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羊肉は、普段の買い物では手が伸びにくいものです。近所の店でも牛や豚ほど場所を取っていませんし、家で焼くとなると、まず何を買えばいいのかというところから始まります。食べたい気持ちはあっても自分では買わない人に、贈り物として届きます。
選ぶときに最初に決まるのは、味が付いているかどうかです。タレに漬け込んだ状態で届くものと、味の付いていない切り身で届くもの。前者は焼くだけで食べられ、後者は焼いてからタレを付けるか、塩で食べることになります。
そのうえで効いてくるのが、羊の年齢と部位です。生後1年に満たないものだけがラムと呼ばれ、それより育ったものには別の名前が付きます。部位でも、肩なのか背なのかで香りの強さが違います。
商品名には、味付きかどうか、ラムかマトンか、肩ロースかロースかが並んでいます。味付け、年齢、部位。この三つが読めれば、同じ羊肉として並んでいるものが分かれてきます。
味付きは、タレに漬け込まれた状態で届きます。焼くだけで食べられるので、野菜を切れば始められます。そのかわり、タレの味が前に出るので、肉の側の違いは分かりにくくなります。北海道では滝川式と呼ばれる形です。
味付けなしは、生ラムとも呼ばれます。塩こしょうで焼いてもいいし、焼いてからタレを付けてもいい。商品名の「タレ後付け」「タレ別添え」は、この味付けなしのほうを指しています。肉の香りがそのまま出るので、部位や産地の差が舌に届きます。札幌式と呼ばれるのがこちらです。
生後1年に満たない羊の肉がラムです。そのうち、生まれて数か月しか経っていない若いものがスプリングラム。1年を越えて2年までがホゲット、2年より上がマトンになります。
ラムは肉がやわらかく、においが少なめで、味そのものは淡泊です。年を経たマトンになるほど肉質が締まり、旨みとコクが強くなります。羊の味を目当てにしている人にはマトンが向きます。
商品名に「生後まもない仔羊」と月齢を書き添えているものもあります。若いほど、羊らしい香りは穏やかになります。
ショルダーと呼ばれる肩の肉は、脂が多く、羊らしい香りがいちばん強く出ます。筋も多くしっかりした肉質。羊を食べ慣れた人が「この味が食べたい」と言うのは、たいていこの部位です。
肩ロースは、その肩の背中側にあたります。赤身と脂のバランスがよく、繊維が細かいのでクセが少なめ。ジンギスカン用として厚めに切られたものが並ぶのは、ここです。
ロースは背の中央で、羊肉ではいちばんやわらかく、値も張ります。骨付きのロースを、骨に沿って一本ずつ切り分けたものがラムチョップです。骨を持って食べられるので、皿に載せたときの見え方も変わります。
どちらも牧草で育てますが、味の出方は違います。オーストラリア産はにおいが少なくやわらかめ。ニュージーランド産は羊らしい風味が強めに出て、汁気も多くなります。
国産の羊肉は作られている量が少なく、そのぶん値も上がります。商品ページには原産国が書かれているので、味付けなしを選ぶなら、そこまで読んでから決められます。
羊肉は、一人で少しずつ食べるものというより、囲んで焼くものとして選ばれます。相手の家に何人いるのか、人が集まる予定があるのか。そこから分量が決まります。
何人かで囲むなら、1キログラムや2キログラムの単位です。小分けの袋に分かれていれば、その日に使う分だけ出して、残りは凍らせたままにできます。袋がいくつに分かれているかは、商品名や商品ページに書かれています。
この場面では、味付きが働きます。焼く役の人はずっと火の前にいることになるので、タレを用意する手間が減るだけで動きが変わります。
家族の少ない家なら、500グラムのあたりです。一度に焼き切れる量なので、余りを凍らせ直す必要もありません。
この分量なら、骨付きのラムチョップという選び方もできます。四本、六本と本数で並んでいるので、一人あたり何本かがそのまま読めます。皿に骨付きが並ぶと、いつもの食卓とは見え方が変わるところ。誕生日や記念の日に合わせて渡すなら、この形です。
