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鶏肉のギフト・鉄板ランキング

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鶏肉は、家でいちばんよく使われる肉です。牛や豚と違って「今日は特別な日だから」と身構えずに食べてもらえるので、贈っても使い道に困りません。いつも買っているものより一段良いものが届いても、献立を変えずにそのまま使えます。

最初の分かれ目は部位です。同じ「鶏肉」として並んでいても、もも肉、むね肉、ささみ、手羽では、脂の量も食感も別の肉といっていいほど違います。相手の家がふだんどれを使っているかが分かれば、そこで半分は決まります。

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鶏肉の選び方ガイド

同じ鶏肉でも、部位と年齢で別の肉になる

もも・むね・ささみは、脂の量で一列に並ぶ

もも肉は脂とコクがあって、この三つの中ではいちばん濃い部位です。むね肉はもも肉に比べて淡白ですが、旨味そのものは薄くありません。そしてささみは、鶏のどの部位よりも脂が少ないところ。

もも、むね、ささみの順に、脂が減っていきます。濃い味が好きな相手にはもも肉、あっさりしたものを食べる家にはむね肉かささみ。手羽はこの並びには入らず、別の数え方になります(次の節)。

手羽は、先・中・元で身の量が変わる

翼の部分は三つの名前で売られています。手羽先は翼の先の部分で、ゼラチンと脂が多いかわりに、骨と皮の割合が高く身は少ないところ。手羽中は、その手羽先からいちばん細い先端を落として、身のある真ん中だけにしたものです。手羽元は翼の付け根。骨は太いのですが、三つの中ではいちばん身が付いていて、脂は手羽先より少なめになります。

つまり同じ「手羽」でも、同じグラム数で食べられる肉の量が三段階で違います。食べでを求めるなら手羽元、両方をほどよく取るなら手羽中、骨と皮から出るこくを求めるなら手羽先、という分かれ方です。

「若鶏」と「親鶏」は、飼った日数が十倍以上ちがう

「若鶏」は40日から50日ほどで出荷される鶏です。国内で売られている鶏肉の大半がこれにあたります。一方の「親鶏」は、560日から750日、一年半から二年飼われたもの。関西では「ひね鶏」と呼びますが、同じものです。

そのあいだ動き続けた鶏なので、親鶏は筋肉が発達していて、若鶏よりはっきり硬い。そのかわり噛むほどに旨味が出てきて、若鶏では出ない味になります。歯ごたえのあるものを好む相手には強い一方、噛む力が落ちてきた人には向きません。

どちらが上等という話ではなく、使いどころが別です。口当たりの軟らかさなら若鶏、噛んで出てくる旨味なら親鶏。相手の好みが読めないときは、若鶏を選んでおくほうが安全です。

骨が付いていると、グラム数の読み方が変わる

骨のまわりは旨味が出やすいので、骨付きのまま売られるものがあります。手羽、骨付きのもも、丸ごとの鶏がこれにあたります。

ただし表示されているグラム数には骨の重さが入っています。500グラムの骨付きは、500グラムの切り身より食べられる肉が少ないということ。人数から重さを決めるときは、骨付きのほうを多めに見積もるという読み替えが要ります。

どこまで手間を渡すかで、選ぶものが決まる

生のままか、火が通っているかで、台所の手間が変わる

同じ鶏肉として、切って冷凍しただけのものと、唐揚げや煮込みまで仕上げてあるものが並んでいます。切っただけのものは相手が味を決められますが、台所で一から作ってもらうことになります。

仕上げてあるものは、温めれば夕食の一皿がそのまま増えます。共働きの家、小さい子どものいる家、料理をしない人へ贈るなら、切っただけのものより確実に食べてもらえます。料理をする人へ仕上がったものを送ると、かえって出番が遅くなることもあります。

小分けかどうかで、使い切れるかが変わる

通販の鶏肉は、200グラムから300グラムずつ小分けにして、真空にしてから凍らせた形が多くなっています。一袋がだいたい二人分なので、使う日にその袋だけ出せば済みます。

対して、大きな塊のまま一袋に入っているものは、一度開けたら分けて包み直す手間が要ります。塊のものと比べれば、一人暮らしや二人暮らしの相手には、小分けのほうが向くという分かれ方です。

冷凍・冷蔵・常温で、渡せる相手が変わる

冷凍で届くもの、冷蔵で届くもの、常温で置いておけるものが混ざっています。手羽を煮込んで袋詰めにしたものなど、火を通したうえで常温のまま送れる形になっているものもあります。

