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干しいもは、蒸したさつまいもを干しただけの菓子です。無添加と書かれたものが多く、原材料の欄にさつまいもとしか並ばないものもあります。砂糖も油も足さずに、粘りのある甘さが出ます。
最初の分かれ目は、形です。薄く切るか、棒に切るか、切らずに丸ごと干すか。平干し、角切り、丸干しの順に厚くなり、歯ごたえからやわらかさへ移ります。
もう一つは、品種です。紅はるか、シルクスイート、いづみ。名前が、そのまま味の方向を指しています。表面に吹く白い粉の正体と、届いたあとの置き場所。この二つも、贈り物では分かれ目になります。
平干し(平切り)は、蒸した芋の皮をむいて、10ミリほどの厚さに切り、そのまま干したものです。
干すと水分が抜けるので、仕上がりは4〜6ミリほどの薄さになります。歯ごたえと弾力が残り、軽く食べられる。このジャンルでいちばんよく見かける形です。
薄いぶん、一枚あたりが軽い。少しずつつまむという食べ方に合います。
「角切り」「スティック」と書かれているものです。平干しのように薄く延ばさず、棒の形に切ってあります。
厚みを残してあるので、中に水分がとどまります。やわらかめで、しっとりもちもちした歯ざわりになります。
一本ずつつまめる形なので、小分けの袋に入っているものが多くなります。手を汚さずに一本取れるのは、この形の利点です。
丸干しは、さつまいもを切らずに、丸ごと干したものです。三つのうち、切らずに干すのはこれだけになります。
厚みがあるぶん、乾くまでに時間がかかります。手間がかかり、作るのが難しい。少量しか作れず、気温によっては作れない年もあると言われます。
外は乾いて、中はねっとりという仕上がりです。口の中でほどける感じが、平干しとはまるで違います。
三つを並べると、この順で厚みが増します。平干しがいちばん薄く、丸干しがいちばん厚い。角切りはその間です。
厚くなるほど、中に水分が残ります。そのぶん、噛み切る力が要る平干しから、やわらかい丸干しへと移っていきます。
噛む力の落ちてきた相手なら、厚みのあるほうです。ただし丸干しは一本が大きいので、一口で扱いたいなら角切りという選び方になります。少しずつつまむ相手には、平干しです。
干し芋の表面に、白い粉が吹いていることがあります。
これは、さつまいもの糖が結晶になったものです。蒸して乾かすあいだに、芋の中の麦芽糖が表面ににじみ出て、乾いて固まります。
原材料の欄がさつまいもだけなら、あとから振りかけたものではありません。粉が吹いていること自体は、何かを足した印ではないということです。
白いものが付いていると、カビを疑う人がいます。
糖の結晶は、粉状かつぶ状で、表面に平らに、まんべんなく出ます。カビは、一か所から盛り上がって、ふわふわした形になります。匂いでも分かれます。糖の粉そのものには匂いがなく、カビが出ていればつんとした匂いがします。
平ら、まんべんなく、匂いなし。この三つがそろえば糖のほうで、一つでも当てはまらなければ、無理に食べないほうです。
この見分け方は、現物が手元に来てから使うものです。通販の写真からは、盛り上がりも匂いも分かりません。
贈り物なら、確かめるのは受け取った相手になります。買う時点で決められるのは、形と品種と量までです。
干し芋を食べ慣れていない相手だと、白い粉を見て手が止まることがあります。箱に説明が入っているものもありますが、袋だけの商品では書かれていません。そこは、渡すときの一言で埋まります。
「紅はるか」「べにはるか」という名前が、このジャンルではいちばんよく出ます。
蜜感の強い甘さと、ねっとりした食感が持ち味です。干し芋にすると、きれいな黄色に仕上がり、甘みが立ちます。
甘いものとして渡すなら、これが素直です。干し芋を食べ慣れていない相手にも、甘さで分かりやすいぶん通ります。
シルクスイートは、上品でやさしい甘さです。しっとりから、なめらかへという舌触りになります。紅はるかほど甘さが前に出ません。
