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# 楽券
仕事帰りに寄れる店で、好きなものを一つ。楽券が贈るのは、その一回です。家に物が増えないので、置き場所も、相手の家にもう同じものがあるかどうかも、気にせずに渡すことができます。
品物は届きません。相手に渡すのは、券を開くためのURLです。メールやSNSで送れるので、住所を聞かずに済みます。遠くに住む相手にも、その日のうちに届きます。
最初に分かれるのは、金額の券にするか、品物と引き換える券にするかです。金額の券なら、使い道は相手にまかせることになります。品物の券は、何を受け取るかまでこちらで決めて渡す形。
楽券は、楽天市場で買って、店頭で使うデジタルのチケットです。紙の商品券とは、渡し方も使い方も違います。その二つの違いが、そのまま選ぶときの分かれ目になります。
買っても、家に何かが届くわけではありません。券そのものがデータで手元に入り、それをURLの形で相手に送ることで贈り物になります。
相手は届いたURLを開いて券を受け取り、店でスマホに出して引き換えます。店頭で使えるのはスマートフォンだけと楽天が定めているので、渡せる相手はここで限られます。パソコンしか使わない人や、通話とメールだけの機種を使っている人には向きません。
一つは、額面の決まった金額の券です。その店で会計に使う形で、何を頼むかは相手が決めます。
もう一つが、品物と引き換える券です。アイスなら一個、菓子なら一箱というように、受け取るものが先に決まっています。金額が表に出ないので、値段を知らせずに渡したいときはこちらが向きます。そのかわり、相手の好みが分かっていないと外します。
デジタルのギフト券には、買う人が好きな金額を細かく決められるものもあります。楽券は額面の決まった券をそのまま買う形なので、半端な金額に合わせることはできません。
金額の券で最初に効くのは、おつりが出ないことです。会計が額面より安く済んでも、余りは戻ってきません。次に持ち越すこともできず、その一回で終わります。
反対に、会計が額面を超えたときは、差額を払えばそのまま使えます。ただし、その差額を出すのは受け取った相手です。相手が普段そこで払う額から大きく下回る額面だと、こちらは贈ったつもりでも、相手の財布から出るぶんのほうが大きくなります。
余らせるのも、足させすぎるのも避けたい。額面は、その店で一回に払う額のすぐ下あたりに置くと、どちらにも転びません。
同じ店の名前が付いた券でも、その名前の付く店すべてで使えるとは限りません。使える店は券ごとに違い、それぞれの商品ページに書いてあります。相手が行く店が入っているかどうかは、買う前に読んでおける場所です。
有効期限も券ごとです。楽天のヘルプにも一律の日数はなく、それぞれの商品ページの注意書きに書かれています。何か月も先に使ってもらうつもりなら、その期限で足りるかどうかを見てから選ぶことになります。
券は店ごとに分かれています。どんなに評判のよい店でも、相手の生活の中に無ければ使われません。冊子から品物を選んで家に届くカタログギフトと違い、楽券は相手が店へ足を運んで、そこで初めて使われます。
職場の最寄り駅、通勤で乗り換える駅、買い物に行く商業施設。相手が毎週のように通っている場所に店があるかどうかが、最初の関門になります。
わざわざ行かないと使えない店だと、券は後回しにされがちです。有効期限のあるものなので、後回しが重なると、そのまま終わってしまいます。相手の一週間を思い出して、通り道にある店から候補を挙げると外しません。
喫茶や軽食の店は、ひとりでも入れます。仕事の合間や、用事の途中で使ってもらえるので、ひとり暮らしの相手や、忙しい相手に渡しやすい形です。
家族で行く店や、席に長く座る店は、休みの日の予定になります。子どものいる家庭なら、家族で出かける店の券のほうが喜ばれます。同じ額でも、相手がその券を使う場面がまるごと変わってきます。
金額の券を選ぶときは、相手の懐具合ではなく、その店の会計のほうから額面が決まります。
