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贈った相手が帰ってきて、袋を一つ温めれば一品になります。作る気力の残っていない日の夕食を、まるごと肩代わりできるのが和風惣菜の詰め合わせです。日持ちするので、ほかの人からの贈り物と重なっても、置いておいて順に開けてもらえます。
選ぶときに最初に分かれるのは、温め方です。電子レンジに掛けられるものと、鍋で湯煎するものがあり、袋の作りからしてまったく別のものになっています。相手の台所に鍋が出るかどうかで、ここは決まります。
そのうえで、常温か冷凍かは相手の家の空きで、食数は食べる人数で決めていきます。
袋にアルミが入っているものは、電子レンジで温めると火花が出ることがあります。中身が焦げるので、この作りのものは鍋で湯煎する前提です。アルミの入った袋は、見た目が銀色になっています。
レンジで温められるものは、アルミを使わないフィルムで作られていて、袋の裏に「電子レンジ対応」と書かれています。ここは書いてあるかどうかだけの話なので、注文の前に見ておけます。同じ売り方に見えても、袋の中身は別物です。
湯煎のものは、鍋に湯を沸かして数分待つ形です。その数分が、そのまま相手の手間になります。台所に立つ習慣のある相手なら気になりませんが、そうでないと箱のまま置かれます。
レンジに掛けられるものなら、鍋を出さずに済みます。容器のまま食べれば洗い物も出ませんし、皿に移す食べ方にしても、洗うのは皿一枚です。一人暮らしを始めた相手や、年配の相手に渡すなら、この差はそのまま食べてもらえる回数に出ます。
袋詰めの惣菜は、封をしてから高い温度で加熱してあります。中で菌が育たない状態にしてから閉じているので、保存料を入れなくても常温で一年から二年ほど置けます。「保存料不使用」と「常温で長持ち」が同じ箱に書いてあるのは、そのためです。
保存料を気にしている相手には、この作りのものが渡しやすくなります。冷蔵庫にも冷凍庫にも入れなくてよいので、空きがあるかどうかを聞かずに渡せます。
同じ加熱が、中身の傾向も決めています。高い温度を通すと、具は柔らかくなり、水分は具から袋の中の汁のほうへ移ります。だから煮物や煮魚のように、もともと柔らかく煮て汁ごと食べる料理が向きます。骨まで柔らかくなったものが並ぶのも、この作りだからです。
逆に、揚げたてのさくさくした衣や、刺身のような生のものは袋に詰められません。魚は水分が抜けやすいので、脂の乗ったものが選ばれます。肉も、少し脂のある部位のほうが柔らかく仕上がります。詰め合わせの中身が煮物に寄って見えるのは、店の好みではなく袋の作りのほうから来ています。
同じ「詰め合わせ」という名前でも、冷凍で届くものがあります。常温のものほど強い加熱をかけずに凍らせてあるので、焼き魚やハンバーグのように、焼いた形のまま渡せるのが違いです。
その代わり、受け取った相手の冷凍庫に空きが要ります。十食を超える組だと、家庭用の冷凍庫では一段まるごと埋まります。家族の人数が多い家ほど、冷凍庫はすでに詰まっていると考えたほうが確かです。
台所の道具がまだ揃っていない家では、鍋が無いことも珍しくありません。レンジ対応と書かれたものを選んでおけば、皿一枚で食べ終わります。帰りの遅い相手ほど、この差が効いてきます。
食数は多いほうが助かりますが、部屋の広さには限りがあります。常温のものなら、冷蔵庫の空きを気にせず、棚にも床にも積んでおけます。十食を超える組を渡すなら、冷凍ではなく常温のほうが受け止めやすい形です。
年配の相手だと、一袋が二人前あると食べきれずに残ります。一袋が一食分になっているものを選ぶと、開けた日に食べ終われます。柔らかく煮てあるものが多いジャンルなので、噛む力が落ちてきた相手にも渡しやすいところです。
中身の寄せ方も見ておきたいところ。ご飯のお供に寄った組は味が濃く、それだけでは主菜になりません。煮物や煮魚の入った組なら、皿に空けてそのまま食卓の真ん中に置けます。
家族の食卓に出してもらうなら、副菜だけの組では足りません。肉と魚の主菜がいくつ入っているかで、その箱が何日ぶんになるかが決まります。十二食の組でも、主菜が四食なら四日ぶんの助けです。