冷凍は場所を取ります。まとまった量が一度に届くので、相手の冷凍庫に空きがあるかどうかを先に考えることになります。留守がちな家や、生活の時間が読めない相手には、常温で置けるものが確実です。冷蔵のものは、届く日を相手と合わせておくことになります。

生で食べるものは、扱いが別になる

鳥刺しやたたきとして売られているものは、生食用として作られたものに限られます。加熱用のものとは届き方から別で、もも、むね、ささみのどれで来るかは、生のものでも同じように分かれます。

生で食べる習慣は、鹿児島や宮崎とその周りに続いてきたものです。食べ慣れていない家に届くと、受け取った側の手が止まります。相手がその土地の出身か、鳥刺しを外で食べたことがあると分かっているとき以外は、火を通すものを選んでおくと外しません。

量・渡し方・名前の見え方で最後の一つに絞られる

何人で食べる家かで、重さを決める

主菜として出すなら、一人あたり120グラムから150グラムが目安です。食べ盛りのいる家なら150グラム寄り、量を控える家なら120グラム寄り。四人家族の一食分で、500グラムから600グラムという見当になります。

1キロを超えるものが多いのは、一度に食べきる量ではなく、何回かに分けて使ってもらう前提だからです。小分けになっているものなら、袋の数がそのまま食卓に出る回数になります。

手土産にするなら、常温で持てるものを

手渡しする場面では、冷凍のものは持ち歩けません。訪問先に着くまでのあいだに溶けてしまいます。煮込んで常温で置ける形にしたものなら、袋のまま鞄に入れて持って行けます。

送って渡す形になるなら、この制限はなくなります。冷凍で2キロ、3キロという量が選べるのは、送るときだけです。

名前の付いた鶏は、見栄えの側で効く

「名古屋コーチン」のように品種の名前が入ったものがあります。部位や年齢が食べ方の話なのに対して、品種の名前は育ち方の話なので、別の軸として立っています。

贈り物として見栄えがするのは名前のほうですが、実際に食べてもらえるかを決めるのは部位と届く形です。相手が肉に詳しくないなら、品種を追うより、相手の家がよく使う部位に合わせるほうが喜ばれます。

熨斗を掛けるなら、送る品は内のしになる

熨斗紙を包装紙の内側に掛けるのが内のし、外側に掛けるのが外のしです。送って届ける贈り物には内のし、手渡しで気持ちを伝えたい場面では外のし、という使い分けになっています。鶏肉は送る形が多いので、内のしを選ぶ場面のほうが増えます。

ただし産地から直に送る形のものは、包装の作りによって熨斗紙を掛けられないことがあります。内祝いやお中元のように体裁を整えたい場面がはっきりしているなら、注文の前に店へ確認してみてください。

よくある質問

部位が書かれていないものは、どう見ればよいですか

部位の名前が無いものは、たいてい複数の部位がまとめて届きます。一羽から取れるところをひとまとめにしたもの、味を付けて煮込んだもの、スモークにしたものがこれにあたります。

このときは、部位ではなく重さと保存の形で見ることになります。人数の少ない家へなら、部位が書かれていて、量の見当が付くものを選ぶと渡しやすくなります。中身の分からないものを大きな箱で送ると、相手が使い道を決められないまま置いたままになりかねません。

冷凍のものは、冷蔵のものより質が落ちますか

上下の関係ではありません。通販の鶏肉は、切り分けてすぐ真空にし、急速に凍らせる形が主流になっています。遠くまで送るため、そして相手に置いておいてもらうための形なので、冷蔵より劣るという話ではありません。

そのうえで気になるなら、商品ページに「急速冷凍」「真空パック」と書かれているかを見ておくと目安として使えます。書かれていないものが悪いという話ではありませんが、書いてある店は、そこに手をかけたと言っているということ。

まとめ

鶏肉を贈るときは、部位・鶏の年齢・届く形の三つで決まります。もも、むね、ささみの順に脂が減り、手羽は先・中・元で身の量が違うこと。若鶏は40日から50日、親鶏は一年半から二年飼われていて、親鶏は硬いかわりに噛むほど旨味が出ること。

そして届く形とは、火が通っているかどうか、小分けかどうか、冷凍か冷蔵か常温かの三つを合わせたものです。この三つで、相手の台所にどれだけ手間を渡すかが決まります。重さで迷ったら、主菜で一人120グラムから150グラム。骨付きはこの数字に骨の重さが乗っているので、そのぶん多めに見積もります。

料理のほうから決めたいときの逃げ道として使えます。

台所に立つのが好きな相手には、小分けにして冷凍した、部位のはっきりしたものを。帰りの遅い家には、温めるだけで一皿になる、火の通ったものを。噛みごたえのある肉を面白がる人になら、親鶏という選び方もあります。

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