いづみは、甘さ控えめで素朴な味わいです。噛みごたえが残ります。甘いものが続くと飽きてしまう相手には、こちらが合います。
品種の名前が書かれていないものもあります。その場合、味の方向までは読めません。味で選びたいなら、名前の出ているものに絞れます。
何種類かの品種を詰めたものが並びます。商品名に、品種の名前がいくつか並んでいるものがそれです。
相手の好みが読めないときは、ここから入れます。甘さの強いものと控えめなものが、一箱に入ります。
そのかわり、一種類あたりの量は減ります。好きな品種が決まっている相手には、一種類だけを多く渡すという手もあります。
商品名に「茨城県産」が繰り返し出ます。
茨城県が、全国の干し芋のおよそ9割を作っているからです。この菓子では、産地が書いてあること自体が特別ではありません。
鹿児島や静岡のものも並びます。その土地に縁のある相手なら意味を持ちますが、味の見当としては、産地より品種のほうが直につながります。産地欄より先に、品種名です。
形で分かれます。
平干しは薄く、歯ごたえと弾力が残ります。噛む力のある相手なら、そこが持ち味です。噛む力が落ちてきた相手には、厚みのある角切りや丸干しのほうです。中に水分が残っているぶん、やわらかく仕上がります。
硬く感じたときは、温めると変わります。電子レンジで軽く温める、あるいは軽く焼くという食べ方が、作っている店からも案内されています。香りが立ち、やわらかさも戻ります。ただし温めても、形による厚みのちがいはそのままです。
冷蔵か冷凍です。
干し芋は湿気と温度の変化に弱く、常温では硬くなったりカビが出たりします。常温で置けるのは、涼しい季節の、直射日光の当たらない場所まで。夏をまたぐなら、冷蔵か冷凍が確実です。
冷凍のほうが、冷蔵より長く置けます。冷凍したものは、冷蔵庫に移して半日ほどかけて解凍すると味が落ちにくくなります。日持ちそのものは商品ごとに違うので、袋や箱に書かれた日付が正です。開封後は早めに食べ切るのが前提になります。
冷蔵庫に置き場所のある相手か。そこは贈る前に思い浮かびます。総量が多いものほど、しまう場所を取ります。
箱に入っているかどうかで変わります。
このジャンルには、化粧箱に入ったものが並びます。袋のまま届くものと、箱を開ける形のものでは、受け取ったときの印象が違います。商品名に「化粧箱」「贈答」と書かれているものなら、そこは読めます。
中身のほうでも差が付きます。品種の名前が書かれているもの、丸干しのように作るのが難しいもの、食べ比べに組んだもの。材料の少ない菓子なので、素材と手間のちがいが、そのまま並びに出ます。
内容量の幅が広いジャンルです。200グラムのものから、1500グラムのものまで並びます。
分け方も商品名に出ています。「40グラム×7袋」「300グラム×3袋」「140グラム×10袋」のように、小分けの袋数まで書かれているものがあります。一袋を開け切る形か、少しずつ開ける形かは、そこで読めます。
一人で食べる相手なら、総量よりも一袋あたりの大きさが効きます。小分けになっていれば、一度に開ける量は総量に引きずられません。しまう場所のほうは、総量のぶんだけ要ります。
干しいもは、商品名に書いてあることが多い菓子です。
形の呼び名が、厚みを言っています。薄い平干し、棒に切った角切り、丸ごと干した丸干し。厚くなるほど中に水分が残り、やわらかくなります。噛む力の落ちてきた相手には厚いほう、少しずつつまむ相手には平干しです。
品種の名前が、味の方向を言っています。紅はるかは甘さが前に出て、シルクスイートは上品、いづみは甘さ控えめで噛みごたえ。名前の書かれていないものは、そこまで読めません。好みが分からないなら、食べ比べのセットという手があります。
表面の白い粉は、糖の結晶です。平ら、まんべんなく、匂いなしならそちらで、カビは一か所から盛り上がります。確かめるのは受け取った相手なので、食べ慣れていない人に渡すなら、渡すときの一言が効きます。置き場所は冷蔵か冷凍です。
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