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箱を開けると、丸いもの、平たいもの、野菜を包んだものが並んでいます。一枚ずつ顔が違うので、受け取った家では、まず何が入っているかを見ることになります。届いたその日から食卓に出せる一品です。
ただ、さつまあげは名前がややこしいところです。同じものが、さつま揚げとも、つけあげとも、天ぷらとも呼ばれています。商品名に三つとも入っているのは、そのためです。
商品名を見ると、さつま揚げ、つけあげ、天ぷらが並んでいます。中身が三通りあるのではなく、読む人の土地によって呼び名が違うだけです。そこが分かると、商品名の読み方が変わります。
生まれた土地の呼び名が、これです。東日本では「さつま揚げ」と呼ぶ人が多く、西日本では「天ぷら」と呼ぶ人が多い。愛知や岐阜のあたりでは、はんぺんと呼ぶ人もいます。
どの言葉で探す人にも当たるように、商品名にはいくつもの呼び名が並べてあります。「天ぷら」と書かれていても、衣を付けて揚げたあの天ぷらではありません。同じ商品名に「かまぼこ」が入っていることもありますが、こちらは呼び名ではなく、蒸して作る別の練り物です。
鹿児島の作り方には、砂糖が入ります。「甘くなければつけあげではない」と言われるほどで、県内では甘いのが当たり前とされています。焼酎の肴にもなり、子どものおやつにも回るのは、この甘さがあるからです。
甘さは、好みがはっきり分かれるところです。甘い練り物を食べ慣れていない相手だと、最初の一枚で手が止まります。関東や関西の味に慣れた相手なら、甘いと先に言い添えて渡すか、鹿児島以外の産地のものを探す手もあります。
鹿児島の作り方では、灰持酒と呼ばれる土地の酒を混ぜます。清酒のもろみに灰汁を加えて絞る酒で、火を入れないためアミノ酸が多く残ります。それが魚のうまみを引き出すとされています。
つなぎには木綿豆腐と、さつまいものでんぷんが入ります。魚だけで固めたものではないので、口当たりがやわらかく、歯の弱った相手にも食べてもらえます。年配の相手への贈り物に選ばれてきたのは、このやわらかさも理由の一つです。
すり身に使われる魚は、アジ、サバ、トビウオが一般的です。上物にはエソ、ハモ、グチといった魚が使われます。商品ページに魚の名前を書いてあるものは、そこを売りにしていると読めます。
もう一つ、「無リンすり身」という表記があります。リン酸塩を加えていないすり身のことです。リン酸塩はすり身の弾力と水持ちを保つ添加物で、入っているかどうかは表示でしか分かりません。素材にこだわる相手には、この表記のあるほうが伝わります。
贈答の箱は、何種類が何枚(何個)入っているかで売られています。「7種28個」「5種類20枚」「9種セット」。この二つの数が、そのまま値段の差になっています。
すり身は同じでも、混ぜるものが変われば別の一枚になります。ごぼう、玉ねぎ、いか、えび、きくらげ。種類が多いほど、皿に並べたときに色と形が分かれます。
一種類を何枚も詰めたものは、日々のおかずとして減っていきます。集まりの席に出してもらうなら種類の多いほうへ、日常の食卓を助けたいなら枚数の多いほうへ。同じ金額でも、どちらに寄せるかで中身が変わります。
平たいものは枚、丸いものや棒のものは個で数えられています。数え方が混ざっているのは、一つの箱に両方の形が入るからです。
数を比べるときは、種類の数と合わせて見ます。5種類20枚なら、一種類につき4枚。家族の人数が多い家では、気に入った一種類が一度の食卓で終わります。数の多い箱が要るのは、そういう家です。
商品名に、黒豚を混ぜたもの、のどぐろを使ったもの、海鮮を入れたものといった名前が出ています。写真では断面まで見えないので、混ぜたものの名前が、味を想像する大きな手がかりになります。
具の入らないものも並んでいます。すり身そのものの味と、揚げた香りだけで食べさせるものです。土地の味をそのまま知ってほしいなら、具の少ないほうが伝わります。にぎやかな箱にしたいなら、具の名前が並んでいるものへ。
