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袋を開けて置いておくと、通りがかりに手が伸びる菓子です。かりんとうは皿も箸も要らず、一本ずつつまめます。しかも、甘いものだけではありません。塩味のものが同じ名前で売られているので、甘い菓子を食べない相手にも当てられます。
最初の分かれ目は、表面にかかっている蜜です。黒糖の蜜か、白砂糖の蜜か。材料も作り方もほぼ同じで、そこだけが違います。
もう一つ、硬さです。「堅あげ」と書かれたものと、ふっくら揚げたものでは、同じ名前の菓子とは思えないほど噛みごたえが変わります。
かりんとうは、小麦粉の生地を油で揚げた菓子です。
生地を寝かせてから薄くのばし、細く切って、油で揚げる。揚がったところに、煮つめた蜜をからめます。甘さは生地の中ではなく、表面に乗っています。
同じ和菓子でも、せんべいは焼き、まんじゅうは蒸し、羊羹は練ります。かりんとうは揚げます。口に入れたときの香ばしさは、この油から来ています。
蜜に使う砂糖で、呼び名が分かれます。黒糖を使ったものが黒かりんとう、精製した白砂糖を使ったものが白かりんとうです。
材料も作り方もほぼ同じで、違うのは最後にかける蜜だけ。それだけで見た目も風味も大きく変わります。
黒糖のほうは、カラメルのような濃さと、素朴な風味とコクが出ます。白砂糖のほうは、癖のない上品な甘みになります。販売量では、黒糖を使ったものが6割以上を占めます。商品名に「プレーン」と書いてあるものは、蜜に色が付いていない側を指しています。
同じかりんとうでも、地域で食感が分かれています。
関東のものは、生地をしっかり発酵させ、空気を含ませてふっくら揚げたものが多い。関西のものは、生地を強くこねて、じっくり揚げた硬いものが多くなります。
硬さが商品名に書かれるのは、そこが選び分けになるからです。「堅あげ」と書いてあれば、こねて詰めたほう。書いていなければ、写真で太さを見ることになります。
「芋かりんとう」「芋けんぴ」という商品が、かりんとうと一緒に並びます。
この二つは、呼び方が違うだけの同じものです。宮崎県と鹿児島県では、芋けんぴのことを「かりんとう」「芋かりんとう」と呼びます。その呼び方が、そのまま商品名になっています。
そして、どちらも小麦粉のかりんとうとは別の食べ物です。芋けんぴの主原料はさつまいもで、切ったさつまいもを揚げて、砂糖をまぶします。生地を練る工程がありません。
見分けるなら、原材料の先頭です。さつまいもが先に来ていれば芋けんぴ、小麦粉が先に来ていれば小麦粉のかりんとうになります。
かぼちゃ、にんじん、ほうれんそう、さつまいも、たまねぎ。こうした野菜を使ったかりんとうが作られています。
生地に練り込んで揚げるので、野菜の色がそのまま出ます。何色かが一袋に入っていれば、袋を開けたときに茶色一色ではなくなります。人の集まる席に出してもらうものとしては、そこが効きます。
ただし、甘さの度合いは商品によって違います。野菜を使っていても、黒糖をたっぷりかけたものはあります。甘さを抑えたものが欲しいなら、野菜という言葉ではなく、味付けの書き方を見ることになります。
国産のごぼうを使った、塩味のかりんとうがあります。七味唐辛子のピリ辛が効いているもので、甘さはほとんどありません。
商品名に「大人のお菓子」「おつまみ」と書かれているものが、この塩味の側です。茶請けにもなりますが、酒の席にも回ります。
菓子として売られているのに、甘くない。かりんとうには、そういうものが並んでいます。
菓子を贈るときに困るのが、相手が甘いものを食べない場合です。
かりんとうなら、甘くないほうを選べます。ごぼうに七味を効かせた塩味のものなら、甘いものを避けている相手にも渡せます。
酒を飲む相手にも通ります。茶請けとして渡したつもりが、夜のつまみになる。甘い側と甘くない側の両方があるので、相手が甘いものを食べるかどうかが読めないときでも、当てるものが残ります。
