30枚ほどが平均とされています。これに予備を10枚から20枚足す人もいるので、それだけで30枚から50枚になります。
さらに名刺交換をすれば、相手からもらった名刺が増えていきます。主流の50枚という数字は、この両方を一つに収める前提で置かれています。多すぎる数字ではありません。
同じ入れ物に入れる以上、混ざらない作りが要ります。商品名の「仕切り付き」「仕分け」は、内側が二つに分かれていることを指しています。
挨拶の場で自分の名刺を探すことにならないので、一つ目を渡すならここは押さえておきたいところです。「マグネット」「ホールド機能」は、蓋がしっかり閉じて中身が飛び出さない作りを指します。
50枚収納と書いてあっても、いつも50枚入れるわけではありません。入れる枚数が少なければ、そのぶん薄いままです。
商品名の「マチあり」「じゃばら」「笹マチ」は、側面が広がる作りを指しています。中身に合わせて広がるので、たくさん入れれば厚くなり、少なければ畳まれます。「大容量」と「薄型」が同じ商品名に並ぶのは、この作りだからです。
マチの無い平らなものは、入る量が少ないかわりに常に同じ薄さです。スーツの内ポケットに入れる人なら、こちらのほうが膨らみません。
毎日鞄に入れて持ち歩く人なら、多少厚くても困りません。相手がどちらの持ち方をするか分かるなら、そこで選び分けられます。分からないなら、マチのあるものが両方に対応できます。
人と会って名刺を交換する回数が多い仕事なら、五十枚ほど入るものが目安とされます。営業のように、一日で何人にも渡す立場の人です。
反対に、渡す機会が月に何度かという人なら、二十枚から三十枚の薄いもので足ります。入る枚数を増やすほど厚みも増えるので、使わない容量は、そのまま持ち歩く負担になります。相手の仕事で名刺を出す場面がどれくらいあるか。そこが決まると、見る商品が半分に絞れます。
商品名には本革、牛革、羊革、サフィアーノレザーといった言葉が並びます。毎日鞄に入れて出し入れするものなので、傷がどう出るかが使い心地を分けます。
細かい筋模様を型で押し付け、表面をワックスで覆った牛革です。1913年にプラダが作った加工とされていて、いまは多くの店が同じ作りを使っています。
押し型の凹凸があるぶん、傷や汚れが目立ちにくくなります。張りが出るので形も崩れにくく、水にも強い作りです。革のものの中では、いちばん手がかかりません。
「本革」は、合成皮革ではないという意味です。そのうえで「牛革」「羊革」と書かれていれば、どの動物の革かが分かります。
サフィアーノのような加工名が付いていなければ、革そのものの表情がそのまま出ます。使ううちに付いた傷や色の変化も、そのまま残ります。革を使い込むことを楽しむ相手なら、加工の少ないほうが向きます。
商品名に「ステンレス」「アルミ」「天然木」と書かれたものがあります。金属は硬く、木は一つずつ木目が違います。革のように使い込んで変わることは無いかわりに、手入れも要りません。
一方で「革調」と書かれたものは、本革ではありません。見た目を革に似せた素材です。贈り物にするなら、「本革」「牛革」のように素材そのものが書かれているものが確かです。同じように並んでいても、そこは商品名で見分けられます。
名刺入れは、持ち主の手の中で完結しません。挨拶のたびに人の前で開くので、渡したものが相手の目に入ります。そこが、財布や定期入れと違うところです。
黒がいちばん一般的で、信頼や誠実といった印象につながるとされています。汚れも目立ちにくく、どんな服装にも合います。
紺は黒よりやわらかく、清潔感のある印象になります。商品名には「バイカラー」「くすみカラー」と書かれたものもあり、こちらは落ち着いた色合いです。避けたいのは、華やかな色柄や大きなロゴで、場によってはくだけて見えます。相手の職場の雰囲気が読めないなら、黒か紺が安全です。
商品名に「名入れ」「名入れ無料」と書かれたものが多く並びます。ただし加減があります。
イニシャルを小さく入れる程度が、ビジネスの場には向くとされています。目立つ文字を入れると、人前で開いたときにそこが見えます。名前を入れた時点でその人専用になるので、渡す相手が最後まで決まっていることが前提になります。
商品名の「新卒」「新社会人」「入社祝い」は、一つ目を渡す場面を指しています。名刺を持ち始めた人には必ず要るので、使われないまま終わることがありません。
すでに持っている相手に渡すなら、一つ目とは別の場面に回せるかどうかが分かれ目です。厚みのあるものを日ごろ使っているなら内ポケットに入る薄いもの、革のものを使っているなら金属や木のもの。性格の似たものを重ねると、片方が引き出しに入ったままになります。
姓だけか氏名か、漢字かローマ字か、旧字体を使う姓かどうか。この三つを外すと、あとから直せません。
入社前の相手なら、名刺の表記そのものがまだ決まっていないこともあります。確かめきれないなら、入れずに渡すという判断もあります。名入れは相手の名前と結びつく作業なので、迷いが残るなら無理に付けません。
場面で使い分ける人がいるので、性格の違うものなら二つ目も使われます。厚みのあるものを日ごろ使っているなら、内ポケットに入る薄いものが別の場面に回ります。
逆に、似たようなものを重ねると片方が余ります。いま何を使っているか思い出せるなら、そこと違う素材や厚みのものが生きます。思い出せないなら、一つ目を渡す相手を探すほうが確かです。
一つ目を渡すなら、黒か紺で、仕切りの付いたものをお勧めします。人前で開くものなので色は落ち着いた側に倒し、内側が分かれていれば自分の名刺と受け取った名刺を混ぜずに済みます。50枚収納が主流なのは、その両方を一つに収めるためです。
毎日きれいに使ってほしいなら、サフィアーノレザーにします。細かい型を押してワックスで覆ってあるので、傷や汚れが目立ちにくく、形も崩れません。逆に、革が変わっていくのを楽しむ相手なら、加工名の付いていない牛革のほうが向きます。
すでに持っている相手には、いま使っているものと違う性格のものが向きます。厚みのあるものを使っていそうなら薄いもの、革のものなら金属や木のもの。名入れをするなら、イニシャルを小さく。目立つ文字は、人前で開いたときに見えます。
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