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ブイヨンやコンソメは、台所に立つ人が切らすと困るものです。自分で買うときは安いほうへ手が伸びるので、いいものは家に入ってきません。そこを外から埋められるのが、この分野です。
まず決まるのは、ブイヨンかコンソメかです。この二つは別々の商品ではなく、同じものの前と後にあたります。どちらを渡すかで、相手の台所での使われ方が変わります。
そして、商品名に並ぶ「無添加」の一言では、何が入っていないのかまでは分かりません。
ジャンルの名前に二つ並んでいますが、ブイヨンを土台にして、もう一段手を入れたものがコンソメです。同じ鍋の、途中と仕上がりに当たります。
肉や骨、野菜を煮て取った汁のこと。それ自体は料理ではなく、料理の下に敷くものです。和食で言えば、かつおや昆布で取っただしと同じ位置にあります。
味は穏やかで、癖がありません。ほかの食材の味を邪魔しないので、シチュー、カレー、ピラフ、リゾットに洋風のこくを足すときに使われます。入れたことが分からないくらいの働き方をします。
ブイヨンに、脂の少ない肉や魚、野菜を入れてもう一度煮込む。それをこして澄ませ、味を付けたものがコンソメです。名前のとおり、その工程で一度できあがっています。
だから、しっかりした風味と塩気があります。湯に溶かせば、それだけでスープになります。ロールキャベツやオニオングラタンのような、その味に仕上げたい料理にも使われます。
自分で味を組み立てる人には、ブイヨンです。下地だけを渡して、そこから先は相手の手に任せる形になります。煮込みを作る人、粉から料理する人に向きます。
忙しい人、味を決めるところまで任せたい人には、コンソメです。一包で味が決まるので、湯を沸かすだけで一品になります。相手の台所を思い出せないなら、こちらのほうが使われます。
商品名に「ブイヨン」と「コンソメ」の両方や、「洋風スープの素」とだけ書かれたものがあります。そういうものは、原材料の並びで見分けます。
食塩が前のほうに書かれていれば、コンソメに近い使い方になります。素材の名前だけが並んでいれば、下地として使うものです。名前より、原材料の並びのほうが正確です。
商品名に「無添加」「不使用」と書かれていても、何を入れていないのかは商品ごとに違います。そこを読み分けないと、思っていたものとは違うものが届きます。
うま味調味料を使っていなくても、たん白加水分解物や、発酵させて取ったエキスで旨味を足していることがあります。役割は同じで、名前が違います。
だから、うま味調味料を入れていない、というだけでは、旨味を足していないことにはなりません。入れていないと書かれている原料の名前が、いくつ並んでいるかまで見ることになります。
発酵で取ったエキスの類は、法律の上では添加物として扱われません。添加物の欄には出てこないので、そこだけを見ていると気づけません。
商品ページの原材料の欄を開けば、そこに書かれています。素材の名前だけが並んでいるか、途中に旨味の元の名前が混じっているか。その並びで一段分かれます。
うま味調味料に加えて、その先の原料まで名指しで「不使用」と書いてあるものがあります。踏み込みの深さが、そのまま言葉の数になっています。書いていないものが劣るわけではなく、そこまでは名乗っていない、というだけです。
素材そのものの味を大事にしている相手、口に入れるものの中身を気にしている相手には、この並びが届きます。言い添えるときにも、そのまま使える言葉です。
かつては「化学調味料無添加」という書き方が使われていましたが、「化学調味料」は正式な呼び名ではありません。いまは「うま味調味料」と呼びます。
「無添加」とだけ書く形も、使われなくなりました。何を入れていないのかを、名前で書くことになっています。だから、新しく作られたものほど、商品名が具体的になります。その具体さを手がかりにできます。
商品名に「5g×60包」「10g×24袋」といった書き方が並びます。前の数字が一度に使う量、後ろの数字が入っている包の数です。この二つで、相手の台所での持ち方が決まります。
固形のものも一個およそ5グラム。湯300ミリリットルに、その一つという使い方が目安になります。汁物なら、椀に二つ注いで終わるくらいです。
10グラムの包なら、その倍。四人ぶんの汁物や、鍋一つぶんの煮込みを一度に作る量です。相手の家が何人で食卓を囲むかで、要る大きさが変わります。
8包のものと、60包のもの。同じ中身でも、置いておく期間がまるで違います。毎日台所に立つ人なら60包でも減りますが、たまに作る人の家では長く残ります。
長く残ると、香りが落ちます。使い切ってもらえる数に寄せておくと、次にまた渡せます。初めて渡す相手なら、少ないほうから始められます。
150グラムや300グラムを、小分けにせず袋で売っているものがあります。小さじで量って、少しずつ使う形です。一包ずつのものと違って、味を薄めにも濃くにもできます。
目分量で加減する人には大袋、決まった量で同じ味を出したい人には一包ずつ。同じ中身でも、料理の仕方で合う形が分かれます。
粉ではなく、液体で袋に入っているものもあります。鍋に直接入れられて、溶け残りが出ません。冷たいものに混ぜるときにも、そのまま使えます。
そのかわり、同じ回数ぶんでも、粉より場所を取ります。台所の棚に余裕のある家に向く形です。送る箱も大きくなります。
野菜だけで取ったものがあります。商品名に「野菜ブイヨン」「動物性素材不使用」と書かれているものが、それに当たります。玉ねぎや人参、セロリを煮て取った下地です。
肉や骨で取ったものとは、汁そのものの濃さが違います。鶏や牛のものは、汁だけでも味が立ちます。野菜のものは、そのぶん軽く仕上がります。避けている理由がはっきりしている相手なら、商品名にその一行があるものを選ぶと確かです。
台所に立たない人に渡すと、棚に置かれたままになります。下地なので、何かを作る前提のものだからです。
渡すなら、コンソメのほうです。湯に溶かすだけで一杯になるので、料理をしない人でも使えます。それでも、切らして困っている人に渡すのとは働き方が違います。台所に立つ相手のほうが、確実に減っていきます。
ブイヨンかコンソメか、何が入っていないか、一包の重さと数。順に見ていけば、渡すものが決まります。
先に決まるのは、途中か仕上がりかです。ブイヨンは料理の下に敷くもの、コンソメはそこから一段進めて味を付けたもの。自分で味を組み立てる相手には前者、味を決めるところまで任せたい相手には後者です。
次に、原材料の欄です。旨味の元になる原料には、添加物として扱われないものがあります。その名前は原材料名のほうに並ぶので、そこまで開いて見ます。「不使用」の言葉がいくつ並んでいるかが、踏み込みの深さになります。
そして、一包の重さと数。5グラムで湯300ミリリットル、10グラムでその倍。8包のものと60包のものでは、相手の家に残る時間がまるで違ってきます。
毎日台所に立つ相手には、素材の名前だけが並んだブイヨンを大袋で。料理を始めたばかりの相手には、一包で味の決まるコンソメを少なめに。口に入れるものの中身を気にしている相手には、「不使用」の言葉が並んだ一箱が、いちばん喜ばれます。
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