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みかんは、箱で届くと家族の誰もが手を伸ばします。皮をむくだけで食べられるので、包丁も皿も要りません。
選ぶときに最初に効いてくるのは、いつ渡すかです。みかんには夏に出るものと秋から冬に出るものがあり、どちらを選ぶかで中身が変わります。
どちらが長く選ばれ続けているかは、ランキングに出ています。
ビニールハウスや温室で育てたものを、ハウスみかん、温室みかんと呼びます。4月の終わりごろから出はじめ、6月から8月の半ばがいちばん多く出回る時期です。
冬に食べる露地のものも、ハウスのものも、種類はどちらも温州みかんになります。それでも、ハウスのほうは果肉がやわらかく、甘みが濃く、皮が薄くなります。夏の贈りものとして箱で届くみかんは、こちらです。
畑でそのまま育てたものは、9月から2月にかけて出回ります。こたつの上に置いてあるみかんが、こちらにあたります。
もともとハウス栽培が始まったのは、出荷の時期をずらすためでした。冬に集まっていた出荷を夏にも回した結果、一年のうち二度、旬が来るようになっています。
夏の挨拶として渡すなら、ハウスのものになります。秋から冬に渡すなら露地のものです。同じ名前で並んでいても、注文できる時期がずれているので、渡す日から先に決めることになります。
年の暮れに夏のハウスみかんを探しても、並んでいません。逆に、お中元の時期に冬のものを探しても同じです。他の果物なら旬は一つですが、みかんは二つに分かれています。
皮をむいてから凍らせた、一口大のものも売られています。凍ったまま口に入れられて、解けるのを待たずに食べられます。
皮が無いぶん、完全に解けると水分が出て、少し水っぽくなります。半分凍ったくらいで食べるものだと思っておくと、外れません。生のものと違って、時期を選ばずに渡せます。
みかんの大きさは、3L、2L、L、M、S、2S、3Sと記号で書かれます。産地によっては、その下に4Sまであります。商品名にこの記号が入っていれば、届く玉の大きさはそこで読めます。
「超小玉」と書かれたものもあります。3Sや4Sのあたりで、一玉が手のひらに収まる小ささです。
多くの果物は、一玉が大きいほど中身も濃くなります。みかんはそこが違います。実は育ちはじめに糖の量が決まり、そのあと大きくなるので、大きくなるほど糖が薄まります。
小さい玉は、水分が少ないぶん甘みも酸味も濃く出ます。甘いものを渡したいなら、大きい玉を探すより、小さい玉を探すほうが近道です。酸味も一緒に強くなるので、酸っぱいものが苦手な相手なら、中くらいの玉に寄せます。
箱の重さは決まっているので、小さいサイズほど中に入る玉数が増えます。3Sなら、2キロで45玉から64玉ほどです。大きい玉の箱は10玉ほどで届くものもあり、数え方の桁が変わります。
商品名には、重さと玉数の両方が書かれていることがあります。人数の多い家なら、玉数の多いほうが行き渡ります。少ない家に大きい玉ばかりの箱を渡すと、一玉が重いぶん減りが遅くなります。
「秀品」と書かれたものは、形と色のそろったものです。「家庭用」と書かれたものは、見た目にばらつきがあるぶん値が下がります。
改まった場面に渡すなら秀品、家で食べてもらうだけなら家庭用で足ります。見た目の等級は形と色の話なので、味そのものは玉の大きさのほうに出ます。
「光センサー選果」と書かれたものがあります。実に光を当て、透けてきた光から中の糖度と酸度を測る仕掛けです。切らずに一玉ずつ測れるので、箱に詰める前にふるい分けられます。
果物の等級は、ふつう形と色と傷の有無で決まります。みかんの場合は、そこに測った糖度を加えている産地があります。同じ「秀」でも、糖度でさらに二つに分けているところもあります。
商品名に糖度や「光センサー」と書かれていれば、中身を測ったうえで選ばれたものだということです。見た目の等級だけのものとは、選び方が違います。
糖度の数字が出ているなら、11度あたりが一つの目安です。そこを超えていれば、口に入れたときにはっきり甘いと分かります。書かれていないものが劣るという話ではありませんが、味を外したくない場面では、測ってあるほうが確かです。
「化粧箱」と書かれたものは、外から見て贈りものと分かる箱に入っています。改まった挨拶や、上司の家へ持って行くときには、この形が要ります。
「簡易箱」と書かれたものは、中身が同じでも箱が簡素なぶん値が下がります。家族や、気を使わない相手に送るなら、こちらで足ります。
生のものは、注文できる時期が決まっています。ハウスなら春の終わりから夏、露地なら秋から冬で、そこを外すと買えません。
皮をむいた冷凍のものは、一年じゅう並んでいます。渡す日が生の旬から外れているときは、こちらのほうが行き場に困りません。
ハウスで育てたものは、6月から8月の半ばがいちばん多く出回る時期です。夏の挨拶として箱で届くみかんは、この時期のためのものです。
冬のものと種類は同じですが、果肉がやわらかく、皮も薄くなります。冷やして出すと、夏の食卓に合います。季節外れどころか、この時期にしか渡せないものです。
みかんは、小さい玉のほうが甘みが濃く出ます。値段を抑えるために小さいものを選ぶわけではありません。
とはいえ、玉が小さいことと味が濃いことの関わりは、箱を開けただけでは伝わりません。糖度を測って選んだと書かれているものなら、数字のほうから伝わります。言葉を添えずに渡すなら、そこが助けになります。
玉数の書かれたものが手がかりになります。同じ重さの箱でも、書かれている数がまるで違うので、そこから何人ぶんかを読めます。
人数が読めないときは、小さい玉で数の多いものにします。一人でも一度に一つ二つで済みますし、人が多い家でも行き渡ります。
決めるのは、渡す時期と、相手の家の人数です。時期でハウスか露地かが分かれ、人数で箱の玉数が分かれます。玉の大きさは、甘さをどこまで求めるかで決まります。
夏の挨拶に渡すなら、ハウスみかんを。果肉がやわらかく皮が薄いので、冬のものとは口当たりが違います。冷やして出せる時期でもあります。
甘いものを渡したい相手には、小さい玉を。大きい玉ほど糖が薄まるので、3Sや「超小玉」と書かれたもののほうが濃く出ます。酸っぱいものが苦手な相手にだけ、そこは気をつけます。
人数の多い家には、玉数の書かれたものを。同じ重さでも、小さいサイズほど数が入るので、行き渡ります。
改まった相手に渡すなら、化粧箱に入った秀品を。糖度を測ってから選んだと書かれていれば、味も外しにくくなります。
生の旬から外れた時期に渡すなら、皮をむいた冷凍のものを。一年じゅう並んでいて、凍ったまま食べられます。
迷ったときは、渡す日から決めます。夏ならハウスの小玉、秋から冬なら露地の小玉。どちらも化粧箱に入ったものなら、そのまま持って行けます。
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