何種類かを詰め合わせたものが並びます。甘いものと甘くないものが、一箱に混ざって入っていることがあります。
家族で分けてもらう場合は、この形が働きます。甘いほうを好む人と、そうでない人が同じ家にいても、どちらかは当たります。
逆に、一種類だけを贈りたいときは、詰め合わせを選ぶと的が絞れません。相手の好みがはっきり分かっているなら、単品のほうです。
「堅あげ」という表記があります。生地を強くこねて、じっくり揚げたものです。
噛みごたえがあるぶん、歯の弱った相手には重くなります。入れ歯の相手や、噛む力の落ちてきた年配の方に渡すなら、堅あげは外します。
逆に、噛みごたえを目当てにする人もいます。手を動かしながら少しずつ食べるものとして渡すなら、こちらのほうが長く持ちます。
発酵させて空気を含ませたものは、軽く噛むだけでほどけます。
堅あげと比べると、手ごたえがまるで違う。小さい子どものいる家や、年配の方の多い家には、こちらのほうが通ります。
商品名に硬さが書かれていないものもあります。その場合の手がかりは、写真に写った太さです。細く切ってあるものほど噛み切りやすいので、同じ店の商品どうしを並べるときには使えます。
黒糖のかりんとうは、甘さが濃い。カラメルのような風味とコクがあるぶん、その味を苦手とする人もいます。
どれくらい濃い甘さを好むかが読めないときは、白砂糖のほうが無難です。癖のない上品な甘みなので、外れにくい。ただし黒糖の濃さを目当てにしている相手には、物足りなく映ることもあります。
何も書かずに「かりんとう」と言えば、たいていは黒いほうを指します。白いほうを贈るなら、そこは意図して選んだことになります。相手が黒糖好きだと分かっているなら、迷わず黒のほうです。
渡し方のほうで決まります。袋のまま渡すか、個包装にして箱に詰めたものを渡すかで、受け取る側の受け止め方は変わります。箱に入っていれば、改まった相手にも渡せます。
中身の側でも差は付きます。国産のごぼうを使ったもの、野菜を練り込んだもの、黒糖の産地を書いているもの。材料を書いているものは、そこを売りにしているということです。発酵させてふっくら仕上げたものは、生地を寝かせる手が入っています。
贈れます。ただし、食べ慣れた食感とは違うものが届くかもしれません。
関東は生地を発酵させてふっくら揚げたものが多く、関西は強くこねてじっくり揚げた硬いものが多いという違いがあります。やわらかいものを珍しがってもらえるか、手ごたえが足りないと思われるかは、相手次第です。
そこを外したくなければ、目印は「堅あげ」という表記です。硬いほうに寄せておけば、食べ慣れた手ごたえに近づきます。
かりんとうは、揚げ菓子です。焼くのでも蒸すのでも練るのでもなく、油で揚げてから蜜をからめてあります。甘さが表面に乗っているのは、そのためです。
その蜜に、黒糖を使うか白砂糖を使うか。それだけで黒かりんとうと白かりんとうに分かれます。黒はカラメルのような濃さ、白は癖のない上品な甘みです。
食感は、地域で分かれています。関東は発酵させてふっくら、関西は強くこねて硬い。「堅あげ」という表記は、その硬いほうにあたります。
「芋かりんとう」は、生地そのものが違います。さつまいもを切って揚げたもので、芋けんぴと同じもの。原材料の先頭に何が来ているかで見分けが付きます。
甘くないものが並ぶのも、この菓子の特徴です。ごぼうに七味を効かせた塩味のものは、茶請けにも酒の席にも回ります。
噛みごたえを好む相手には、堅あげを。歯の弱った相手や小さい子どものいる家には、ふっくら揚げたものを。甘い菓子を食べない相手には、ごぼうの塩味を。甘さの濃さの好みが読めないなら、白砂糖のほうを。人の集まる席に出してもらうなら、色の付いた野菜のものを。
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