すでに羊肉を食べている人へ渡すなら、味付けなしです。肩ロースなのかショルダーなのか、産地はどこかまで書かれているものを選べば、そこまで含めて渡したことになります。
タレが別に付いてくるものなら、焼いてから付けるか、塩だけで食べるかを相手が決められます。厚切りと書かれたものは、噛んだときの歯ごたえが残ります。薄く切ったものは火が通るのが早いぶん、肉の重さは感じにくくなります。
羊肉は冷凍で届きます。相手の家の冷凍庫に入らなければ、その日のうちに食べ切るしかありません。焼く場所と時期まで合わせておくと、届いた肉がそのまま使われます。
2キログラムの箱は、家庭の冷凍庫でそれなりの場所を取ります。作り置きや冷凍食品で埋まっている家に大きい箱を渡すと、入れる場所から作ってもらうことになります。
小分けになっているものなら、隙間に分けて入れられます。一袋ずつ平たくなっているものは、立てても寝かせても収まるところ。一度に全部を使い切らない家ほど、分量そのものより、いくつに分かれているかが効いてきます。
家の中で焼くなら、ホットプレートやフライパンで足ります。脂と煙が出るので換気扇の近くになりますが、量が多くなければ収まります。
外で焼く予定があるなら、キログラム単位でも一度に使い切れます。バーベキューの日が決まっているなら、その日に届くように送るという渡し方もできます。冷凍庫を空ける手間が要りません。
夏と冬は、お中元やお歳暮として送られる時期です。商品名にその言葉が入っているものは、のしや包装まで整えてあります。
夏に渡すなら外で焼く日と重なりますし、冬なら家の中で囲む形になります。人が集まるほうへ寄せるなら大きい単位、家族だけで食べる冬の夜に寄せるなら500グラムのあたり。同じ羊肉でも、季節で分量が入れ替わります。
食べたことがないだけなら、入り口として渡せます。選ぶのは、生後1年に満たないラム。年を経た羊ほど香りが強く出るので、若いほうから入ってもらうと、慣れないうちでも食べやすくなります。スプリングラムと書かれたものなら、香りはいちばん穏やかな側です。
味付きのほうが入りやすいのも本当です。タレの味に助けられるぶん、初めてでも食べ進められます。焼くだけで済むので、調理でつまずくこともありません。
ただし、本人が「羊は苦手だ」と言っているなら、別のものにしたほうが収まります。においの好みは慣れで動くとは限りませんし、無理に薦める話でもありません。食べたことがないのか、食べてみて合わなかったのか。そこは渡す前に思い出しておきたいところです。
味が付いているか、羊が何歳のものか、どの部位か。この三つで、渡す一つが決まります。
味付きはタレに漬けた状態で届き、焼くだけで食べられます。味付けなしなら、塩で食べるかタレを付けるかを相手が決められます。焼く人の手数を減らすなら前者、羊そのものを渡すなら後者です。
年齢では、生後1年に満たないのがラム、そこから2年までがホゲット、それより上がマトン。ラムはやわらかく淡泊で、年を経るほど締まって旨みが濃くなります。部位では、肩の肉が香りの強い側、肩ロースがバランスの取れた側、背のロースがいちばんやわらかい側です。
分量は、人が集まるならキログラム単位で小分けのもの、家族が少ないなら500グラム。冷凍で届くので、相手の冷凍庫に入る形かどうかまで見ておくと、奥にしまわれずに済みます。
羊肉を初めて食べる家には、味付きのラムを、一度で焼き切れる量で。人の集まる予定がある家には、小分けのキログラム単位を、その日に届くように。すでに羊を食べている相手には、部位と産地の書かれた味付けなしの厚切りを。骨付きのラムチョップは本数で数えられるので、誕生日のように少人数で囲む日にいちばん収まります。
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