飲み物一杯で終わる店なら、小さい額面で足ります。食事をする店なら、一人分の会計に届く額面です。おつりが出ないので、少なすぎれば相手の持ち出しが増え、多すぎれば余ったぶんが消えます。一回の会計にわずかに足りないくらいが、いちばん収まりがよくなります。
何人かに配るときは、額面をそろえたほうが後腐れがありません。券は一枚ずつが別のURLなので、人数分そろえて、それぞれに送ることになります。
何を頼むかを相手に決めさせずに渡したい場面もあります。とりあえずの礼として渡すときや、相手が遠慮しそうなときです。
品物と引き換える券なら、受け取るものが決まっているので、相手は店で券を見せるだけで受け取れます。金額が表に出ないぶん、気楽に受け取ってもらえます。ただし中身はこちらが決めてしまうので、甘いものが苦手な相手に菓子の券を送ってしまう、という外し方はあります。
紙の券なら、封筒に入れて手渡すか、郵送するかの二択です。楽券はURLで渡すので、届ける手段そのものが変わります。
買ったあと、自分の手元に届いた案内から「ギフトとして贈る」を選ぶと、相手に送るためのURLが出ます。それをメールやSNSに貼って送れば、そこで渡し終わりです。
相手の住所を知らなくても届くので、仕事でのやりとりしかない相手や、離れて暮らす親戚にも渡せます。当日の朝に思い立っても間に合うのが、この形のいちばんの強みです。
代金は贈った人が払っているので、受け取った側に請求は行きません。楽天のヘルプにもそう書かれています。
金額の券を渡すと、額面がそのまま相手に見えます。相手の負担にはなりませんが、いくら包んだかは伝わる。そこが紙の商品券と同じで、カタログギフトとは違うところです。
品物の贈り物なら、届くまでの日数を数えて注文する必要があります。楽券にその工程はありません。誕生日でも記念日でも、当日に送れば当日に届きます。
前もって買っておくこともできますが、送るのは当日でかまいません。券は自分の手元に置いたまま、贈る操作だけを後に回せます。急に礼を伝えることになった日にも、その日のうちに形にできます。
額面の見える券を上司や取引先に渡すと、値踏みされたように受け取られることがあります。金額を知らせたくないなら、品物と引き換える券のほうが角が立ちません。
とはいえ、改まった贈り物として仕立てるには限界があります。包んで渡す形にはならず、のしも掛けられません。式や節目の贈り物として残したいなら、箱に入って届く品のほうが向いています。
決め手は、相手の生活の中にその店があるかどうかです。通勤の途中や買い物のついでに寄れる店なら、渡した券はそのまま使われます。行くのに手間のかかる店だと、期限のあるものなので後回しのまま終わります。
券の型は二つ。金額の券は、その店で相手が好きなものに使えます。品物と引き換える券は、受け取るものが先に決まっていて、金額が表に出ません。値段を知らせたくない相手には後者が向きますが、中身をこちらが決めるぶん、好みを外すと使われずに終わります。
金額の券は、おつりが出ないところから額面が決まります。安く済んでも余りは戻らず、超えたぶんは相手が自分で払うことになる。落としどころは、その店で一回に払う額にわずかに足りないくらいです。多めに包むつもりで額面を上げると、使い切れずに消えます。
渡し方はURLです。メールやSNSで送るだけなので、住所を知らない相手にも、当日思い立ってからでも届きます。受け取った側に費用はかかりません。ただし受け取りも引き換えもスマートフォンで行うものなので、相手が普段そこまで使っているかどうかは先に思い出しておく話です。
毎朝どこかの喫茶に寄る相手なら、その店の金額の券を一枚。甘いものを楽しみにしている相手なら、品物と引き換える券にして、選ぶ手間ごと省いてあげる形に。家族で出かける家庭には、食事のできる店の券を人数分そろえて。相手が普段どの店の前を通っているかを思い出してから、券を見くらべてみてください。
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