家族の人数が多い家では、冷凍庫が埋まっていることも多いので、常温のものが無難です。同じ食数でも、常温なら届いた日に置き場所を探さずに済みます。
食数を決めたうえで、中身を一品ずつ選べる売り方があります。相手の好き嫌いが分かっているなら、こちらのほうが確実です。魚を食べない家に煮魚の入った組を渡す、という外し方がなくなります。
好き嫌いが分からないなら、店が組んだもののほうが収まります。組まれたものは、肉と魚と野菜が散らしてあるので、食べられない品が一つあっても、残りは食べてもらえます。迷ったときは、こちらのほうが失敗が小さくなります。
改まった場面で使われることの多いジャンルです。掛け紙や表書きを付けられるものが多く、注文のときに選べます。食べ終われば形に残らないので、相手の家の好みに合わなくても、置き場所に困らせません。
この場面では、食数より箱の見え方のほうが先に立ちます。同じ食数でも、化粧箱に収めたものと、袋のまま段ボールで届くものがあります。先に手元へ届けてもらってから持参するなら、箱の作りまで見ておきたいところ。
仕送りに近い渡し方なら、食数の多い組がそのまま助けになります。常温のものなら、受け取る側が家にいなくても、玄関先に置いてもらえます。冷凍のものは受け取りの時間を合わせる必要が出るので、相手の生活の時間が読めないときは常温へ寄せます。
送る先が一人暮らしなら、一袋が一食のものを。家族で食べるなら、一袋で二、三人前あるものを選ぶと、食卓に一皿として出せます。
3,000円前後には、九食から十二食ほどの組が並びます。お返しの場面で選ばれやすいのがこのあたりで、専門店が自分のところの味を詰めたものもここから入ります。
5,000円ほどから上は、食数が二十食ほどまで伸びるか、主菜の入った品数の多い組になります。毎日の食事を助ける渡し方なら、この価格帯から選びます。渡す理由が「食べてもらう」ではなく「しばらく助ける」に寄るなら、予算は食数のほうへ回します。
常温のものは持ち歩けますが、食数がそのまま箱の重さになります。二十食の組は、片手で提げて電車に乗る重さではありません。持参するなら十食までにするか、送ってしまうほうが収まります。
袋詰めの惣菜は、箱の外側に中身が書かれているものがほとんどです。その場で渡しても、何が入っているかがすぐ伝わるので、手土産としても使いやすい部類です。
台所に立つ時間が減るという理由で選ばれているものなので、その心配は要りません。むしろ料理をする人ほど、作らずに済む日がどれだけ助かるかを知っています。専門店が自分の看板の料理を詰めたものなら、外で食べるものが家に届く形にもなります。
気になるなら、渡すときに「疲れた日のために」と一言添えれば足ります。食べる日をこちらが決めないので、相手の予定に割り込みません。
保存料については心配が要りません。袋詰めのものは、保存料を入れなくても常温で持つ作りになっているので、「保存料不使用」と書かれた商品がそろっています。
ただし、保存料以外のものまで入っていないとは限りません。着色料や調味料まで気にする相手なら、「無添加」が何を指しているのかが商品ページに書かれているかどうかを見ておくと安心です。書き方が具体的なものほど、渡したあとに気まずくなりません。
温め方、常温か冷凍か、食数と中身。この三つの順に決めると、一箱に絞れます。
温め方は、袋の作りそのものです。銀色の袋は鍋で湯煎、レンジに掛けられるものには「電子レンジ対応」と書かれています。台所に鍋が出ない相手なら、ここを外すと箱のまま残ります。
常温か冷凍かは、相手の家の空き次第。常温のものは棚にも床にも積めますが、冷凍のものは冷凍庫の一段を空けてもらう話になります。そのぶん冷凍には、焼き魚やハンバーグのように焼いた形のまま渡せるものが並びます。
食数と中身は、渡す理由から決まります。お返しなら九食から十二食ほどの組、しばらく助けたいなら主菜の入った二十食ほどの組。相手の好き嫌いが分かっているときだけ、中身を選べるものへ。
一人暮らしを始めた相手には、レンジ対応で一袋一食のものを。年配の相手には、柔らかく煮た煮物と煮魚の入った組を。家族のいる家には、主菜が何食あるかを数えたうえで、常温の組を選んでください。
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