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あごだしを探していると、商品名に「あご入り」と書かれた品が並んでいることに気づきます。この表記は、正確に読めば「あごを加えている」という意味です。主役はかつおで、そこへあごを足して香りを立てている品も少なくありません。あごだけで取っただしを渡したつもりが、相手の台所ではかつおの香りが前に出ていた、ということが起こります。
もちろん、加えているから劣るという話ではありません。あごは香りに独特の甘みを与える素材で、かつおや昆布と組み合わせると全体が澄んで感じられます。むしろその効果を狙って配合されている品がほとんどです。ただ、何を渡すつもりなのかは、注文の前にはっきりさせておきたいところです。
このジャンルは名の通ったメーカーが並ぶのも特徴です。箱に収めた形の品もあり、贈答としての体裁が整います。毎日使うものなので相手の台所で消えていきますし、置き場所も取りません。料理をする相手に向けて選びやすい調味料です。
見るところは三つあります。原材料の並び順と、包数と、味が付いているかどうか。この三つが分かれば、相手の台所に合う一箱まで絞れます。ランキングを開けば、配合と包数は品ごとに確かめられます。
いちばん確実な見分け方がこれです。食品の原材料は、使っている量の多い順に書かれます。そのため欄の先頭に何が来ているかを見れば、その品の主役が分かります。
あごが先頭にあれば、あごを軸にした配合です。かつお節が先頭で、あごが後ろのほうに書かれていれば、かつおが主役であごは香りを足す役です。商品名だけでは、この違いは読み取れません。「あご入り」も「あごだし」も、名前としては同じように見えます。この一手間で、相手の期待とのずれがほとんど消えます。
8グラムから9グラムの包みが30袋前後、という構成が多いジャンルです。50袋の品もあります。一包で汁物の数人分が取れるので、毎日使う家庭なら30袋で一か月ほど、週に何度かならずいぶん長く持ちます。
複数個をまとめた組み合わせも並びます。ただし香りは開けてから落ちていくので、相手が使い切れる速さかどうかを先に考えます。一人暮らしの相手に50袋を三つ渡すと、最後のほうは香りが抜けています。
素材だけで作った品と、塩や醤油の粉を加えて味を調えた品があります。味の付いた品は、湯に溶かすだけで汁物になります。台所に立つ時間の短い相手には、この形のほうが実際に使ってもらえます。
素材だけの品は、そこから相手が味を組み立てます。どんな料理にも回せるので、日常的に料理をする相手に渡すならこちらのほうが応用が利きます。どちらを渡すかは、相手の台所の様子で決まります。
袋に詰めて煮出すパックが主流ですが、それ以外の形も並びます。一つは、だしに塩を合わせた品です。振りかけるだけで味が決まるので、下味や仕上げに使えます。
もう一つは、魚を粉にした品です。あごのほかにかつおやさば、昆布を合わせたものもあり、そのまま料理に混ぜ込めます。出し殻が出ないので、素材ごと食べる形になります。どれも同じところに並びますが、相手の台所での使い方は別です。煮出してもらうのか、振ってもらうのか、混ぜてもらうのか。そこを決めてから選びます。
あごの産地として名前が挙がるのは、九州の北部や日本海側の地域です。焼いて干す加工まで含めて、土地ごとに手順が違います。
産地を明記した品は、仕入れの経路を説明できるということでもあります。同じ「焼きあご」でも、どこで獲れてどこで焼いたかまで書いてある品は、渡すときの一言になります。
同じジャンルに並んでいても、あごの位置づけは品によって違います。ここを読み分けられるかどうかが、このジャンルの要です。
あごは、とびうおのことです。海面近くを跳ぶように泳ぐ、あの魚です。地方によって呼び方が違い、この名前は主に西日本で使われてきました。
だしの素材として使われるようになったのは、脂が少なく身が締まっているからです。脂の多い魚でだしを取ると、汁に濁りや重さが出ます。あごはそこが軽いので、澄んだ汁物に向きます。
あごは、焼いてから干した状態で使われることがほとんどです。生のまま干すのではなく、一度火を通します。焼くことで香ばしさが生まれ、同時に脂が落ちて日持ちも良くなります。この工程を経たものが、独特の甘い香りを持つだしになります。
商品の説明に「焼きあご」と書かれているのは、この手順を踏んでいるという意味です。手間のかかる工程なので、そのぶん値段には反映されます。かつお節や煮干しにくらべて高い素材だと考えておくと、価格の見え方も変わってきます。
原材料の先頭にあごが来ている品です。汁にすると、香りに甘みがあり、後に残るものが少なくなります。雑煮や吸い物のように、汁そのものを味わう料理でこの持ち味が出ます。
素材の味を邪魔しないので、野菜や豆腐が主役の料理にも合います。一方で、味噌汁のように味の強い料理に使うと、あごらしさは目立たなくなります。良し悪しではなく、生かせる料理が決まっているという話です。
このジャンルでいちばん多い形です。かつお節を主体にして、そこへあごを配合しています。かつおの厚みに、あごの甘い香りが乗ります。単体で使うより輪郭がはっきりして、どんな料理にも使いやすくなります。
日常の味噌汁から煮物まで、一つでまかなえるのはこの形です。「あご入り」と書かれた品を渡すなら、この方向を期待して選びます。そう考えておけば、届いた相手も戸惑いません。
うるめいわしを加えた品は、味が濃く出ます。昆布を合わせた品は、うま味に厚みが加わります。四種、五種と重ねた品もあり、そうなると単体の輪郭はぼやけますが、何に使っても外れなくなります。
