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つまみにも、おやつにも、炒め物にも回せる。カシューナッツは家にあると出番の多い食べ物ですが、自分で1キロの袋を買う踏ん切りはなかなか付きません。食べきれるか分からないまま、その袋の前を通り過ぎます。
もらう側から見ると、そこが逆になります。封を切らなければ長く持つので、置き場所さえあれば急かされません。家に少し残っていても、開ける順番を後ろにすればいいだけです。
選ぶときに最初に決まるのは、相手がそのままつまむのか、料理や菓子に使うのかです。ここで味の付き方が決まり、味が決まれば粒の大きさも容量もついてきます。
まず粒の大きさと火の入れ方を読み、そこから相手の食べ方に当てて、最後に容量を決める。この順で進めば、渡す一袋が決まります。
粒の大きさを表す等級と、火の入れ方。この二つを知っておくと、「大粒」「素焼き」「生」といった言葉が何を指しているかが読めます。
カシューナッツには、Wの字と数字を組み合わせた等級があります。Wは割れていない白い丸のままの粒を指し、数字は1ポンド、およそ454グラムあたりに何粒入るかを表しています。
つまり、数字が小さいほど粒が大きくなります。いちばん多く取り引きされているのがW320で、これが中くらいの大きさ。W240になると一回り大きく、値段も上がります。W180やW210まで行くと、器に出したときの見栄えが変わります。
商品名に等級そのものが書かれていないことも多く、そこは「大粒」「ジャンボ」といった言葉に置き換わっています。器に盛って人に出す相手なら大粒のもの、普段のおやつとして食べてもらうなら普通の大きさで足ります。
素焼きは、油を使わずに焙煎したものです。焼くことで水分が飛び、軽い歯ざわりと香ばしさが出ます。そのままつまむならこの状態で、並んでいる数もいちばん多くなります。
生は、高温で加熱していない乾燥した状態です。水分が残っているのでしっとりとして、実そのものの甘みが分かります。そのかわり、生のままたくさん食べると消化に負担がかかるので、軽く煎ってから食べるか、料理や菓子に使う形です。商品名に製菓材料と書かれているのは、この状態のものです。
味付きは、塩を薄く振ったもの、小えびと合わせたもの、飴をからめたもの、醤油の衣を着せたものと分かれます。開けた時点で味が完成しているので、そのまま器に出せます。
世界の生産量で上位に来るのはコートジボワール、インド、ベトナムの三か国です。ただ、商品名に産地まで書かれているものを見ると、出てくるのはベトナム産とインド産になります。
インド産は品質と風味で、ベトナム産は粒の大きさで知られています。大粒のものを探しているなら、産地の表記が一つの手がかりになります。
産地が書かれていない商品も並びますが、それが劣るという話ではありません。手がかりが一つ少ないというだけのことです。
火の入れ方が分かったら、それを相手の食べ方に当てます。袋を開けてそのまま食べる相手と、台所で使う相手では、選ぶものがはっきり分かれます。
袋を開けてすぐ食べてもらうなら、焙煎されたものです。何も足さずに一皿になります。
塩を振っていない素焼きなら、焙煎で立った甘みがそのまま出ます。酒の肴として渡すなら、薄く塩の当たったもののほうが輪郭が付きます。相手が酒を飲む人かどうかで、ここが分かれます。
小えびと合わせたもの、飴をからめたもの、醤油の衣を着せたものは、開けた時点でおやつやつまみとして完成しています。木の実そのものをあまり食べない相手には、こうした味の付いたものなら届きます。
炒め物に入れる、砕いて和え物に散らす、すりつぶしてソースにする。どの使い方でも、塩や味が付いていると、相手が味付けを決める余地が残りません。台所に立つ相手に渡すなら、無塩の素焼きか、生のものです。
商品名に製菓材料・製パン材料と書かれているものは、この二つのどちらかにあたります。粒がそろっているものなら、砕いたときの大きさも均一になります。
相手が台所に立つかどうかが分からないなら、無塩の素焼きにしておけます。つまむことも料理に使うこともできるので、どちらに転んでも行き場が残ります。
