掲載22商品 / 楽天ランキングを90日分記録して選定
時点の楽天ランキングを集計
コーヒー豆は、毎朝の一杯に化けていくものです。飲む人なら一日に何杯も淹れますし、来客にも出せます。特別な日を待たずに、届いた翌朝から減り始めます。
ただ、この贈り物には一つ前提があります。受け取った側に、淹れる道具と手間が要ります。そこで最初に分かれるのが、豆のまま渡すか、挽いた粉で渡すかです。相手がミルを持っているかどうかで、渡せるものが変わります。
商品名にほぼ必ず書かれているのが焙煎の度合いです。生の豆をどこまで煎ったかで、味がまるで変わります。
浅煎りは、酸味が前に出ます。苦味は控えめで、豆そのものの個性や花のような香りが残ります。中煎りになると、酸味と苦味と甘みのつり合いが取れてきます。ナッツやチョコレートのような風味と言われるのがこのあたりです。
深煎りは、苦味と厚みが強く出ます。煙のような香ばしさが立ち、酸味はほとんど感じません。「濃い味」「ビター」と書かれているものは、この側です。
贈り物として選ぶときは、中煎りから深煎りが外れにくくなります。酸味は好みがはっきり割れるところで、浅煎りを「すっぱい」と受け取る人がいます。相手が酸味を好むと分かっているとき以外は、苦味の側に寄せておくほうが確実です。
同じ商品でも、豆のままか、挽いた粉かを選ばせるものが多くあります。値段は変わらないことがほとんどですが、中身の持ち時間はまるで違います。
コーヒー豆は蜂の巣のような構造をしていて、香りの成分がその中に閉じ込められています。挽くと、その成分が一気に外へ出ていきます。開けた瞬間に香るのは、そのためです。
開けたあとに香りが保つ目安は、夏なら粉が3日から5日、豆のままで5日から10日。冬でも、粉は7日から10日、豆は2週間から3週間ほどです。
贈るときにここが効きます。粉で2kgを渡すと、飲み切る前に香りが抜けます。大きい量を渡すなら豆のまま、粉で渡すなら量を絞るという関係になります。
粉を選ぶときには、挽き目を指定することになります。細かく挽くほど成分が出やすく、濃くて苦いコーヒーになります。粗いほど酸味が出て、薄くなります。
問題は、合う挽き目が器具ごとに違うことです。紙のフィルターで淹れるのか、金属のフィルターか、水出しか。同じ粉でも、器具が変われば味が変わります。
相手がどの器具を使っているか分からないなら、粉の細かさを指定する時点で当てずっぽうになります。中挽きや中細挽きが選べるようになっていることが多いので、迷ったらそこですが、器具が分かっているならそれに合わせるほうが確かです。
このジャンルに並ぶものは、店が名前を付けたブレンドが大半です。ブレンドは、複数の産地の豆を混ぜて味のつり合いを作ったもので、混ぜることによって、季節や収穫の出来に左右されず、いつ買っても同じ味にできます。
産地を一つに絞った豆もありますが、このジャンルではあまり見かけません。産地物はその土地の個性がそのまま出るぶん、味の幅が大きくなります。当たれば強いかわりに、外れも大きくなります。
贈り物としては、ブレンドで困ることがありません。相手が気に入れば、次も同じものを買えます。同じ味が続けて手に入るというのは、飲み物の贈り物では効いてくるところです。
このジャンルでいちばん外しやすいところです。豆のまま渡しても、挽く道具がなければ飲めません。
コーヒーを毎日飲む人でも、ミルを持っているとは限りません。粉を買ってきてドリッパーで淹れる人、一杯ぶんずつ紙のフィルターに入ったドリップバッグで済ませる人、機械に専用のカプセルを入れる人。豆から挽く人のほうが少数です。
相手の台所にミルがあるかどうか。そこが分からないなら、豆のままは選ばないほうが確実です。袋を開けて、粒のままのコーヒーが出てきた相手が困ります。
水出しのパック、粉、豆のまま。この順で、相手に求める道具が増えていきます。
水出しのパックは、特別な道具が要りません。粉を詰めた袋を水に浸けて、常温か冷蔵庫で4時間から8時間。一晩置く形でも作れます。水を入れられる容器さえあれば淹れられるので、相手の器具を気にせず渡せます。
粉は、ドリッパーかコーヒーメーカーが要ります。粉を買って淹れる習慣がある相手なら、どちらかは持っています。ドリップバッグやカプセルで済ませている相手だと、持っていないこともあります。
豆のままは、そこにミルが加わります。相手がコーヒーに手をかけていると知っているときに効きます。
道具が読めないほど、この並びの手前を選ぶ。渡した相手に道具を買わせずに済むのは、この順です。
