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毎日の料理で、そのまま減っていく油です。同じものが二本あっても困りません。使い切ったら次を開けるだけなので、中身で外すことがありません。
最初に決まるのは、その家が油を使い切るかどうかです。一本が1500グラムほどあり、三本、六本、十本といった組で売られています。使い切る速さから、渡す本数が決まります。
もう一つの分かれ目が、「国産」という表示です。食用油でこの言葉を書けるものは、そう多くありません。
こめ油は、米ぬかからしぼった油です。玄米を白米にするときに出る粉が原料になります。
ほかの油は、種子や果実そのものから取ります。菜種は菜の花の種、大豆は豆、ごまはごまの粒、オリーブは実。こめ油だけが、米を白くしたあとに残るほうから取れる油です。
米ぬかの重さのうち、油になるのは10パーセントほど。大量の米ぬかを集めないと、一本にならないということです。
菜種油、大豆油、ごま油。台所でおなじみのこれらは、原料のほとんどを海外から輸入しています。
こめ油だけは、原料が国内にあります。米は日本で作られ、精米も国内で行われるからです。国産の原料から取れる、ほぼ唯一の植物油と言われるのは、そのためです。
商品名に「国産」が繰り返し出てくるのは、ここがこの油にしか書けないからです。
原料が国内にあるということは、国内の事情に左右されるということでもあります。
米の消費量は、年々減っています。精米されるお米が減れば、出てくる米ぬかも減る。作る側は、原料の手当てに苦労していると言われています。
輸入の油なら、為替や産地の天候で値段が動きます。こめ油の場合は、日本で米がどれだけ食べられているかが、そこに効いてきます。動く理由が、ほかの油とは別のところにあるということです。
発煙点——油が煙を出しはじめる温度——が高いので、高い温度の調理に使えます。揚げ物、炒めもの。火を通す料理が、この油の場所です。
酸化への強さでも知られています。コーン油と並んで際立っていると言われる油です。
油酔いの元になるのは、アクロレインという物質です。こめ油は、これが出る量がほかの食用油より少ない。揚げ物をすると台所がにおうという家では、そこが変わります。
「1500g」「900g」「1350g」。こめ油の容量は、ミリリットルではなくグラムで書かれています。
これは計量の決まりによるものです。油は温度が上がると膨らみます。ミリリットルで量ると、同じ油でも夏と冬で数字が動いてしまう。重さなら、温度が変わっても動きません。
飲みものや調味料の多くがミリリットルで書かれているので、油の棚だけ書き方が違って見えます。そこには理由があるということです。
油の比重は、0.9ほど。水より軽いので、同じ重さなら体積は大きくなります。
1500グラムを体積に直すと、およそ1,670ミリリットル。1.5リットルではありません。数字だけを見て1.5リットルの容器を思い浮かべると、実物のほうが大きいということになります。
商品名に「1500ml」「1500g」「1.5L」を並べて書いているものがあります。これは同じ一つの商品を、三通りの言い方で書いているだけです。容量として見るのは、グラムの数字のほうになります。
このジャンルで並ぶ大きさは、限られています。1500グラムあたりが標準で、900グラムや800グラムといった小さめのものが少し混ざる形です。
油は、調味料のなかでも一本が大きい。醤油や酢のように、小瓶から業務用までが細かく並ぶわけではありません。
小さいものを探すと、そこで選べる幅が狭くなります。一人暮らしの相手に贈るときは、大きさのほうから決めることになります。
三本、四本、六本、十本。このジャンルは、本数をまとめた組で並びます。
一本あたりの値段は、まとめるほど下がります。そのぶん、箱そのものが重くなります。1500グラムを十本なら、油だけで15キロ。容器と箱を入れれば、それ以上になります。手土産に提げていく重さではありません。
箱で送り届ける形になるので、改まった包装をして持参するという渡し方には向きません。
揚げ物をする家かどうかが、いちばん大きい分かれ目です。
揚げ物は、一度に大量の油を使います。鍋に注いで、使って、また注ぐ。そういう家なら、十本の組でも回ります。逆に炒めもののときにフライパンへ回しかける程度の家だと、1500グラムを一本使い切るまでが長くなります。
家族の人数も効きます。毎日三食を作る家と、外で食べることの多い家では、同じ本数が別の重さになります。
油は常温で置けるので、しまう場所を選びません。そのかわり、台所の床や棚に、箱ごと置いておくことになります。
十本の箱は、床に置く大きさです。マンションの台所や、一人暮らしの部屋だと、置き場所そのものが問題になります。
相手の台所が思い浮かばないなら、三本までが無難です。その家の使い方が見えているときだけ、六本や十本へ進みます。
900グラムや800グラムといった、小さめのものがあります。一人暮らしの相手や、油をあまり使わない家には、この大きさです。
掛け紙の付くものもあり、内祝いや香典返しに使う形として並んでいます。箱で十本という渡し方は改まった場に向きませんが、掛け紙の付いた一本なら、そこに乗ります。
ただし小さいものは、選べる幅が狭い。大きさと中身の両方を指定すると、残る品数はかなり減ります。
使えます。揚げ物にも炒めものにも、同じ分量でそのまま置き換えられます。
「サラダ油」は、原料の名前ではありません。菜種や大豆など、いくつかの原料から作られたものをまとめてそう呼びます。こめ油は、米ぬかだけから取った一種類の油です。原料が一つに決まっているかどうかが違います。
味の癖が少ないので、相手がふだん作っているものを選びません。いつもの料理が、いつもどおりに作れます。
渡し方で決まります。
毎日減っていくものなので、もらって困る家はまずありません。ただし箱で十本という渡し方は、遠慮のいらない相手に限られます。親、きょうだい、親しい相手なら、そのほうが喜ばれます。
改まった相手へ渡すなら、掛け紙の付く一本にします。内祝いや香典返しに使う形が用意されているので、同じ油でも渡し方が変わります。中身ではなく、箱の大きさと掛け紙の有無が、そこを分けています。
こめ油の原料は、精米したときに出る米ぬかです。種子や果実そのものではなく、米を白くしたあとに残るほうから取ります。
菜種も大豆もごまも、原料はほとんど輸入です。米だけが国内にあります。商品名に「国産」が繰り返し出てくるのは、そこに理由があります。ただし米の消費が減れば、原料そのものが細っていきます。為替でも産地の天候でもなく、日本で米がどれだけ食べられているかに左右される油です。
発煙点が高く、酸化にも強い。油酔いの元になるアクロレインも出にくいので、揚げ物をする家で働きます。
容量はグラムで書かれます。日本の計量の決まりによるもので、温度で体積が変わるからです。比重は0.9ほど。商品名に「1500ml」と並べてあっても、それは同じ商品を別の言い方で書いているだけです。
一本が大きいので、本数の組で売られます。十本の箱は床に置く大きさで、手渡しではなく送り届ける形になります。先に決めるのは本数ではなく、その家が油を使い切る速さのほうです。
揚げ物をよくすると分かっている家には、六本や十本の組を。台所が思い浮かばない相手には、三本まで。一人暮らしの相手には、900グラムを一本。改まった相手には、掛け紙の付くものを一本。
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