来客のときに器へ盛る、酒の席に出す、といった使われ方をするなら、粒の大きさがそのまま見え方になります。W240のような大きい等級や、大粒・ジャンボと書かれたものが働くのはこの場面です。
砕いて料理に使うなら、大きさにお金をかける意味は薄くなります。同じ予算なら、量を取るか、生や有機のものに回すほうが働きます。
粒がそろっているかどうかも値段に出ます。袋の底に欠けた粒がたまるのが気になるなら、粒をそろえたと書いているものを選べます。砕いて使ってもらうなら、そこは考えずに済みます。
200グラムほどの小袋から1キロを超える大袋まで並びます。値段だけを見れば大袋のほうが得ですが、贈り物では別の物差しが要ります。開けたあと、相手がどれだけの速さで食べるかです。
ナッツは油を含むので、空気に触れる時間が長いほど風味が落ちます。開けてからはひと月以内に食べきるのが目安とされています。
大敵は湿気と空気です。直射日光の当たらない涼しいところに置き、開けるたびに袋の空気を抜いて閉じる、という扱いです。チャックの付いた袋なら、その閉じ方が最初から用意されています。
一人暮らしの相手に1キロを渡すと、この目安を大きく超えます。家族で食べる家か、毎日つまむ習慣のある相手かどうかで、渡してよい量が変わります。
袋を開け閉めするたびに、中の空気が入れ替わります。開けた直後に25グラムほどずつ分けて移しておく人がいるのは、そこを止めるためです。
はじめから小分けの袋になっているものなら、その作業が要りません。200グラムずつ二袋、といった形で売られているものがあります。食べる分だけ開ければよいので、最後の一袋まで同じ状態で食べられます。
渡し方の面でも違いが出ます。1キロの袋は送って届けるか、家族に渡す形になります。手に持って渡す場面があるなら、袋の分かれたものです。
1キロの袋が並んでいるのは、続けて食べる人に向けた売り方だからです。毎日つまむ習慣があると分かっている相手なら、この容量でちょうど回ります。
料理に使う相手にも、大袋が向きます。炒め物や菓子に使えば一度に減るので、封を切ってからの時間が短くて済みます。製菓材料と書かれたものが大きい容量で売られているのは、そのためです。
相手の食べる速さが読めないなら、小さい容量のほうです。足りなければまた買えますが、余らせてしまうと風味の落ちたものが残ります。
どちらも味が付いていないので、料理側の味付けは相手が決められます。分かれるのは、香ばしさをこちらで決めてしまうかどうかです。
生のものは高温で加熱していないので、火の入れ方を相手が選べます。軽く煎ってから使う、油で揚げる、そのまますりつぶす。仕上がりを自分で決めたい相手や、菓子を作る相手には、この余地が働きます。しっとりした食感と、実そのものの甘みが残っているのも生のほうです。
無塩の素焼きは、焙煎の香ばしさがすでに付いています。炒め物に最後で加える、砕いて和え物に散らすといった使い方なら、そのまま入れるだけで香りが立ちます。料理はするけれど手数は増やしたくない、という相手にはこちらです。
粒の大きさ、火の入れ方、容量。この三つが決まれば、渡す一袋に絞れます。
粒の大きさは、器に出すかどうかで決まります。等級のWに続く数字は1ポンドあたりの粒数なので、数字が小さいほど大粒。来客に出す相手なら大粒やジャンボと書かれたもの、普段のおやつや料理に使うなら普通の大きさで足ります。
火の入れ方は、相手の食べ方で分かれます。そのままつまむなら焙煎された素焼き、酒を飲む相手なら薄く塩の当たったもの、木の実そのものをあまり食べない相手なら小えびや飴と合わせたもの。料理や菓子に使うなら、味の付いていない生か無塩の素焼きです。
容量は、開けてからひと月で食べきれるかどうかで決まります。毎日つまむ相手や料理に使う相手なら1キロの大袋、そこまで読めないなら小分けに分かれたものです。
来客に器で出す家には、大粒の素焼きを、粒のそろったものから。酒を飲む相手には、薄く塩の当たったものか、小えびと合わせたものを。台所に立つ相手には、生か無塩の素焼きを、使う量が読めるなら大きい袋で。封を切った日から、つまむものと料理の一手が同時に手元にあります。
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