水に浸けて置くだけで作れるという形は、暑い時期にいちばん生きます。冷たいコーヒーを飲む家なら、届いたその日から使えます。火も湯も使わないので、暑い台所に立つ必要もありません。
杯数で書かれているものが多いのも、この形の特徴です。何グラムではなく何杯分と書いてあるので、相手が飲む速さと突き合わせやすくなります。
冬に渡すと、出番が先へずれます。中身は粉なので、袋を開けずに置いておける期間には限りがあります。一パックずつ包んであるものなら、開けたぶんだけが空気に触れるので、そのぶんは持ちます。ホットで飲む相手なら、豆か粉のほうが早く減ります。
このジャンルの量は、ほかの食べ物と桁が違います。1kg、1.5kg、2kg、2.5kg。500gずつ小分けにして、それを四袋詰めたような形が並びます。
毎日何杯も飲む家なら、これが助かります。買い足す手間が減りますし、一杯あたりも安く上がります。
ただし、飲む速さを超えると余ります。一日一杯の家に2kgを渡すと、飲み切るまでに何か月もかかります。粉なら、そのあいだに香りが抜けます。
豆のままで小分けにしてあるものなら、この心配が減ります。500gずつ袋が分かれていれば、開けた袋だけが空気に触れます。
量を決めるとき、グラムのままでは見当が付きません。一杯に使うのは10gから12gほどなので、500gでおよそ40杯から50杯という計算になります。
一日一杯の人なら、500gでひと月半ほど。2kgになると、その四倍の時間がかかります。二人で毎日飲む家でも、2kgを空けるには季節が一つ変わります。
ところが、開けた粉が香りを保つのは、夏で3日から5日。飲み切るのにひと月半かかる量を粉で渡せば、残りの大半は香りが抜けたあとに飲まれます。
大きい量を渡すなら豆のまま、粉を渡すなら小さい量。ここは動かないところです。
何種類かを詰めた飲み比べの形があります。焙煎の度合いを変えたもの、ブレンドを何種類か組んだもの。
相手の好みが分からないときに効きます。一種類を大きく渡して外すと、全部が外れます。飲み比べなら、口に合ったものから減っていきます。
そのうえ、次に渡すときの手がかりが残ります。「あのとき飲んだ深煎りがよかった」と分かれば、次は一種類に絞れます。最初の一回は幅を取り、二回目から深さを取るという順が組めるのは、このジャンルならではです。
手がかりになるのは、賞味期限より焙煎日のほうです。袋の期限は、未開封で室温に置いた場合に傷まない目安として付けられていて、味のことは言っていません。
焙煎からひと月を超えると、袋を開ける前でも香りは落ちていきます。開けたあとはもっと早く、夏なら粉で三日から五日、豆でも十日ほどです。期限まで置いても傷みはしませんが、香りは別の時計で減っていきます。
厄介なのは、この期限の付け方に決まりがないことです。同じような豆でも、ひと月と書く店もあれば、一年先まで書く店もあります。期限の長さは、中身の持ちの良さを表していません。
焙煎日が書いてあれば、そこから何日たったかで鮮度が読めます。書いていない商品も多いので、その場合は飲み切れる量に抑えるほうが早く済みます。期限の数字を当てにするより確かです。
先に決まるのは、相手の道具です。ミルがあるか、ドリッパーやコーヒーメーカーがあるか、何も分からないか。そこで豆か粉かが決まり、そのあとに焙煎の度合いと量を合わせていきます。粉を選ぶなら、挽き目も器具に合わせることになります。
焙煎は浅・中・深の三つ。浅いほど酸味、深いほど苦味が前に出ます。商品名に「濃い味」「ビター」と書いてあれば深煎りの側なので、そこから読み取れます。酸味は好みが割れるので、分からないなら苦味の側へ。
ミルのある家なら豆のまま、ドリッパーやコーヒーメーカーだけなら粉、道具が何も分からないなら水出しのパック。この並びの手前を選ぶほど、相手に道具を買わせずに済みます。
豆のままと粉では、香りの持ち時間が倍ほど違います。夏なら粉は3日から5日、豆は5日から10日。量が大きいほど、豆のままを選ぶ理由が増えます。
一杯に使うのは10gから12gほど。500gでおよそ40杯から50杯なので、一日一杯の人ならひと月半ぶんです。2kgが並ぶジャンルですが、飲む速さを超えると香りのほうが先に落ちます。
好みが読めないなら、焙煎の度合いを変えた飲み比べから。次に渡すときの手がかりが残ります。
毎朝ミルを回している相手には、豆のままを1kg。粉を買ってきて淹れる相手には、中煎りを500gで。道具が何も分からない相手には、水出しのパックを暑い時期に。水と容器だけで淹れられるので、相手に何も買わせずに済みます。
この記事の更新日