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お茶は、日々の暮らしのなかで減っていくものです。形の残らない贈り物なので、相手の家に物が増えません。封を開けていなければ長く置けるので、相手がすでに別のお茶を飲んでいても、切らしたときに順番が回ってきます。
最初の分かれ目は、茶葉のままか、ティーバッグかです。このジャンルの名前が、その二つを並べています。同じ茶葉でも、袋に詰めた時点で、出る味も、淹れるまでの手数も変わります。
ティーバッグには、「ダスト」と呼ばれる細かく砕いた茶葉が使われることがよくあります。細かいほど湯に触れる面が広くなるので、短い時間で色も濃さも出ます。そのかわり、繊細な香りや複雑な味わいは飛びやすくなります。
茶葉のままのものは、ポットの中で葉が開きます。湯が対流して葉が上下する動きを「ジャンピング」といい、この動きのなかで成分がゆっくり溶け出します。茶葉のままなら、湯を注ぎ直して二煎目、三煎目も飲めます。一包を一回で使い切るティーバッグとは、そこも違います。
三角錐の形をした「テトラ型」は、袋の中の空間が広く取ってあります。葉が開く余地があるので、細かく砕かなくても袋に詰められます。大きい葉のまま入ったティーバッグがあるのは、この形のおかげです。
平たい袋のものは、中の空間が狭いぶん、細かい原料に向きます。粉に近いものは、こちらの形で売られています。茶葉のままの味に近づけたいなら、テトラ型か、それに近い立体の袋を選ぶと近づきます。
不織布は、ティーバッグにいちばんよく使われる素材です。目が細かいので、粉に近い原料でも外にこぼれません。
ナイロンは、その不織布よりさらに目が細かく、それでいて湯の通りがよく、透けて中が見えます。紙は、費用の面から長く使われてきた素材です。商品名に「植物由来」「食品由来」と書かれているものもあり、袋の素材まで選んで作っていることを先に伝えています。
苦みと渋みのもとになるカテキンやカフェインは、高温の湯によく溶けます。一方で、甘みと旨みのもとになるテアニンは、低い温度でも出ます。だから水出しにすると、渋みが控えめで、甘くまろやかな味になります。
冷蔵庫の温度で水出しにすると、高温で淹れた場合に比べて、カフェインの出る量は半分ほどになります。氷を使ってさらに温度を下げれば、もっと減ります。ただしこの数字は、茶葉の量、置く時間、水の量、茶葉の種類で動くので、目安として読むものです。
「水出し用」と書かれているものは、水でも早く出るように茶葉を細かくしてあります。香りより、濃さと手軽さを取った作りだということ。煮出すことが前提のものを水に入れても、色も味も薄いままです。どちらの作りかは、商品ページの書き方で分かります。
茶葉のままのものは、急須か、茶こしの付いたポットが要ります。葉をこす網の無い家に渡すと、葉がそのまま湯呑みへ流れてしまいます。相手の台所にその道具があることが、茶葉を渡せる前提です。
ティーバッグなら、湯呑みとカップだけで足ります。職場でも、旅先でも、湯さえあれば飲めます。相手がどこで飲む人か読めないときは、袋に詰めてあるほうが、飲まれずに残る心配がありません。
カフェインの入ったお茶は、夜に飲む相手には向きません。寝つきを気にしている人、小さい子どものいる家では、カフェインが入っているかどうかが先に来る条件になります。
ノンカフェインと書かれたものなら、時間を選ばずに飲めます。なかでもルイボスは渋みのもとになるタンニンがごくわずかで、干し草のような穏やかな香りです。一日の終わりに飲んでもらうつもりなら、この辺りから選びます。
カフェインが入っていないことと、誰にでも向くことは別です。はと麦は、子宮の収縮を促す可能性があるとして、妊娠中は避けるように書かれています。
妊娠中の相手、授乳中の相手に渡すなら、原料の名前まで確認してみてください。「ノンカフェイン」の一語だけで決めない、ということです。迷うなら、妊娠中や授乳中の人に向けて売られているものを選んでおくと、そこは作った側が確かめています。