メーカーごとに、この配合の設計が違います。同じ「あご入り」でも、何をどれだけ合わせたかで仕上がりは変わります。原材料の欄を見くらべると、メーカーごとの考え方が読み取れます。
汁を味わう料理を作る相手なら、あごを軸にした品を選びます。毎日の料理をまるごと支える一つを渡したいなら、かつおにあごを加えた品です。
相手があごを使ったことがないと分かっているなら、後者から渡すほうが台所になじみます。素材を絞って選び直したいならかつおだしを、配合そのものから選びたいならあわせだしやだしの品ぞろえも、ランキングからたどれます。
あごの持ち味は、澄んだ汁で生きます。そのため、相手が何を作る人かを起点に考えると選びやすくなります。
あごを軸にした品が向きます。吸い物、すまし汁、茶碗蒸し。汁そのものを味わう料理では、香りの甘さと後味の軽さがそのまま出ます。
濁りが出にくいので、具の色もきれいに残ります。野菜や豆腐が主役の献立を作る相手なら、この方向を選ぶと素材の味が前に立ちます。九州の一部では雑煮のだしにも使われてきたので、正月前に渡すなら話の種にもなります。
うどんやそばのつゆに使うと、澄んだまま香りが立ちます。かつおを主体にした品でも、あごが入っていると後味が変わります。家で麺をよく食べる相手なら、この違いは分かりやすく出ます。
醤油とみりんを合わせる割合は好みで決まる部分なので、味の付いていない品を選んだほうが相手の自由が利きます。すでに自分のつゆの配合を持っている相手ほど、素材だけの品を喜びます。
かつおを主体にして、あごを加えた品が向きます。味噌の強さに負けない厚みがありながら、香りに甘さが乗ります。30袋の品なら一か月ほど持つので、切らさずに使ってもらえる量です。
二個組で渡すという形もありますが、開けてからは香りが落ちます。相手の家族の人数を思い浮かべて、一つで足りるか二つ渡すかを決めます。
この素材は西日本で親しまれてきたものです。九州や日本海側で育った相手なら、名前を聞いただけで通じます。産地を明記した品を選べば、渡すときの話にもなります。
相手の出身地や以前住んでいた場所と重なるなら、それだけで選ぶ理由が立ちます。調味料をまとめて渡すなら、調味料ギフトセットの品ぞろえと見くらべる手もあります。
このジャンルの品は、すべて魚を使っています。あごに加えて、かつおやいわし、さばが入っている品も珍しくありません。体質や考え方で魚介を避けている相手には向きません。
原材料の欄は短いので、確かめるのに手間はかかりません。少しでも迷いがあるなら、このジャンル自体を候補から外して別の調味料を探すほうが確実です。
この差は、配合の設計と素材の質から来ています。あごは手のかかる素材なので、どれだけ使っているかで価格が動きます。安いから劣るという話ではなく、目指しているものが違います。
だしに塩を合わせた品なら渡せます。振りかけるだけで味が決まるので、煮出す手間がかかりません。粉にした品も、料理に混ぜ込むだけで使えます。
袋を煮出す形の品は、だしを取る習慣のある相手に向きます。台所に立つ時間が短い相手へその形を渡すと、封を切られないまま置かれることになります。
家族で毎日汁物を作る家庭なら、30袋で一か月ほどです。二人暮らしで週に何度かなら、同じ30袋が三か月近く持ちます。
香りは開けてから落ちていくので、多いほど親切とは限りません。相手の人数が読めないなら、30袋の一箱に収めておくと外れません。
湿気と光を避けて、涼しい場所に置きます。香りが持ち味の食品なので、においの移りやすい場所は避けます。台所の棚より、日の当たらない収納のほうが向きます。
未開封であれば長く置ける品なので、先に買って会う日まで預かる段取りも組めます。箱に入った品なら、そのまま置いておけば形も崩れません。
箱に収めて売られている品なら、対応している店があります。表書きの指定ができるかどうかは商品ページに書かれています。
袋だけの品は掛け紙の対象外になっていることがあります。改まった相手へ送るなら、最初から箱入りの品に絞って探すほうが早く決まります。
香りの方向が違えば重なりません。かつおは厚みのある香りで味の強い料理に負けず、あごは甘みのある軽い香りで澄んだ汁物に向きます。両方を台所に置いて使い分けている家庭もあります。
それでも心配なら、産地や配合の書かれた品を選びます。ふだん買う品とは別のものとして受け取ってもらえます。
一言だけ添えておくと親切です。水から入れて沸いてから数分、というのが多くの品の案内で、長く煮すぎると雑味が出ることがあります。
袋を破って中身ごと使えるかどうかは品によって案内が違います。正確な時間も含めて袋に書かれているので、「袋の表示のとおりで」と伝えておけば足ります。
あごだしを贈るときは、原材料の欄を開くところから始めます。商品名の「あご入り」だけでは、主役があごなのかかつおなのかまでは読み取れません。ここを読み違えると、相手の台所で立つ香りが思っていたものと変わります。
次に相手を思い浮かべます。吸い物や茶碗蒸しのように汁を味わう料理を作る相手なら、あごを軸にした品が生きます。毎日の味噌汁から煮物まで一つでまかなってほしいなら、かつおを主体にあごを加えた品です。
量は控えめに寄せます。まとめ買い向けの組み合わせは、すでにこの素材を使っている家庭のための売られ方です。初めて渡す相手には、一箱で足ります。
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