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# だし
だしは毎日の台所で減っていくので、いくつあっても困りません。素材が違えば料理によって使い分けてもらえるので、その家にすでに一本あっても出番が分かれます。
先に決まるのは、何から取っただしかです。かつお、昆布、煮干し、あご。香りが違い、合う料理も変わります。相手の家の食卓に何が並ぶかで、選ぶ素材が決まります。
そのうえで、届く形が分かれます。贈り物として並ぶのは、瓶やボトルに入った液体と、煮出して使うパックが中心です。液体は計って鍋に入れるだけ、パックはひと手間かかります。受け取った人が台所でやることが変わります。
だしは何から取ったかで、香りの立ち方も味の濃さも変わります。商品名には素材の名前が入るので、そこが読めると相手の食卓に合うものが選べます。
かつお節から取っただしは、香りが高く、色が透き通ります。お吸い物、そばやうどんのつゆのように、だしそのものを味わう料理に向きます。
汁が濁らないので、器に注いだときの見栄えも変わります。改まった席の料理を作る家なら、この香りが効いてきます。
昆布のだしは、香りが控えめでさっぱりしています。おでんや炊き込みご飯のように、具のほうを味わう料理と合います。
魚の香りが苦手な人がいる家でも使えます。精進の料理を作る家、動物性のものを避けている相手にも、こちらなら渡せます。
いわしを干した煮干し、いりこから取るだしです。かつおと同じ系統の旨みですが、香りがはっきり出て、味の輪郭が強くなります。
味噌のように主張のある調味料と合わせても、だしの存在が消えません。毎朝味噌汁を作る家なら、これが台所の主役になります。
商品名に素材が二つ以上並んでいるものがあります。昆布とかつお節、といった組み合わせです。
この二つは旨みの系統が違い、合わせると足し算ではなく掛け算で強くなります。片方だけのときの何倍にもなるとされ、料理屋のだしが昆布とかつおで取られるのはこのためです。
ただし同じ系統どうしでは起きません。かつおと煮干しはどちらも同じ系統なので、合わせても跳ね上がりません。組み合わせるなら、昆布とそれ以外という形になります。
とびうおを干したものから取ります。とびうおは脂が少ない魚なので、雑味や臭みが出にくく、すっきりした口当たりになります。
九州では昔から縁起のよい材料とされ、博多の雑煮もこのだしで作ります。九州にゆかりのある相手なら、家の味に近いものを渡せることになります。
だしは、どんな形で届くかによって使うときの手順が違います。相手が毎日どれだけ台所に立てるかで、向くものが分かれます。
瓶やボトルに入った液体のだしです。鍋に直接入れて薄めれば、それで下地ができます。煮出す時間も、取り出す手間もありません。
濃さを自分で決められるのも、この形の利点です。少なめに入れて味を見ながら足す、という使い方ができます。忙しい朝の味噌汁や、一人ぶんの汁物にも合います。
液体には、水や湯で割って使う濃縮のものと、そのまま鍋に入れるものがあります。同じ見た目でも、入れる量がまるで違います。商品名や商品ページに「◯倍濃縮」と書かれていれば前者で、書かれていなければそのまま使う形です。
濃縮のものは一本で長く使えるので、渡すときの重さのわりに持ちます。そのまま使うものは加減がいらないので、料理に慣れていない相手でも味が決まります。
不織布の袋に、削った素材が入っています。湯に入れて数分煮出し、袋を取り出してから料理を始めます。
液体より手数は増えますが、素材から取っただしに近い香りが出ます。だしを取ることそのものを楽しむ相手、鰹節や昆布から取っていた家には、こちらのほうが響きます。
だしパックには、素材だけを詰めたものと、うま味の調味料や塩分を加えたものがあります。どちらも同じような袋なので、写真だけでは見分けが付きません。
素材だけのものを渡したいなら、原材料の欄が手がかりになります。うま味の調味料や、たん白加水分解物といった語が並んでいないか。食塩やデキストリンが加えられていないか。塩分を控えている相手へ渡すなら、ここが分かれ目です。
日持ちさせるための保存料、甘みを強くするための人工の甘味料。市販の液体だしには、こうしたものが入っていることがあります。
素材だけのだしを求めている相手なら、そこも同じように原材料の欄で見分けます。パックか液体かではなく、何が入っているかで分かれる話です。
液体のものなら出番があります。鍋に入れて薄めるだけなので、味噌汁一杯でも使えます。湯に注いで吸い物にする、という使い方もできます。
だしパックは、煮出して取り出すところで一手間かかります。台所に立つ習慣のない相手だと、袋のまま棚に残ることがあります。
昆布とかつおを合わせたものです。旨みが強く出るうえに、和食のたいていの料理に合うので、相手の食卓が読めなくても外しません。
煮干しやあごは香りに個性が出るので、相手の食卓が読めているときに向きます。九州にゆかりのある人ならあご、味噌汁を毎朝作る人なら煮干し、という当て方です。
だしは使えばなくなるので、棚にたまっていきません。開けたものが減るまで次を使えない、ということもありません。
素材が違えば、料理によって使い分けてもらえます。かつおのものを常備している家に昆布のものが届けば、おでんや炊き込みご飯のときに出番が回ります。
原材料の欄を見れば分かります。だしパックにも液体にも、食塩を加えたものと加えていないものがあるからです。
素材だけのものを選べば、味付けは相手が決められます。塩分を気にしている家では、そのほうが使い道が広がります。
素材から決めます。相手の食卓に何が並ぶかで、合うだしが変わるからです。
素材は香りで選びます。かつおは香りが立って汁が澄み、お吸い物やめんつゆに。昆布はさっぱりして具の味を邪魔しないので、おでんや炊き込みご飯に。煮干しは香りが強く、味噌に負けません。あごはとびうおから取るもので、脂が少ないぶんすっきりします。
液体でも、薄める割合が商品ごとに違います。濃縮のものは一本で長く持ち、そのまま使うものは加減がいりません。料理に慣れていない相手には後者が向きます。
中身は、パックか液体かでは決まりません。どちらにも、素材だけのものと、うま味の調味料や塩分を足したものがあります。そこは商品ページの原材料でしか見分けが付きません。
毎朝味噌汁を作る家なら、煮干しの液体を一本。だしを取ることそのものを楽しむ相手には、素材だけのパックを。台所に立つ時間の取れない相手には、そのまま使える液体を。九州にゆかりのある人には、あごのものを家の味として。相手の台所に朝どんな鍋がかかっているかを思い浮かべてから、見くらべてみてください。
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