袋を小分けにした箱があります。一袋ずつ開ければよいので、少人数の家でも残りが乾きません。職場で配るような渡し方をするなら、この形が要ります。
まとめて一袋に入ったものは、開けたら早めに食べ切ることになります。家族の多い家や、集まりのある日に届くのなら困りません。箱の大きさより、袋の分かれ方を見ておくと、相手の食べ方に合います。
練り物は日持ちの短い食べ物です。冷蔵のままだと数日、冷凍にすれば数か月。どちらで届くかで、相手に急がせるかどうかが変わります。
冷蔵で届くものは、作りたてに近い状態で着くかわりに、置ける日数が短くなります。届いた週のうちに食べてもらう前提です。
相手が家にいる日が分かっていて、その日に合わせて送れるなら、冷蔵が生きます。手渡しできる距離なら、なおさらです。送る側が食べる日まで決めることになる——引っかかるとすれば、その一点だけです。
クール便で凍ったまま届きます。急かさずに済むのが、こちらの利点です。何人かに配る予定がある相手や、留守がちな相手には、凍ったまま届くものを。
そのかわり、相手の冷凍庫の空きを借りることになります。箱のままだと場所を取るので、小分けの袋に分かれているほうが収めやすい。一人暮らしの相手には、箱ごと入る隙間があるかどうかまで考えておくところです。
さつまあげは、鹿児島のものがほとんどを占めています。枕崎のように、産地の名前がそのまま書かれている。その土地で暮らしたことのある相手なら、箱の名前を見ただけで味の見当が付きます。
九州から離れた土地の相手には、旅先の味として届きます。ただし、鹿児島のものは甘い。土地の名前で選ぶと、甘さも一緒に付いてくると思っておくと、渡したあとに食い違いません。
化粧箱に入って届くものと、そのまま送られてくるものがあります。冷凍の便では外装が保冷の箱になります。中の化粧箱がどうなっているかは、商品ページの写真で確かめることになります。
のしを頼めるかどうかも、商品ページに出ています。中元や歳暮として送るなら、そこが書かれているものへ。自分で持っていくなら、家に着くまで冷たさが保つかどうかも見ることになります。
鹿児島のものは、作り方に砂糖が入ります。土地の味なので、甘さを抜いたものは探しても出てきません。数は多くありませんが、鹿児島以外の産地のものも並んでいます。島根のものなら、同じ揚げ物でも味の付け方が変わります。
もう一つの手は、具の入ったものに寄せることです。いかやえび、野菜が入ると、すり身そのものの甘さより具の味が前に出ます。甘さが苦手と聞いているなら、無地の一枚より、具の名前が書かれたものへ。
産地がほとんど鹿児島に集まっているので、店の名前で選び分ける場面は多くありません。相手が鹿児島に縁のある人なら店名まで伝わることもありますが、そうでなければ鹿児島のものだということ自体が名札になります。
見るところがあるとすれば、魚の名前と表示です。エソやグチのような上物の魚を書いているか、無リンすり身と書いているか。名前を知らない店でも、そこが書いてあれば中身の見当が付きます。
甘さが合うか、種類と枚数のどちらに寄せるか、冷凍か冷蔵か。決まるのはこの順です。
鹿児島のものは砂糖を入れて甘口に仕上げます。土地の味なので、そこは変えられません。甘い練り物に慣れていない相手なら、具の名前の並んだものへ寄せるか、別の産地のものへ。
箱は、種類の数と枚数で名乗ります。皿に並べたときの華やかさを取るか、食べる回数を取るか。袋が小分けになっているかどうかは、箱の大きさより先に見ておくところです。
温度は、相手の予定で決めます。日にちを任せたいなら冷凍、その日に食べてもらえるなら冷蔵。魚の名前や無リンすり身の表記があるものは、中身の見当が付きます。
焼酎を飲む相手には、具の少ない一枚を種類そろえて。家族の多い家には、枚数を取った箱を冷凍で。歯の弱ってきた相手には、豆腐とでんぷんでやわらかく仕上がるこの練り物が、そのまま食べやすい一皿になります。
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