水出しでまとめて作る人なら、一包で1リットル前後を作れる大きさが合います。冷やして置いておく容器に袋を入れて一晩、という飲み方です。
一包で湯呑み一杯という作りのものを渡すと、まとめて作るのに何包も開けることになり、包数がすぐ減ります。相手が一杯ずつ淹れる人か、まとめて作って冷やす人かで、選ぶ袋の大きさが変わります。
商品名には包数が書かれています。45包、50包、100包。ただし一包に入っている量は2グラムから5グラムまで幅があります。
包数は何回淹れられるか、一包のグラム数は一杯がどれだけ濃く出るかに効きます。同じ100包でも、中身の重さが倍以上違うことがあるということ。値段を比べるときも、包数だけでは並べられません。
100包を超える組は、一日一包として数えても三か月以上あります。毎日飲む習慣のある相手なら、そのあいだ切れません。
そうでない相手に渡すと、封を開けた袋が長く残ります。お茶は開けたあと、二週間から一か月ほどで飲み切るのがよいとされています。湿気と、ほかの食べ物の匂いを吸ってしまうためです。
一包ずつ小さな袋に包んであるものなら、開けた一包だけがその日数の対象になります。大きな袋に茶葉がまとめて入っているものは、封を切った日から時間が動き出します。飲む量が読めない相手には、包数の少ないものか、一包ずつ包んであるものを選んでおくと、最後までおいしく飲めます。
何種類かを少しずつ組んだものがあります。相手がどの味を好むか分からないときは、一種類を多く渡すより、こちらのほうが外れません。どれが良かったかをあとで聞ければ、次に渡すものが決まります。
一種類を多く渡すのは、相手の好みが分かっているときです。すでにその味を毎日飲んでいる家なら、量が多くても減っていきます。
茶葉もティーバッグも軽く、箱も薄く収まります。ほかの品と一緒に袋へ入れられるので、手土産に添える一箱として渡しやすいところです。
送るときも重さで困りません。割れるものでもないので、遠くの相手にも回せます。改まった場面なら、缶や木の箱に入ったものを選ぶと、袋のままより体裁が整います。
上下はありません。茶葉のほうが香りは立ちますが、急須を出す手間を相手に渡すことになります。ティーバッグは湯さえあれば飲めますが、細かく砕いた茶葉が使われることが多い。どちらを取るかは、相手の台所と、淹れる時間があるかで決まります。
そのうえで言うなら、淹れる時間そのものを楽しむ相手には茶葉が響きます。忙しい相手や、職場で飲んでもらう相手にはティーバッグのほうが、最後まで減ります。
封を切っていなければ、袋や缶に書かれた期限まで置けます。贈り物として渡す時期を選ばないのは、そのためです。
気をつけるのは乾いた茶葉の置き場所です。冷蔵庫に入れると、扉を開け閉めするたびに湿気を吸い、ほかの食べ物の匂いも移ります。日の当たらない場所に、しっかり閉まる入れ物で置いてもらうのが確実です。淹れたあとのお茶を冷やしておくのとは、別の話になります。
茶葉・ティーバッグは、形・袋の作り・湯の温度の三つで決まり、最後に包数と一包の量で絞ります。ティーバッグには細かく砕いた茶葉が入っていることが多く、早く出るかわりに香りは飛びやすい。茶葉のままならポットの中で葉が開き、二煎目、三煎目も飲めます。
袋の作りでは、三角錐のテトラ型なら中の空間が広く、大きい葉のまま詰められます。素材は不織布・ナイロン・紙。水出しにすれば渋みが控えめになり、カフェインの出る量も半分ほどまで下がります。
「ノンカフェイン」でも、はと麦のように妊娠中は避けるよう書かれているものがあるので、相手によっては原料の名前まで見る必要が出てきます。
ルイボスや黒豆、桑の葉のように茶の葉から作らないものは、ここにも並んでいます。
毎日飲む習慣のある家には、包数の多いものを。淹れ方の分からない相手や、職場で飲んでもらうなら、一包ずつ包んであるティーバッグを。夜に一杯だけ飲む人になら、ルイボスのように渋みの無いものが、寝る前でも重くなりません。
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